まこちゃん日記2

まこちゃんのピンポン日記です。

2月9日 老舗や名店が次々と消える

2021-02-09 11:37:51 | 日記

 

        『 今朝は富士山が雪化粧 』

            河津 米子さん 撮影

先日、250年続いた葛飾の「川甚」が店を閉じたと報道された。

TVはその最後の客を見送り店主が暖簾を取り込むシーンを写していた。

何とも淋しく、ジーンと来るシーンだった。

私も会社でまだ数年目の頃、業界の寄り合いで初めて行ったのだが、

その後も何度かその機会があった。美味しい川魚、特に鯉こくとかあらいが

絶品だったのを覚えている。これで一杯やっている時には何やら一人前に

なったような気がしたものだ。

時代小説の世界でも、池波正太郎や藤沢周平などに愛され、よくその作品の中に

登場しておりよく知っていたので、その江戸時代の舞台にいるようで楽しかった

のを覚えている。

池波正太郎がよく通ったという、鬼平犯科帳の鬼平がよくこの店で隅田川の船の

上り下りを名物のウナギを楽しみながらみていた店(名前が出てこない)にも行った

ことがあるが、今では護岸のコンクリートがせり上がっていて川面は見えなかった

なんて事もあった。

駒形の「どぜう」や上野の豆腐料理の『笹の雪』等はどうなっているだろうか。

こうした数々の名店が消えつつあるという。

時代の変遷によって町の風景、風土までもが変わって行くが、このコロナはそれに

かなりの加速度を加えているようだ。

昔の郷愁も風情も情緒も、そして思い出までも消えてしまうのだろう。

会社の帰りによく行った、あの小さなバーやスナックそして小料理屋などは

どうしただろうと思う。あの素敵だったママさん、人の良い親切なマスターや

親父さんなどはどうしているだろうと案ずる。

しかしよく考えてみると、あの時代の人々がまだやっている筈は無いわけだ。

引継いだ若いオーナーや或いは夢を抱いて起業した人々を何人もドン底に陥れて

居るという。国の手厚い補償を願わずには居られない。

飲み屋のない駅の傍の路地裏通りなんて想像も付かない。

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