F800GS-A慣らしツー2～雷雨のさなかに四万温泉＠ソロ

8日に納車されたＦ800ＧＳアドベンチャーの走行は、400�ほど。
金曜に休みがとれたので、今回は温泉1泊、慣らしツーその２なのである。
ちょっと遠出をして、1000km点検に出したいところだ。
そこで、�福島方面、�飛騨方面と、600�/２日のルートを検討したのだが、
双方とも、天候は雨模様。
前々日に雨が降らない予報が出ていたのは、長野～群馬方面のみ。
仕方ない。行ったことのない四万温泉に、寄り道しながら行こう。
ということで、行き先決定。
せっかくなので、少しダート林道も走ってみようかな。
と、旧中津川林道で三国峠を越えて長野に入ろうとルーティングしたが、
出発前日に、かなりの雨が降った様子。
新車の慣らしだし、まあ、あえてリスクを犯さなくても・・
出発に際して突然日和って、国道(酷道といわれる）299号で十石峠から佐久に入ることにした。


関越の本庄児玉ＩＣを降りR462にて、神流湖・下久保ダムへ。
天候は曇り。すでに雨がぱらぱらと・・
まあ、天気予報では３時過ぎから降りだすって言ってたし、
すぐ上がるだろうと、勝手に判断。
しぱらくすると雨は上がり、若干の晴れ間ものぞく。


時間もあるし、こーんなヤツに誘われて、寄り道を。
やってきたのは、神流町「恐竜センター」

群馬から長野にかけてのこのあたりは、山中地溝帯と呼ばれ、
日本で有数の、白亜紀前期の化石が多く発見される場所なのだそうだ。

ミニシアターがあったり、

骨格標本の展示があったりと、
なかなか見甲斐がある。

中でも興味をひかれたのがこれ。
格闘恐竜の化石。ヴェロキラプトル(下)とプロトケラトプス(上)が戦っている形のまま、
化石になったもの。確かにプロトケラトプスが、ヴェロキラプトルの前肢を噛んでおり、
ラプトルの後肢のカギ爪がプロトケラトプスの腹に食い込んでいるように見える。
プロトケラトプスは、抱卵恐竜として、卵を抱いた形での化石も発見され、展示されていた。
恐竜が抱卵していたとは、知らなかったよー。
入場料600円也。なかなか良い博物館である。

さて、R299を十石峠に向かうと・・

なんと全面通行止めの看板が・・
それも、かなり狭い峠の入り口あたりまで進んだところで発見。
それでも、バイクは通れるんじゃない？と勝手に判断して進んでみるが・・
ガッチリと鉄パイプのバリケードに阻止され、あえなく引き返すことに。
ぶどう峠への分岐まで戻り、ぶどう峠方面に少し進んでから、
う回路の、林道矢弓沢線に入り直す。
ここは舗装林道で、路面状態も比較的良く走りやすかった。

十石峠手前でR299に合流し、峠に到着。
この時点で12時を回っていた。
少し寄り道をしすぎたかな・・


佐久に降りて、鯉料理を食そうかと思っていたが、
時間も押して、天気も怪しくなってきたので、またの機会に。
佐久から立科に抜け、お昼を食べた道の駅で雨が降りだす。
「降りだすの少し早いんじゃないか？」とぼやきながら、カッパを着て出発。
四万温泉までの最短ルートは、東御市に出て、湯の丸高原を抜け嬬恋に下るルート。
迷わず選択するが、そこでひどい目に逢うとは・・
雨脚は強まり、標高が上がるにつれ、雲の中に突入していく感じ。
登りきる手前あたりから、道路は川と化し、周りで雷鳴がドカンドカンと聞こえる。
どうやら雷雲の中に突っ込むことになってしまったらしい。
後で天気予報を見たら、ちょうど全線が日本海側から太平洋側に通過していったようなので、
2000ｍ近い標高の湯の丸高原は、たいへん不安定な状況になっていたわけだ。
昔、登山していた頃には、天気をきちんと確認したものだが・・
少し反省。
雨は降り続き、身体も冷えた16時過ぎ、四万温泉にある、
酒屋がやっている温泉旅館(民宿？)中村屋さんに到着。
ありがたいことに、バイクを向かいの店舗(廃業して物置にしている)に入れさせてくれた。
感謝。
その後、貸切露天で冷えた身体をほぐす。
この宿の売りは、風呂で生ビール(他の酒もあり)を飲めること。
インタフォンで頼むと、こんなカゴに入れて上から降ろしてくれる。
露天風呂に浸かりながら生ビール。
まさに極楽気分なのである。


翌日は、晴れ間が覗くまずまずの天気。
なんだか、昨日の雨中走行でガツガツ走る気力が失せてしまったので、
朝食後も風呂に入り、のんびりと9時半過ぎに出発。


せっかくなので、温泉街の上にある四万ダムに寄ってみる。
すごい高度感。いつもながらおしりがむずむずする。

帰路は、沼田に抜け、赤城山を登り、北関東道の太田藪原ＩＣから東北道へ。

途中の薗原ダムにて。
なんだか、ダムめぐりツーのようになってしまったなあ。

今回の教訓。
なめるな天気。状況に合わせたルーティングが必要だ。

一応防水なのだが、ガーミンのナビと、カルドのインカムは、
豪雨の中でも問題なく使用できた。すごいことだ。

バイクについて。
F800GS-Aは、リアのインナーフェンダーが無い。
R1200GSには付いていて、パニア周りへの泥はねはあまり気にならなかったのだが、
帰って洗車をしたら、パニア周りがひどく汚れていた。
インナーフェンダーも欲しいところである。

今回、２日間の走行、543.3�。平均燃費、23�/l。
総走行距離は950�に。
初回点検の予約を入れなくては。