『 靄に隠れる烏帽子岩 』
森川 雅昭さん 撮影
いよいよ来るものが来たようだ。
全国で2万人超え、東京で4千人超え、我が神奈川でも1200人となるともうこれは
尋常な事態ではない。
首相の「引き続き柔軟な対応を適宜検討します」と言う、この期に及んでのソフトな
コメントが、何やら空恐ろしく聞こえてくる。
前回までの波では、もう当然緊急事態宣言だろうが、最近では大分様子が変わってきて、
社会活動は止めることなく、感染拡大を防止しようと言うことだ。
従っていろいろな制約規制が、生活の中ではあまり出されないまま過ぎているが、
果たして大丈夫なのだろうか。
病床使用率が50%を超えたら直ちに宣言を発するとは言うが、実際はそれでは遅いの
ではないか。過去の例がそれをはっきり示しているではないか。
「社会生活は止まらず、感染拡大も止まらず」をやっていると、まもなく社会生活の破戒
そして人命も危ういと言う結果を招かねば良いが…。
両者共存は可能なのか。感染時期が短い、重篤者が少ない、ワクチン接種者には案外少ない、
3回目の促進、治療薬の承認間近などに支えられ、社会機能や経済を止めずに、何とかしよう
という思惑だろうが、ならばPCR検査数の数倍のアップ、病床と医療人材の大幅確保が
出来ていなければ、机上の空論、絵に描いた餅の政策になってしまうような気がする。
政府の賢明な即断を期待したい。