「 百合の花―2」 2014画 水彩画―(22)
オリンピックも終わって、TV桟敷の私のソファー指定席も今や寂しげである。
メダル組の空港での歓迎ぶり、首相官邸訪問、TV出演と続いて、晴れがましくも
明るい笑いと誇らしさに満ち溢れた光景だった。
ふと思ったのだが、メダルのなかった人たちはどうしたのだろうと心配になった。
同じ飛行機に乗っていたのだろうか。まさかエコノミーとビジネスクラスとに分かれ
たのではあるまいとは思うけれど。
空港について出迎えの人の前に出られずに、別に裏口からでも出たのだろうか。
この差は一体なんだろうか。報奨金のないのは仕方ないとしても、このマスコミや大衆
という社会の扱いの違いは何なのだろう。
プールサイドで頭からタオルをかぶってうずくまっていた池江選手そして会場で号泣した
詩選手などの姿が目に残っている。それでも彼らは負けてもスターなのだ。
その陰には負けても取り上げられることもない選手の涙が沢山ある筈だ。
涙が乾いたら、立ち上がり今度は人生の金メダルを目指して進んだら良い。
でも本当はメダルなどは、人生にとってあまり必要もないような気がするけどなぁ。
まぁしっかり落ち着いたら、銅メダル狙い位で行って欲しいものだ。
私の様に、一生メダルなんて縁のなかった人が沢山いるのだから。
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