たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

顔振峠~黒山三滝~生越梅林

2016年02月23日 | 登山
続き




14時を過ぎても風のないウラウラと暖かな標高500mでした

桜の並木と小さな梅林に差し掛かると行く手が開け

いよいよ顔振峠(こうぶりとうげ)に到着です

●日本武尊が東征の折り妻の弟橘姫を想って故郷を振り返りながら峠越えをしたとか

●義経、弁慶一行がその美しさに左右を眺めながら歩いた

そうした諸説が語り継がれている峠

そんな事も有り何時か通ってみたいと思っていた峠でした




いにしえ人になったつもりでと足を止めれば

帯の様に連なる大岳や御前山等々の奥多摩の山々が一望され

空気が澄んでいれば富士の秀麗な姿も眺める事ができた事でしょう

「顔振峠」そう命名した感性の素晴らしさには、ただただ脱帽するばかりでした


ロマンに満ちた「顔振峠」は悲しい歴史を秘めた峠でも有りました

戊辰戦争で官軍と戦い僅か22歳で自決した若き平九郎の目に

この峠の景色はどう映ったのか

何故か割り切れない寂しさが残ります


ここで舗装路を敬遠して黒山三滝までの山道へと分け入ります (14時20分)

大分、陽が延びて山肌に強い木漏れ日を投げかける急斜面の道は

目が光に奪われ危険極まりなし


相変わらず杉だけが支配する面白みの欠片も無い山道

写すとしたら、こんな奇怪な根っこくらいなものです


アチコチで雪の重みで倒れた杉が道を塞ぐ個所も




(此処に何故か飛騨のトタン屋根の合掌造りが出現)




そろそろ、そんな山道に飽きてきた頃笹郷と言う山間の集落に出ました(15時)

何時でしたか埼玉でバナナが採れたというニュースが新聞に載った事が有りましたが

それは、この笹郷だったのでしょうか

川沿いの民家の脇に真っ黒なバナナ

其の儘になっているところを見ますと食用になる程の甘味にはならなかったのかもしれませんね


黒山三滝の駐車場に戻ったのは1(5時20分)

満腹感は味わう迄には至りませんでしたが久しぶりの自然の中のウオーク

満足・満足としましょう






帰り道で見た越生(おごせ)の梅林






(17時)日没間近な新町辺りの夕景は今日のハイライト

今夜は雨と言う予報が出されていますが

それを伺わす空の色でした

アウトドア ブログランキングへ

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 黒山三滝~パノラマコース (... | トップ | 埼玉 鐘撞堂山~小川和紙の... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さくら咲く‥ (Fs)
2016-02-24 01:43:31
明るい陽射しに早咲きのさくら、いいですね。
そして生越のうめ。
羨ましい限りの日ではないでしょうか。
私も平地ある気ですが、昨晩神奈川県内を歩くために地図を購入してきました。
どのルートにするか、まだ未定ですが‥3月になったら長距離にそろそろ挑戦です。

返信する
お早うございます (延岡の山歩人K)
2016-02-24 07:11:43
顔振峠(こうぶりとうげ)
ユニークな名前ですが・・・
解説を伺い
歴史といにしえのロマンに溢れて 素敵なところだと
感じました

奇怪な根っこ
ゴロゴロしているのは 石ころですか?
不思議な光景ですね(@_@)

体調万全では無いなか
滝や 梅のお花を楽しみ
充実のトレッキングが出来て良かったですね
返信する
こんにちわ (nanekobi5963)
2016-02-24 13:08:17
お山とは 幾年月を重ねて
その歴史を刻んできたのですよね
私たちの生まれる以前からずっと
その歴史を踏み込めた道をまた
歩んで行くと 重ねた月日の重さが伝わるのですね

ゆっくりと散策するように
そのような年月を折り重ねて登る山も素敵ですね

悲しい歴史もまた 地の奥で心豊かな教えとなって
人々に伝わって行くのでしょう

こちらの遠くに見えるお山の姿が
少し春めいてまいりました
もうすぐ山が笑い出しそうで 楽しみです
こちらでも春の面差しが素敵に彩られ
段々芽吹いてくる様子が窺えます

楽しみですね
これからの山歩き…

じっとしているのが勿体無い気持ちです♪

右腕はもう大丈夫ですか?
お大事になさって下さいね
返信する
Fsさんへ (たか)
2016-02-24 18:01:17
この日は風も無く日差しの柔らかい本当に良いお天気でした。
彩の少ない2月の山にポッと明るさを添えてくれた桜と梅
人間はそんな事に幸せを感じるものなんですね。

ウオーキングに備えて地図をご購入されましたか?
楽しみですね。
写真付きで是非、ご紹介下さい。
歩いた事が有りませんので楽しみです。
返信する
延岡の山歩人Kさんへ (たか)
2016-02-24 18:36:24
顔振峠という名前は30代の頃に知り
何時か行ってみたいと思っていた峠でした。
顔振峠に限らず峠と言うのはロマンを掻き立てるものが有りますね。
先人は隣り村へ行く為に最短距離の山越えの道を利用しました。
アチコチに人間の動力だった馬頭観音が立つのは
其処が生活道路で有った証しなのでしょう。

何故か今
「叱られて」の歌が思い出されてきました。
返信する
nanekobi5963さんへ (たか)
2016-02-24 21:08:58
nanekobiさん、お久し振りです。
どうしたのかと心配しておりました。

腕の痛みも大分よくなり今日からオサンドンも始めました。
天気が良ければどんな所でも良いから歩きたいと
思う様にもなりました。
やはり私は自然の中を歩くのが好きな様です。

顔振峠は私が思っていたのと少々イメージが違っていましたが
遠いロマンに思いを馳せながら
歩くのも中々オツなものですね。
行って良かったと思っています。

これから新芽が芽吹き
nanekobiさんが仰る様に山が笑い出します。
私達も楽しみながら大きく手を振って
春の山に向かいましょう
返信する
A good looking guy! (sisi )
2016-02-25 20:52:20
いきなりですが、
渋沢平九郎氏って凄くイケメンだったらしいですね。
昨夜、遅い時間にやっていたテレビで、偶然にもちょうど観た所です<笑。
えっ、、、この名前どこかで聞いたような・・・???
歴史に疎い私は、こんな所から入ります<汗&

僅か22歳という若さで自ら散ったという場所で、
早春に咲く、早桜や梅の花は、なんとなく物悲しくみえてしまいます。

ほの温かそうな光と風の冷たさのアンバランスさが、
全体をシャキッとさせる、キレの良い風景に仕立て上げてる気がするこの季節のお写真の数々に惹かれるものを感じながら眺めさせていただきました。


返信する
sisiさんへ (たか)
2016-02-26 10:51:48
そうなんですか?
それは一度お会いしたかった(笑)
平九郎の性が渋沢と言うのは、ネットで調べてみましたら
深谷の名士、群馬県の碓氷峠の眼鏡橋の製造に携わった「渋沢栄一」の仮養子だったのだとか。
平九郎の亡骸は渋沢栄一氏によって手厚く葬られた様です。
顔振峠に行ったお蔭で思わぬ歴史の一端を知る事が出来ました。

今回は何の彩りも無い地味な写真ばかり
それでも嬉しいコメントを戴きましてありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

登山」カテゴリの最新記事