遠足は突然に

「今日はフィールドトリップなんだよ」
にこにこ顔の生徒
あ、そういえば先週末そんなことを言ってた気が・・・。
要は社会見学のようなもの

いいな～・・・
「行こうよ！」
はい！行きます！！

二つ返事で参加希望♪
教頭先生の快諾で、思いがけずポンペイ最大の遺跡ナンマドールへ

５クラス合計150人が行くのに、バスは２台（１台40人くらいか？）
座席に座る子と、その座席の背もたれのてっぺんに座る子
真ん中の通路に立つ子と、すきまにしゃがみこむ子・・・
無理がある・・・けど、いけてしまうのがポンペイ。
みんなも慣れてるから疑問も抱かない
「定員オーバーでつかまるんじゃ・・・」なんて愚問は飲み込んでいざ出発

神聖、厳かという言葉が似合いそうなこの遺跡は、いまだに成立・構造にも謎が多く残る。柱状の岩が互い違いに組まれており、それぞれの重さはそうとうなものであると言われている。

いつも元気いっぱいで、「静か」という言葉が通らない彼ら150人の生徒たちなのに、ここではしゃべる声もひそひそ・・・。
「リスペクトするんだ。だから大きな声で叫んだり、騒いだりしちゃだめなんだよ。ここにはいっぱいルールがあるんだ。」
見ていても生徒が気をつけていることがわかる。
ものは持ち帰らない、騒がない、汚さない、先に石を投げる・・・。など。

タブーとされていること、結果として自分に災いをもたらすからであるようだが、それでもこういった歴史を刻み込んだモノに対する畏敬の念は、子どもの頃から聞いて育った教えであるそうだ。

日本にも通ずる感覚があるように感じた。

海で少し遊んで、帰路に着く。
滞在約２時間（みじか！）

思いがけない遠足だったけど、生徒も教えてくれたし、みんなで来られてよかった☆