
今回の目的の山、奥丸山登頂の朝
吐く息が白くなる程の寒さです
キャンプ場に朝日が射してようやく仄かな暖かさが得られました

キャンプ場を7時半出発
登山道は容赦ない急坂でした
稜線は樹の間越しに見えているのに何時になっても近づいてくれません

「山頂へ行けば大展望が待っている ガンバレ」
何度そう言い自分を励ました事でしょう
休憩ごとに槍や穂高の稜線が競り上がる様を眺めながら気持ちを奮い立たせ
また、急坂に備える、そんな繰り返しでした



でも、やっぱり疲れる~

汗だくで千丈沢乗越に到着したのは8時50分
稜線に立てた喜びも然る事ながら咲き誇る花の多さの喜びは一気に疲れを吹き飛ばしてくれました

そして終に9時20分山頂を踏んだのです

聞きしに勝る大展望
そう
日本のオーバーロートホルンと言っても決して過言では有りません

残念だったのは笠ヶ岳方面に少し雲がかかってしまった事でしょうか


何と言いましても圧巻は荒々し北穂、奥穂、西穂の山姿
少し目を左に転ずれば長い西鎌尾根を従えた槍ヶ岳が天にその鋭い槍を突いています
燕岳から槍ヶ岳、穂高まで歩いたあの若い頃の気力はもう二度と来ないでしょうが
でも二人で登った思い出の山を、こうしてまた二人で眺める幸せは何にも代えがたい物が有ります


飽かず眺めた後の昼食の美味しかった事
ワインも最高でした・・・アルコールに弱い私は余りの気持ちよさにzzzです


そこへ若い男性が単独でやってきました
家庭菜園で採れたミニトマトを差し出すと
余程、喉が渇いていたのでしょう、貪るように残りの15個をたいらげてしまいました
山談義をしながら、滝谷避難小屋に話が行くと その男性が言うに
「水の増水か橋から落ちたのか、その事故で亡くなった登山者の碑が小屋の裏手に有り
その霊が小屋に現れるという噂が有るそうです」
ウソ~~~、今夜、泊まるのよ~(男性には泊まるとは言わなかったけれど)
皆さんだったら、こんな話を聞いたあと泊まるでしょうか?
雄さんは「槍平のキャンプ場より快適だし出たらコーヒーでも飲もうかと言ってやるよ」
そう言っています
困った事になりました、私は避けたい~~~

気が付けば11時20分
2時間も滞頂していたんですね、私達
雲も大分上がり稜線が見え隠れしています
そろそろ腰を上げましょうか



乗越までの花の稜線は楽しい
下方には小さく槍平小屋が見え裏のテント場には我が家のテントも豆粒の様に見えています




喘ぎ喘ぎ登った山道の下りはどうでしょうか
ざれた個所、梯子と難所が続きます
ここは慎重に歩を進めないと
ヤバイ
・・・よね


下り終わった所に立つ祠に無事に戻れた感謝の挨拶をしテントを撤収し、あの小屋へ向かいます
13時



例の橋に来ました
逆巻く水の流れを見ると目が回るので下は見ずソロリソロリ

見えて来ましたね・・・避難小屋
時刻は15時20分

(タイムは休憩や撮影でかなり時間を取りましたので当てにはなりません)

ここの所、福岡は雨続きで、山は随分遠くにあるように感じてしまっています。
難所でのショット、ありがとうございます。
難所は、越えるだけで必死なのでなかなかカメラに収める事ができませんのに。
まだまだ、余力を持っていらっしゃるご主人さまですね。
ところで・・・
避難小屋の幽霊ちゃんはどのような具合でしたか?
事故と言えど、お好きな山でお亡くなりになられたのでご機嫌に歓待を受けられたのでしょうか<笑。
続き楽しみです。
群馬も今日は雨の一日でした。
ジリジリト焼かれた庭木の緑が久しぶりに生気を取り戻した様にもみえますが
この雨、何日か続くようです。
一雨欲しいと言いながら数日続くと
いい加減にして欲しいわと思ってしまうのですから
人間(私)て我儘な生き物ですね。
避難小屋の
山には良くこう言った噂話が実しやかに囁かれるものですよね。
でも、遭難した登山者が人の声や姿を見ると言う幻覚は本当に有るらしいですよ。
小屋に入り蝶々が私物に停まりましたので撮影していたのですが
その蝶々、何時になっても去らないのです。
追い払っても又やってくるのです。
もしかして・・・そんな事を考えてしまった私でした。