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まこねこまどかブログ

マンガ家まこねこの気ままな日記

聖書を買う

2015年07月24日 | 歴史

今、連載漫画「海を越えて」のストーリーを作っています。
資料の中に、明治初期のお話が載っていました。
以下は、まとめて書いたものです。
今でこそ、聖書が自由に手に入り、日本語で読むことができるが、キリシタン高札撤去前後は、秘密文書であった。
江戸時代の警察官であった元与力の原胤昭はこれからはキリスト教をやらないと、文明開化にはなれないと思い、横浜のマクレインのもとで、聖書を学ぶことになったため聖書を買いに行った。
「警察官に見つかると、怒られるので夜の暗い時に、買いに行け。」と友人から忠告されたので、夜こっそり出かけた。
山手の異人館で聞いてきた本屋に行き、窓の傍で声を潜めて「ヤソ(イエス)の本がありますか?」と聞くと、「あります。一分です。」と答えた。
原は、「鬼の首を取ったかのような気分で嬉しかった。」と書いている。
原は、後にキリスト教の書店十字屋や、原女学校を作るが、新聞条例違反で監獄に入ることになる。
その中で、囚人たちの過酷な現場を見て、監獄の改良や教誨師になり出獄者の保護のために尽力することとなった。(開花の築地 民権の銀座 太田愛人 築地書館)
写真は、当時ユニオン・チャーチだった所です。

田舎者

2015年07月16日 | 歴史

田舎から、ロンドンに出てきたばかりのスポルジョンは、若干19才でした。
小さな田舎の教会を牧会していて、あっという間に人数が増えていたのです。
それを、年をとった牧師たちは、神学校も出ていないと言って批判しました。
でも、そのスポルジョンが、ロンドンの由緒ある教会に招かれたわけです。
この教会では、やはりかつて若い牧師によって牧会された時期があったので、抵抗もなかったわけです。
彼のいでたちは、水色に白い水玉のスカーフを使っていて、いかにも田舎者だったので、執事会の最初のプレゼントは、白いスカーフ1ダースでした。
どのようにスカーフを使っていたのか、今調べていますが分かりません。
どこかに資料がないものぇしょうかね。

スポルジョンのメッセージ

2015年07月15日 | 歴史

スポルジョンが若い時、「性質を変えることは大切です。泥棒が、変えないままで天国に行ったら、あたりをうろつき回って、天使のポケットを狙うでしょうから。」というメッセージをしました。
もちろん、泥棒が、イエス・キリストを神の子と信じて天国に行った場合の例え話です。
すると、ケンブリッジの市長がやってきて「天使にポケットはない。」と言ったそうです。
だから、次の週に、先週の訂正をしますと言って「天使たちの翼から羽を盗もうとするにちがいありません。」といい直したのです。
これを聞いた、批評家たちは、二度と粗探しをしないと言ったそうです。
面白いエピソードですね。

富士山

2015年06月28日 | 歴史

今日は、ものすごく良いお天気になりました。
夏の日差しのようです。
電車の中から、富士山がはっきり見えましたが、富士山に付きものの雪はほとんどありませんでした。
夏らしい富士山です。
大昔に一度、登ったことがありましたが、頂上を目前にしてこれ以上登りたくないと言って帰ってきたことがありました。

明治時代、小説「不如帰(ほととぎす)」を書いた徳富蘆花は、富士山に登った時、死にそうになり、信仰の覚醒をしました。
天才的に頭の切れるお兄さんの徳富蘇峰は、信仰に立ち返ることなく終わってしまいましたが、残念ですね。
写真は、雪をかぶった富士山です。

明治のクリスマス

2015年06月21日 | 歴史

今日は、場所によっては大雨や雷になるかもしれません。
いつもは、持たない大きな傘を持ってきました。
先週は、ホイットー家のクリスマスに勝海舟と3人の子供たちがやってきた続きの下絵を描きました。
ホイットニー家を入れた32人のうち、三分の二が、クリスマスツリーを、初めて見たのです。
そして、多くの方がナイフとフォークを初めて使いました。
このうち、7人が洗礼を受けていて、1人が信仰告白していました。
後に、これがきっかけで、勝の3人の子供達は、洗礼を受けます。
そして、勝も亡くなる少し前に、信仰告白をします。
奥さんのお民さんは、クリスチャンの孫夫婦が作った東洋最大の結核治療院の、最初の入院患者になります。
私は、個人的には、熱心なクリスチャンの孫夫婦によって、お民さんも信仰を持ったのではないかと思っています。
子供や使用人達が、礼拝に行くようにいつも勧めていたお民さんなので、ありえると思います。