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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

Fw190シュトゥルムボックvs B-17フライング・フォートレス

2021年03月24日 06時24分54秒 | 読書・戦争兵器


出版年月 2010年8月
税込価格  3,080円

1941年、ドーバー海峡上空に突如現れたフォッケウルフFw190。第2次世界大戦、最高傑作機の1つに数えられるFw190の登場に、連合軍空軍関係者はショックを受けた。1944年には、この戦闘機は武装を大幅に強化して、連合軍の爆撃編隊に最初の壁として立ちはだかる。しかし、雲霞のような大群で襲い来るアメリカ軍の爆撃機は、恐るべきB‐17フライングフォートレスだった。爆弾積載量1.8トン、12.7mm機関銃でハリネズミのように武装したB‐17は、全周空域に死の弾丸を浴びせる力を持っているのだ。新しいイラストと写真、そして体験者の言葉を通じ、末期戦のドイツ上空で繰り広げられた空戦ドラマを忠実に再現した“対決”シリーズ待望の一冊。

「降伏の意を表すために、降着輪を出すように命じた」
「すんでのところで、敵パイロットは我々が降伏しようとしていることに気付き、機体を翻して、我々の機首をかすめて飛んでいった」
「Fw190は飛行を続けている我々を取り囲み、コックピットの中で敵パイロットが着陸指示をジェスチャーきたので、我々も同じようにして合図を返した」

ドイツ空軍の戦闘機部隊では、昇進や褒章の大部分は撃墜スコアに拠っていた。
敵の単発戦闘機を1機撃墜したら1ポイントを与えるというのが基準であり、4発爆撃機を撃墜したら3ポイント、撃破には2ポイント、また双発爆撃機の場合は追加ポイントがあった。

「エルベ特別攻撃隊」
撃墜を確実にするために体当たりを敢行するという絶望的な作戦計画。
「敵が自暴自棄になっている兆候として、Fw190は自発的な体当たりによる攻撃を試み、爆撃編隊に飛び込んだ敵機からパイロットが脱出する姿が確認された。殺人的な銃火にさらされながら、狂気に充ちた攻撃を敢行したのである。すでに空戦戦術は消え去った。本日の敵の反応から、ドイツ空軍は敗戦を覚悟しながらも、狂信的かつ自殺的な攻撃によって最期を迎えようとしていることが明らかになった。」

Fw190のMK108  30mm機関砲の近距離射撃はB17フライングフォートレスやB24リベレーターの主翼も簡単にもぎとってしまう。

Fw190のMK108 機関砲はたった60発しか弾丸を搭載できない。
だからなるべく敵に近づき、慎重に狙いを定めて正確な射撃を心がけなければならない。
「射撃を開始できる最大射程距離は400mである。」

真正面からの攻撃;対進攻撃がB17のウィークポイント。
撃墜されたB17では、交戦時に機銃手が戦死しているのである。

ガンカメラが撮影したフィルム映像を分析したドイツ空軍の担当者は、
平均的なパイロットが敵爆撃機に与えられる命中弾の数は、総射撃弾数の2%程度だろうと結論している。したがって撃墜に必要な20発の命中弾を得るには、1,000発の20mm機関砲弾が必要で、これを射撃時間に換算すると23秒ものあいだ、Fw190は敵の危険な後方視界に留まらなければならないことになる。

通常のB17Gは、
機首下部;ベンディックス動力銃塔
機体上部;スペリー動力銃塔
機体下部ボール型銃塔;スペリー球状動力銃塔
機尾;シャイアン機尾銃座
機首側方銃座
機体側面;胴体側方銃座
など各所合計13挺のブローニングM2 12.7mm機関銃を搭載している。

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