本書が生まれる原動力となったのは、依存症にまつわる世間一般のイメージに対して、私が抱いてきたいくつもの違和感である。
…アルコールや薬物の害がどれほど恐ろしいか、子どもたちにしっかり教え込めば、ほんとうに依存症の発症を予防することができるのだろうか。
…薬物依存症の場合、薬物だけでなく、摂食障害や自傷行為、性依存など、他の「行動依存」も同時に発症している患者が多い。
…本書は…これまで語られてきたものとは若干異なる角度から理解しようとする試みであり…ある仮説を呈示する。それは、依存症者は「人を信じられず、アルコールや薬物といった『もの』や、ギャンブルや買い物などといった『単独行動』しか信じられない」という「信頼障害仮説」である。
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6月28日(日)13:30〜14:10 zoomを予定しています。