たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

思い出に残る山(47)鳳凰三山

2020年02月20日 | 心に残る思い出の山

(韮崎郊外で道迷い 予定を大きくオーバーして青木鉱泉着1時 仮眠)

 

青木鉱泉で受付を済ませ7時半出発

どんどこ沢から流れる小武川支流を数度、転石伝いに渡り

標識に誘われるままに樹林帯に踏み入ると

いよいよ鳳凰三山への山懐へと導かれる感が強まる

1時間40分後、高みから豪快では無いが

落差は十分な滝を望む崖の上に出た

これから始まる瀑布群を前に変化の無かった山道に

アクセントを付けてくれた この滝の存在感は大きかった

周辺にはレンゲショウマの花が散らばっている

そうだ!無名のこの滝を「浄土の滝」と命名して上げよう

   

南精進の滝

南精進の滝は未だかと無名滝から登る事、約30分後

滝への分岐点に着いた

左に折れ下り気味に進むと木の間越しに本体の一部が見えた

もう少し近づけないものかと辺りを見回すと

反対側に微かな踏み跡が有った

足元がおぼつかない道を下り大岩を攀じ登ると

期待していたよりも立派な滝が爆音を撒き散らし雪崩落ちている

「身を清め心を慎む」その意の通り

心の隅々まで洗い清められる様な南精進の滝だった

          

次の鳳凰の滝分岐までは、だらだら登りで重い荷を背負った身には辛く

分岐に辿り着いた時にはヘトヘト状態  だが見ずには帰れない

「案内板に戻らなくても、この先で合流する」と

マジックで付け加えられて有るのを見、道を左にとりもう一踏ん張り頑張る

奥の分岐点にリュックをデポし

アザミがチクチクと痛い道を下ると前方奥に・・・

カメラに納めようと左の岩に移ると今まで見えなかった右側の岩からも

凄まじい勢いで水が噴き出している

滝の落ち口まで行けなかったのは残念だったが飛沫に煙る相対の滝は

幽谷の世界に音を響き渡らせ、その様は鳳凰その物の姿だった

この滝は数年前に見つかったと言う滝で

どんどこ沢では最も美しい滝なのだと言う

           

               白糸の滝                     五色の滝

鳳凰の滝を過ぎると道はいよいよ険しくなり

時々立ち止まっては深呼吸をしないと心臓が爆発しそうになってくる

この頃になると下る登山者の姿も見え下りの険しさを嘆いていた

と言う事は厳しい登りが待っていると言う事だ

立ち休みを繰り返し辿り着いた白糸の滝は

下山者で埋まり休む場所さえなかった

(略)

白糸の滝から40分先の五色の滝は落差50mの直瀑で

岩壁を一気に落ちる姿がまことに美しい

どんどこ沢 最後の滝である  

慰めの花も無い急登と目隠し状態の登山の中

どんなに、この滝たちが私達の挫折を救ってくれた事か

地図を拡げると鳳凰小屋までは、ほぼ等高線上に登山道が延びていた

「やっと苦しさから逃れられる~」と喜んだものだ

ところが、そうは問屋が卸さない いざ歩を進めると幾らか和らぐものの

登りは続く・・・どこまでも

どのくらい歩いただろうか森を抜け河原に降り立った時

前方の樹林の上に突如、オベリスクが顔を覗かせた 

今までの苦しさが一片に吹き飛んだ

道は暫く河原の中だった

太陽が容赦なく照りつけて目がクラクラ仕掛けた頃

「何か臭い (>_<)」

「トイレの匂いだな」

何てことは無い今日の宿泊所「鳳凰小屋」は目の前だったのだ

  

楽しみにしていたオオビランジがアチラコチラに色を違えて美しい

「お疲れ様!」と迎えてくれた小屋のお兄さんの声を聞き

今日の行動もこれまで・・・力が抜ける想いだった

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鳳凰小屋  新館7000円

宿泊料 500円増しで畳1枚分のスペースが確保できる

布団も先ず先ず

(その為、重い思いをして持ってきたシュラフは無用の長物となったが)

夕食   カレーライス   水が豊富なのが嬉しい

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夕食までの一時

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翌朝も輝かしい程の晴天

小屋の外はシラビソの緑濃く気分爽やかな朝であった

体調も回復している

登山者を見送る小屋のオーナーに挨拶をし5時55分、小屋を出た

標高差368mの登りは朝一番の体には結構きつい

樹林帯を40分ほど急登すると気持ちの良い樺が広がるザレ場に着いた

目の前は緑の世界から花崗岩の白い世界へと一変し

その先に、この目で見たいと思っていたオベリスクが天を衝いている

ザレの斜面を一歩登っては半歩ずり落ちながら登って行くと突然

行く手を大岩に阻まれてしまった

足元ばかりに注意を向けて歩いて来たせいで

前者が間違えたであろうトレースを信じて来てしまったのだった

振り向くと雄さんを先頭に別のパーティが続いている  

「あら!悪い事をしちゃったわ」・・・

肩をすぼめる私に変わって雄さんが

「申し訳ありません、間違った道を来てしまって」

すると付いて来た男性が

「いやー、彼女の歩幅が丁度よかったからこのきつい登りも

楽に来られました 急がば廻れです」

なんと優しいのでしょう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小屋から1時間、終にオベリスクの基部に達した

興奮が一層 高まる

想像していたイメージにピントがピッタリだ

それが嬉しくてならない

続きますので本日はコメントをお休み致します

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孫の初運転 あ~心配!

2020年02月18日 | 野鳥と花

本日は冬型の気圧配置となり西日本は降雪が有ったらしい

群馬北部も雪の一日となり

箕輪はその冷たさを運んでくる風が吹き荒れました

外へ出るのを躊躇わせるこんな日は

部屋に差し込む太陽光を背に読書するに限ります

私は余り時代小説は読まないのですが、この影法師は非常に面白い

面白いと言うか感動を覚えた著書でした

武家社会に生きる二人の行き様にスポットを当てて描いた作品です

読み終わった後に底知れぬ切なさが残るそんな小説です

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~昨日の事~Kちゃんの初運転

17日でないと仕事の都合で来られないと言うので11日、車を引き取りに

雄さんとカローラに出向き我が家の駐車場に留め置く事にしました

そして17日、いよいよ初運転です

免許証公布から既に2ヶ月以上

これから2時間の道程を経て無事に家まで行けるのかどうか

上武道の道順に此処は中央車線を、旧17号を渡ったら左車線を

4ツ目の信号を左折等々細かく書いた地図を渡すと

そんな爺婆の心配を他所に少々緊張した面持ちで

14時、帰って行きました

 

 

 

送り出してふと、裏の梅林に目を向けますと

今日の初運転を祝うかのように

何時の間にか梅が

玄関先の紅梅も一輪、細やかなお祝を送っておりました

夕方「無事に到着しました~」との知らせにホッ!

本日はコメント欄はお休み致します

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念願のミコアイサ(パンダガモ)に会えた

2020年02月16日 | 野鳥と花

「寺沢沼にミコアイサが飛来」  「それは一大事、行かなくちゃ」

開けて15日、前橋に向かいました

“一度は見たいと思っていたミコアイサが見られる” ・・・気持ちが逸ります

さほど大きくも無い沼  カメラマンの姿は無し  本当に居るのでしょうか

凄いのが目の前に現れました

鵜ってよくよく見ると凄い顔をしてるのですね

しみじみ眺めてしまいましたよ

 

マガモやオオバンも気持ち良さそう・・・

でも今日は君たちに構ってられないの

・・・どこに居る ミコアイサ・・・

すると沼の中ほどに白いものを発見

 

 

居た! でも、ちょっと遠い

結局近づいてはくれませんでしたが・・・

私のカメラでは此処まで  でも満足です

 

向かいの道の駅は3か所に分れ、その一つ一つが広大で

登ったり下ったりと、かなりエネルギーを消耗させられましたが

芝地なのでウォーキングには最適でした

この日は土曜日と言う事も有り遊園地コーナーはちびっ子の姿も

 

 

帰りがけ、もしかして梅が見頃かもしれないと嶺公園に立ち寄りました

紅梅、白梅は予想通りの咲き具合でした

さすが水芭蕉は葉さえ見られませんでしたが

此処に来ると必ず居る野良ちゃんが今日も日向ぼっこ

 

前に居た野良の姿は無く新入りが二匹

何故かここを根城にする猫はメタボと言って良いほど良く肥えています

カラフルな野良が動きました

側溝を潜って・・・・・・・・・・・・・

振り向きざま「ブニャオ」

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自慢する程の野鳥では有りませんが

2020年02月14日 | 野鳥と花

 

ちびっ子ギャング

先ずは「モズ」の登場です

此方はニヒルな役が似合いそうな「ムク」

ジョーさん、後の事は僕に任せて安らかに・・・

 

「ツグミ」・・・名前が愛らしいですねぇ

ところがどっこい 

イケリンさんが言ってた  

ヒヨドリを見ると敵愾心を燃やし追いかけまわすのだとか

何故か鳥撮さんの心を刺激しないのが「カラス」

「僕はキョエじゃ有りません、野鳥の元締めです」と

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クリスマスローズが咲きました

この花、写すのが大変 

おかげで身を屈めて膝も肘も砂だらけになってしまいました

たかさんはアップは嫌だと逃げるくせに・・・

 

またまた福寿草を登場させてしまいました

お目出度い花と言う事で大目に見て下さい

アセビの実が大分、赤くなってきました

もう少し! ガンバレ!

フユシラズ

今年はまさにそんな冬になりそうです

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碓氷峠鉄道文化村と関所跡

2020年02月12日 | アウトドア

 

ドロミテを想わす山容の裾に鉄道村が在ります

今日は松井田での用事を済ませた後、撮影に出かけてみました

信越本線の廃線跡を利用して作られた鉄道博物館で

ここではEF63形電気機関車の体験運転も出来るのだとか

中に入った事は有りませんが鉄道ファンにとっては

興味深い施設なのでしょうね

 

  

 

 

出来た頃は入園料がとてつもなく高額で入る人も少なく

宝の持ち腐れを懸念したのか

今は大人500円と言う手頃な料金になった様です

 

 

 

直ぐ近くには関所跡が一部当時のまま保存されております

説明は(↑)に有りますので省きますが

中山道は特に重要な交通路であった為

明治2年に廃関されるまで、かなり厳しい監視がされていた様です

今日は4月の様な暖かさで少し歩いただけで汗ばむ程でした

蝋梅はそろそろ終盤ですね

 

代わって足元ではタンポポやスミレが元気に花を咲かせていました

 

菜の花も満開

「何て気持ちがいいんだ!」

ジョウビタキの声が聞こえて来そうな一日でした

コメント (10)
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