プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

団地の食卓

2016-06-10 23:59:25 | 小ネタ






 結婚して団地妻になった美奈子とリーマン水野。





「よかった亜美ちゃん、早く帰ってきて。珍しくいっしょに晩ごはん食べられてうれしい」
「ええ、ひさしぶりに早く上がれて・・・」
「また午前様だったらどうしようかと思ってたわー。お仕事大変なのはわかるけど、無理しないでよ?亜美ちゃんが真面目で頑張り屋さんなのは知ってるけど、体は大事にしてくれないと」
「心配をかけてごめんなさい。でも、家で待ってくれてる美奈のことを思ったら不思議と頑張れるのよ。だから、だいじょうぶ」
「(それって単に家に帰りたくないからじゃ・・・)」
「でも、やっぱりお夕飯の時間に帰ってこられたら美奈といっしょにゆっくり食事できるものね。私もうれしいわ」
「あのね、それで、せっかくゆっくり話せるから、食べながらでいいんだけど、ちょっと亜美ちゃんに聞いてほしいの」
「なにかしら?」
「あたし・・・赤ちゃんできたかも」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「亜美ちゃん、口につけたお椀からおみそ汁ほとんどこぼれてるしそのまま滝みたいに股間にかかってるわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「亜美ちゃん?聞いてる?」
「・・・あ、ごめんなさい。私としたことが、あなたの作ったおみそ汁が苦いくらいでいまさら驚くなんてどうかしてたわ。さっきだいじょうぶって言ったところなのに、疲れてたのかしら」
「いや、問題そこじゃないし。しかも愛されてるって喜べばいいのかけなされてるって怒ればいいのか難しいわよ」
「・・・ごめんなさい。もう一回言って」
「だから・・・赤ちゃんできたかもって」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「はい、二回目のリバースやめましょうね。ピンポイントに股間にみそ汁こぼしてるからもらしたみたいになってるわよ。それともほんとにもらしたからごまかしてる?赤ちゃんのおむつは換えるけど亜美ちゃんのおむつ換えるのは960年くらいあとにしてほしいわ」
「いえ、その・・・・・・ただ、びっくりしてしまって。粗相はしていないわ」
「粗相はしていないわなんて真顔で胸張って股間と口の周り汚して言うことじゃないと思うんだけど」
「それで・・・美奈、赤ちゃんって・・・確かなの?」
「いや、まだ調べてはないから、かもだけど。体がそうかしらって」
「も、もしかして体調を崩しているの?吐き気とか・・・」
「いや、生理が予定より一日遅れてて」
「一日くらいなら誤差の範囲じゃ・・・まだ若いのだし・・・」
「いや、赤ちゃん欲しい欲しいって夜な夜なお星さまに祈ってたから」
「・・・・・・・・・・・・」
「さっきからなんなの?その態度傷つくわぁうれしくないの?」
「いや・・・その、なんていうか・・・あの・・・」
「なに?」
「まず、私たち、子どもができるようなこと、してない・・・じゃない?」
「!!!!!!」
「・・・・・・もし、生理が遅れて不安だったり、体調を崩しているならきちんと病院に行った方がいいわ。ちゃんと付き添うから。でも・・・」
「うっ・・・そういえばまだあたしは乙女だった・・・うっ・・・結婚したのに・・・したのに・・・」
「・・・現実を思い出したのね」
「あんなプレイもこんなプレイも全部夢だったの・・・うぅっ」
「どんな夢を見ていたかは知らないけれど・・・先走り過ぎだわ」
「だって少女漫画だったらいっしょのベッドに寝てるだけでフィニッシュ扱いじゃない・・・せっかく結婚したのに・・・おんなじベッドで寝てるのに・・・こんなときだって亜美ちゃんの股間をあたためるのはあたしじゃなくておみそ汁・・・」
「泣かないで・・・」
「だってだって・・・ぐずっ」
「・・・あのね、美奈。私は赤ちゃんができたって言われてびっくりしたのは、身に覚えがないっていうのもだけど、今あなたと食事をとるのもひさしぶりって言えるようなこんな生活で、仮に子どもができても、あなたや赤ちゃんを全力で大切にできないのがこわいからなの」
「・・・あみちゃん」
「今だってあなたにいつもさみしい思いをさせて、夜だって疲れてぐったりしてるばっかりなのに・・・産まれてからはもちろん大変だし、産まれる前もあなたがひとりのときに体調を崩したり、うっかり転んでしまうなんてことがあったら・・・もう」
「そこまで・・・考えてくれてたの・・・?」
「私は・・・美奈が大切だから、ほんとうに・・・大事にしたいの」
「あみちゃぁぁん・・・ぐずっ」
「でも、それがあなたに却って嫌な思いをさせていることになるのなら・・・ごめんなさい」
「ううん、さみしい気持ちはもちろんあるけど、そこまで思ってくれてたなら・・・それにね」
「それに?」
「今あたしが赤ちゃんできたかもってって言ったとき、うれしくなさそうだなって思ったのショックだったんだけど・・・でも、よく考えたら、まずあたしの体心配してくれて、それで・・・そういうことしてなくても、浮気とか疑ったりはしないんだなーって。亜美ちゃんの愛って、ちょっとわかりにくいけどちゃんと伝わってるから」
「なら・・・よかったわ。私は至らないところがいっぱいあるけど、それでもあなたのそばにいられたら」
「(ああめちゃくちゃうれしいのに・・・でも亜美ちゃんの股間の茶色くて生あったかいシミがほんとに台無し感あって完全に手放しで喜べない・・・)」








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 仲は意外と良好。
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