Mamy diary★☆

南国ミクロネシアからインド、そしてマレーシアへと。
学生との出会いにときめきながら、念願の東南アジアへ・・・

おしえられること

2007-08-18 07:11:16 | ☆きまぐれ日記☆
自分の国の将来を
正しい今の現状を
把握しようとしている子がどれだけいるのだろう

仮に思いをはせたところで、それに自分をからめて考える、
ことができる子がどれだけいるのだろう

ここに赴任してからそう思ったことが多かった
大人でさえも自分のことが中心
目の前のことが大事
楽をすること お金を得ること
もちろん私だって自分のことが中心
それはもちろんだれしも一番身近で当然のこと

かもしれない

一生懸命な生徒がいる

彼のお母さんはもう手の施しようがない状況で
今 病院にいる
毎日毎日学校が終わったら母親の
枕元へ向かい、
かたい床に寝転がって共に夜を越す
大部屋に並ぶいくつものベッド
痛みに苦しむ他の患者さんの泣き声で眠れないことも
彼のお母さん自身も、医者の判断の遅れでもう
効く薬がない
沈静に使えるのはもうモルヒネだけ。

勉強を好きという子が少ない中で
純粋に知識欲を持って
自分の将来を見つめて
出来る限りの授業をとるその生徒
8コマすべてをうめて、熱心に勉強をする
週末は教会の勉強に行き、年下の子にも聖書を説く
教育の重要性を一番理解し、
何事も経験も自分を培う力になるとわかっている
生徒会もクラブ活動も、どんな機会にも
何でも積極的に参加し、
誰よりしっかり話をする

大人がしてしまう間違ったことも
ポンペイが抱える問題も
見つめて考えて
知識欲求が果てしない

そして
きちんと先をみて
自分の行く先をみて

お母さんの現状にも負けず
父親の力にも屈せず
自分の生い立ちに腐らず
時間を見つけては勉強し
こつこつ地道に

礼儀正しく優しい心を忘れない

自分勝手は決して言わず
誰でも助け、偏見を持たない

生徒をみて、見習わされることも多い
特に彼からは
何歳も年上なのに
心根からも
考えさせられることが多い

ここには
大きなことさえ望まなければ
平和で 安全で 笑って過ごせる暮らしがある
暖かい気候 豊富な実り
刺激的な毎日ではないけれど
大切な家族と、たくさんの親戚と、
ただ集まっておいしいものを食べておしゃべりをする
そんな時間と雰囲気は、ある

それだけじゃない時代に 世界に
もう入ってるけれど
何年経ってもきっと変わらないものは、ここにある
変わらないだろう、って安心感も、ここにある

いろんな人がいて子どもがいて
1日があって
毎日が 生活があって
彼のような背景の子はいっぱいいる

生徒を知って
友達を知って
知って知っていくうちに

何が幸せで、優先で、生きることで、あるべき姿なのか
価値基準も何もかも
今までの自分にあったものを
ひっくり返して
しまう

身近な人の
毎日の生活

そこから知る新しいこと

私の中の、財産