海へ山へ♪

逃避行親子4人のおでかけ日記・・・

白馬岳 2日目

2015-08-20 15:58:19 | 



白馬岳 1日目からのつづき




2015年8月11日




朝5時
雲海の上に朝焼けが見れました。
この写真を撮るために外に出たらフリース来てても寒くて手が冷たくなってきました

白馬村はだったようですが
頂上は見事に抜けていました

朝の眩しい光を浴びながら朝ごはん。
うんうん、昨日よりも調子よくなってる。

そして心配してた足も筋肉痛なし











6:30頃 宿を出発。
出てすぐ上に日本最大の山小屋 白馬山荘
800人泊まれるってすごい!
右が長野県、左が富山県にまたがって建っているそうです。

その上のとがった頂きが目指す頂上!!
いよいよ目前です。








少し登って振り返ると、眼下に我々の泊まった頂上宿舎

朝6時ごろからヘリが何度も上がってきて荷揚げしています。











20分ほどで到着~









ただただ見とれていました

足元の少し先は断崖絶壁。
ロープ張ってありますが足がすくみます。








力持ちの人が担いで登ってきたという方位盤。
力尽きてここで亡くなった、という説も。
浅田次郎さんが本を出して一躍有名になったとか。














360℃絶景です


ここに立っていると荷揚げのヘリがはるか下から上がってくるんです。
飛んでいるヘリを上から眺めたのって初めてでした
いろんな経験が出来るもんですね。










しばらく景色を堪能して、山小屋で泊まったご褒美!縦走ルートを歩き始めました
快適~









富山県、長野県、新潟県がこの1点に集まってる! 三国堺








そして小蓮華山到達~
小さなアップダウンはあるものの、ずっとフリースを脱げないぐらいの快適温度









しばらくここで大休止
何やらずーっと石を積み上げて遊んだはりました。










もう終わりかなぁと諦めていたコマクサもこの道で見つけました









白馬特有種 ハッポウワレモコウも終わりかけですが何とか出会えました








そして!
だんだん雲が上がってきて視界が悪くなってきたなぁ~と思ってすぐ!
ライチョウ親子に遭遇~~~


ここ3年ほど山に行くようになって、いつか会いたいと思っていた念願のライチョウさん。
しかも親子で5匹ぐらいいました。

岩の上でまわりの様子を伺っているのが親鳥。
見えないけれど、その下のはい松の合い間を小さな子供のライチョウさんがチョロチョロお散歩していました

頂上で晴れて、もうくだって行くって時に曇って会えたなんて
なんかタイミング良すぎ










去年、栂池側から登って雨でここまで来れなかった場所
今年は来れたぞーっ!









まだお昼前だからか ひっそりとしていました。
夕方にはここにもカラフルなテントが立ち並ぶのかな。

ここで宿でもらったお弁当を広げて昼食











そして去年雨の中苦労して登った白馬乗鞍~
反対側からアプローチ出来たのでなんか満足

意外なことに、大雨の中上がった去年よりこの時は視界が悪くまわりの山が見えませんでした。
分からないもんですね、山の天気は。










そして、ここからの急下りが最後に応えました

大きな岩場が結構効いて
その後の樹林帯の木の根に引っかかりそうになりながら
栂池の自然園の前まで一気に降りてきました

去年この道をよく登ったなぁと思いながら。
しかも雨の中。。。







気がつけば、1日目と2日目それぞれ7時間ぐらい活動していました。
特に2日目は距離が長いのでずっと歩いていたような

ただただ感想は「よく行けたなぁ~」の一言に尽きます

そして、何より息子2人がかなりの戦力になることが判明
リュックの重さは2人ともかなり重いはずなのに足取りがとても軽快

稜線はまず水汲み場がないので1人1.5リットル~2リットルぐらいの水分を持ちます。
私が1日目にかなりバテたこともあり、2日目の荷物はVIP待遇にしてもらえました(苦笑)

もう今度は遠いからお母さん来なくていいよ…なんていわれる日が来るまで
しぶとく参加し続けたいなと思っています

















白馬岳 1日目

2015-08-19 13:29:09 | 


こんにちは


ここ数年、夏に海ではなく山に行くようになったせいか
今年中学生になった次男くん、なんとワンダーフォーゲル部に入部


あちこちの山を縦走してらっしゃる面白い顧問の先生から
多大なる影響を受けて、、、
『(百名山のような)有名な山を登ってみたい!!』
と言い出しました。



となると最初に思い浮かんだのは毎年冬山でもお世話になっている白馬。
その頂上をついに目指すことになったのです





2年前、唐松岳の山小屋を予約していましたがその時は台風で流れ
実際は風呂のない山小屋は初めて
とにかく風呂好きの旦那はそれはもう心配しておりました^^;
果たして汗だくになって風呂に入らず寝れるのかと(笑)



あとは連日35℃越えの中、冬物のフリースを衣替えした中から引っ張り出し
あれはいるか、これはいるかとそれはもう大変な準備期間。

一番の問題は私の体力!

汗だくになりながら稲荷山や大文字山など登ってみましたが
その何倍もの標高差を登らなくてはいけないのか、という
ある種、不安が増しただけなような気も・・・

それなりに調べて準備はしておきましたが。








昨年のお盆はことごとく天気が悪くて泣きましたが
今年はまずまず安定していそう。

1週間前に台風が発生した時には終わったと思いましたが
運よく朝鮮半島の方に逃げて行ってくれました。

そうなるともうあとは登るのみ!!








2015年8月10日


朝6:20 宿の人に猿倉荘登山口まで送ってもらい
朝食を弁当にしてもらったのをここで頂く






いざ出発!
最初はほんの少し樹林帯。すぐに車の通れる広い林道に出て快適に歩きます。






これから登る山が目の前にそびえ立ってるよ~
さすがにほんとに登れるのか、と今更ながら不安になる瞬間でした。






でも天気いいし景色もいいので
のんびり力を貯めるように足慣らしで歩くこと1時間強。






大雪渓のおひざ元。白馬尻小屋に到着。
ここで、朝少し残していた朝ごはんの残りを消化。
着いたときはキリがかかっていましたが、休んでいると晴れてきました












詳しく書かれた情報板
右側の画は映画にもなった『岳』の主人公ですね~

サラッと冗談も書いてありますが、怖い情報もちゃんと書いてあります。
気持ちを引き締め、いざ大雪渓口へ。







目の前に雪渓が広がり、ひんやりした空気が降りてきます。
右側にさらに間近に白馬岳の岩稜が迫ってきました。
景色に見とれながらここで教えてもらったアイゼン装着!







4本羽ですがぐっさり刺さって安心感があります。
あるとないでは大違い!







いよいよ出発!!
紅い粉が巻かれている所を1列になって歩きます。
まわりに見える石はすべて落石。
雪の上は落ちてくる音がしないので怖いそうです。
そういわれても、直登に近い道はついつい下を向いて歩いてしまいます







聞いていた通り、上に行くほど角度が急になり
キリが出てきて寒いぐらいになってきました。

アイゼンをしていてもシャーベット状の雪が詰まって
時々ズルッと足を取られます。
ヒャーッと滑落しないように注意。

そして横の岩の崖を小さい石が常に落ちてくる音がして落ち着きません。
次第に早足になって1時間半かからずになんとか通過。


全長3.5キロ
標高差600メートルはなかなか経験しない道だったので楽しんで登れました。








横の道に逸れて、初めて雪渓の分厚さに驚きます。
その下には雪渓から解けて流れ出た川が出来ていました。







ここからが覚悟の道。
「葱平」と書いて「ねぶかっぴら」

怖くて両手使って歩いていたからもちろんこのあたりの写真はないのです←
ここからが急こう配で空気も薄くなり、さらに雪渓のような涼しさもなくなり踏ん張りどころです。








それでも振り返ると歩いてきた大雪渓が遠ざかっていくのを感じます。
足取りが段々遅くなっていくのを感じながら
道端のお花畑が癒してくれます♪















段々と稜線が近くなっていく気が・・・するのですが
見えている所が遠い








避難小屋を過ぎるとお猿さんの群れに遭遇
こんな標高高いところまで登ってくるんですね~

親子がたくさん。
何やらむしって、むしゃむしゃ食べていました。












最後、この宿に到達するまでが長かった!!!

しんどいながらゆっくり自分のペース配分で登っていたつもりでしたが
もう大丈夫か、というぐらい遅くなっていたそうです

一度登り切った次男くんが自分の荷物置いて降りてきてくれて、私の荷物を持ってくれました。
それを登ってもまだ上がってこないので、今度はお父さんの荷物を持ちにさらに降りてきてくれました。

さすがワンゲル部!!と褒めちぎったのは言うまでもありません。

なんとかかんとか、2時過ぎに山小屋到着~











ここで昼寝する!と公言していた通り横になって
夕方起きると山小屋の窓からキリが晴れた山々の頂きが顔を出していました










杓子岳が目の前にそびえていました。
明日はこの反対側の白馬岳を目指しますが
早くも次男くん「白馬三山縦走してみたい。あそこも行ってみたい。」って。

ちょっと待って。
私、明日も1日縦走できるかしらん?!








少し復活して小屋の周りをお散歩。
小屋の後ろのテント場はカラフル~~

大きな荷物持って上がっている人たくさんいました。
テントや食料まで持つなんて、尊敬です!








こちらの看板も山の上に来たな~と実感させられた一つ。
ここでは昭和医大の診療所も中にあって、食堂の横のコーナーで相談を受け付けてらっしゃいました。
医大生かな?恰幅のいいお兄さんが2人。

それから、ここには山のポストもあるんです
これは知っていたので切手とボールペン持参

売店で絵葉書を買って両方のおじいちゃん、おばあちゃんに出しました










我々は5時から夕食
着いた人から番号順の食事券をもらっていて
「23番までの方~」「48番までの方~」と放送で呼ばれて食堂に行きました。


ここはバイキング方式の珍しい小屋。

実はあまり食欲がなく、ムカムカしていたので好きなものだけ取れて本当によかったんです
明日に向けてたくさん寝て復活するぞーっと思いながら、窓の外の山々の嶺を眺めていました。







白馬岳 2日目に続く