たつの観光を終え道の駅「しんぐう」をこの日の宿泊地に致しました
7時頃になると商品を納める車が入れ替わりやって来て狭い駐車場が俄かに騒がしくなりました
本榊とひさかきを軽トラにたくさん積んできた業者さんが
「本榊とヒサカキの違い 分かる?」と話しかけて来たのを皮切りにこの業者さん
仕事を忘れて私に説明を始めます
本榊は葉が大きく光沢が有って美しくこれが社頭の装飾として創定されている伝統の葉で有り
一方のヒサカキは葉の周りがギザギザしていて葉が小さい事から姫榊とも言われ
主に東日本ではこれを本榊の代用としているとの事
この業者さんの話は尽きず過去の職業の事から私達の帰る道の事にまで発展
いいのかなぁ、完全に仕事の事は忘れているかの様でした
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道の駅を出た私達は大都会を敬遠し、ここから高速道を利用し一気に多治見まで飛ばします
久し振りに釜場を歩いてみたくなったのです
先ずは今夜の宿泊場をと多治見駅の駐車場に車を預け観光案内所へと向かいました
幾つか電話をして下さってヒットしたのが柿野温泉の「あさひ荘さん」
柿野温泉は美濃、尾張、三河にまたがる民家も疎らな閑静な場所にある温泉地ですが
昭和天皇元侍従長が天下名泉と称賛された名湯なのだそうです
雄さんが夕食まで未だ時間があるのでビールでもと車で出かけましたが
何と、周辺に店らしきものは一軒も無くコンビニさえも無かったと肩を落として帰って参りました
夕食(部屋食)は卓に並べられたものを取り敢えず片付け汁とご飯を頼みましたら
嘘でしょう!また二の膳が運ばれて来たでは有りませんか
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嬉しい事にこの近く「駄知」には室町時代から続く美濃焼の窯場が点在しております
宿を出て早速、山道を通って駄知へと向かいました
多くの釜場が点在する中、私達が車を向けたのは快山窯でした
人間国宝である故・塚本快示氏の窯場で現在は満氏が後を継がれております
快示氏の鋼や竹串で彫る様に描かれた片切り模様は他の追随を許さない細やかさで
本場中国の陶磁界でも高い評価を得ているのだとか
青青磁と呼ばれた透き通るような見事な陶器の数々です
埼玉から嫁いできたという満氏の奥様とのお茶を戴きながらの会話も楽しく
ついつい長居になってしまいまいたが「一つ欲しいね」 と言って購入したのが
直径15㎝のこのお皿
快示氏の器は非売品ですので満氏の作ですが満氏も数々の賞を手にした
日本工芸会の正会員として活躍しておられる陶芸家です
満氏
旅の思い出に良い物を手に入れたと嬉しさを隠しきれない雄さんでした
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