『 今年も青鳩が来ていた 』 大磯海岸にて
須田 孝雄さん 撮影
姿といい色といい何とも素敵ですね。品もあってそして可愛い
ものです。まるで我々ピンポングループ「青鳩」のメンバー
の皆さんの様です。 名付け親の須田夫人に感謝です。
何時までもこの美しさを保ちたいものです。
もうこのまま起き上がれないのではと思う程、だるくて眠くて、すっきりしない気分を
暫く眼を瞑って耐えていて、やがて意を決したようにもっこりと起き上がる。
痛ててと思わず膝に手を当て痛みを思い出し又ベッドに腰かけてしまう。両手を膝に当て
勢いつけてやっと立ち上がる。
何かに摑かまらないとズボンがはけない、シャツを着ようとしてよろけて又ベッドに腰かけ
てしまう有様。それでも立ち上がりそろそろと歩き出す。
階段の手すりにしっかりとしがみ付いて、両膝と腰の痛みに顔をしかめながらも一歩一歩と
階下へ。体重、体脂肪、体温、血圧、酸素量を医者の指示以来、まるで毎日の行事の様に
あまり意味もなく計測する。
食卓には、珈琲、ミルクヨーグルト、トースト、生野菜生ハムチーズのサラダが並んでいる。
何時も当たり前のように食べているけれど、考えればこれは有難いことである。
あまり食欲はないのだけれど頑張って食べる。トーストの1/5を細かくちぎって庭に撒いてやる。
すると雀、鳩、むく鳥がやってくる。最近ではヒヨちゃんも来ないし、ミーちゃんも家を思い出
して帰って来る気配もない。
食べ終わると珈琲をもってTV の前のソファに移ってじっくりと新聞を広げる。まずは漫画からだが。
自分の訃報がないのにホッとして、たまたまその日の全員が自分より年上だと安心し、同年配だと心配し、
年下だと気の毒にと思う。
何かをしなければならない予定も、何処かに出かける予定もないからTVの見放題だし新聞読み放題だ。
このところはBSのドジャースを見ながら、ぼうっとしているともうお昼だ。
昼食は大好きなソーメンや麺類のことが多い。幾ら好きでも動いていないからあまり食欲はない。
食休みと称してソファーでぼんやりしているとやがて眠くなり、ベッドに行って本を見ながら2時間の
昼寝となる。ほぼ2時間きっかりで小用のために目が覚めてしまうのがおかしい。
すっかりこの昼寝が習慣になってしまった。
毎日のこの昼寝から起きると、又TV やPC そして最近ではスマホをいじっていると、間もなく夕食だ。
気分が悪くなければ(多少位は悪くともだが)酒を1杯(180~200ml)とビールをコップ1杯
(奥さんの缶ビール1缶から少しだけ貰う)を楽しむ。
食後は好みのTV番組(どうぶつ物、街歩き、スポーツ等)を見て22時頃にはベッドに入る。
昔から本を読みながらでないと眠れない習慣は相変わらずで、やがてやっと眠ってもきちんと3時間おき
には小用で目が覚めるそれからはなかなか寝付けず夜がとても長くて辛い。こうしてスッキリしない朝を迎える。
これが一日のパターンである。長いようでもあり何だか短いようでもある日々である。
若い頃にはこんな日々が来るとは夢にも思っていなかった。
こんな日常で、残りの人生の時間を消費しているのかと思うと時々堪らぬ焦りを感じたりするが、
これもやむを得ないのかと思ったりもしている。