キリスト教で、孤児院に関係している方は、たくさんいらっしゃいます。
前に赤坂教会で牧師をされていた井上哲雄牧師は、中国の満州で終戦を迎えられました。
危険なので、ハルピンに逃げたのですが、捕虜となり20名の医師のひとりとして5万人の捕虜の面倒を見ていました。
その時、ある方から隠し持っていた5万円をいただいたのです。
仲間が分けうと言いましたが、井上牧師は遣い道を神様に祈られました。
すると、「ハルピンの街に行って貧しい人にバラまけ」と示されたのです。
そこで、その声にしたがって、お金を困っている方々に分けたのです。
その後、ロシア兵から日本人の孤児たちが、零下30度の所で倒れているので面倒を見るようにと言われました。
そこで、三日間祈ると、「恐れることはない。私は必ずあなたを離れない。あなたを捨てない。私は有(あり)と言う者、私はあなたを遣わす。あなたは私に従いなさい。」と、神様から語られたのです。
新聞に「井上哲雄、孤児院を開設する。」という記事が出ると、すぐに20万円献金してくれた方がいました。
「ハルピン愛生孤児院」には、350人の孤児たちが集まりました。
その後にも、次々と献金が与えられて行きました。
井上牧師は、最初にいただいた献金をみんなで分けていたら、この働きは無かったと語っていらっしゃいます。
お金の使い方一つをとっても、神様に聞いていく時、その人の人生が大きく変わるのです。
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