ー続きー
乙女の滝を堪能した私達は更に上流にある大猿の滝を目指します
しかし、上へ行くほど眼下に見える沢の流れは乏しくなり
踏み跡も登るほどに山道なのか獣道なのか判然としない道になってしまいました
オカシイナと思いながら、ほぼ稜線近くまで登りあげると直ぐ近くで水の落ちる音が聞こえます
木に掴まりながら斜面を横切り近づきますと、これを滝と言ってよいのでしょうか
抉れた岩の上から幾筋もの水が滴り落ちているのでした
この時点で尾根を間違えた事に気が付いて引き返そうという事になった訳ですが
周囲は荒される事も無く伸び放題に伸びた木の根が天然のオブジェと化し
不安と迷いの中に居た私達に一息できる余裕が与えられました
それだけでは無く紅葉もそれは見事です
引き返した乙女の滝でちょうど食事中だった男性二人に大猿の滝の場所を尋ねたところ
沢沿いを少し歩けば標識が有る事を教えて下さいました
標識というものは道しるべ、もう少し分かりやすい せめて乙女の滝上部に設置すべきですよね
お蔭でとんだ無駄足を食ってしまったわ
沢に下りたり左岸を高巻いたり風倒木を潜ったりの難行を強いられながら歩く事40分
まるで岩肌を舐める様に音も無く伝い落ちる大猿の滝に着きました
石がゴロゴロする斜面を更に登り全容を捉えようと試みましたが結局それは叶わず上部のみの撮影に終ってしまったのは残念です
でも滝から流れ下る水は躍動的で岩にぶつかっては飛沫を上げそれが陽光を受けてきらめく様は得も言われぬ美しさでした
見上げれば真っ青な空を背景に赤く燃えた葉
その下には夏の名残の山アジサイ
道なき渓谷に誰が作ったのか上手に積み上げられたケルン
沢の流れは激しいのに一瞬、無音の世界に身を置いた私でした
山の日暮れは早いですね
高雄の滝を見おさめに山の家を目指しましたが3時に届かない時間にも関わらず辺りはグンと暗くなってきました
山の家には3時着
赤城の湧水で喉を潤し“あいのやま温泉”で全身の疲れを癒した今日のプチ山旅でした
(山の家近くの眼鏡橋)
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