ちょっとした絵(?)日記

思うところをつらつら書き並べているだけです。深い意味のない場合が多いですかね?

大人になると言う事・・・

2009-01-28 20:40:22 | 世相
学生から社会人になり、10年、20年と経つごとに自分の積み重ねてきた経験に自信を持ち、自分の全てが一つの狭い枠の中で捕らわれているにも関らず、自分が一人前だと勘違いしている人たちは意外に多い。

以前に自分の年よりも2倍以上の年齢の方たち(自分の親の世代)のセミナーに講師として招かれ、最後に一言と言われた時に、この方たちに何を言えばいいのか困惑してしまったことがある。
その時に私の持論ではあるが、「共に学び、競いあうことのできる仲間こそが一生の友になる」という話をしたところ、全員が立ち上がり拍手を送ってくれた。

後日、そのセミナーに参加した方と講師陣で懇親会が開かれた時に多くの方に、良い話だったというお褒めをいただいた。
私の座ったテーブルの周りにセミナーの参加者が集まり、話の続きをすることになったのだが、その時に「セミナーの話が好評だったから次回にも同じ話をするのか?」という質問を受けた。
私は「次に同じように話さないといけない時に同じ話をしていたのでは、自分に成長はない。」と答えた。
その質問者は私の言葉を肯定するわけでも否定するわけでもなく一言、「セミナーに参加することで何かを感じることができたならいいと言う程度だったが、今回は頭を金槌で殴られたような気がする。」と言われた。

自分の置かれた立場が非常に狭いものであるということは認めたくはないが事実なのである。
そのことを認めたくないがために、自分は自分自身が常に一流(プロ)であると信じていたいものなのである。
そこで見失うものが何か、それを見失うことで失ってしまうものは何か?その事を考えると自分が否定されるような気がしてしまう。

しかし、それでいいのだろうか?鋭い刀も使ううちに錆などが浮いてくる。それを研ぐ事で鋭さを維持し続けていくのだ。人の能力も同じである。自分の考えや立場に固執する事で見失うものは多いのではないだろうか。

私は度々このブログで書くのだが、プロこそが今の日本に必要な人材意識だと信じて疑わない。しかし、プロは自分の置かれた立ち位置だけで満足していてはいけない。常に成長し続けていくこともプロの要件だと考えている。
その意味では、私自身も更に成長していかねばと思うのである。

こんな私の話でも感じるものがあれば幸いである。


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