ワインに詳しい人だったら、
ROBERT MONDAVI WINERY
(ロバート・モンダヴィ http://www.robertmondaviwinery.com/flash/index.html)
は、普通に知ってるかもしれませんが、ワイン素人の自分が知ったのは、アメリカに来てからです。
なんと
NAPA VALLEYのワインを、ここまで名実ともに今日のレベルまで引き上げた最大の功労者
が、このワイナリーの創始者 ロバート・モンダヴィさん だったんですね。
そんな「NAPAを語るには欠かせないワイナリー」というんだから、飛び込みじゃ厳しいかな、と思い、
今回のワイナリー訪問の中で、唯一ツアー予約したのがここ。
2日目の朝イチ 10:00 に予約したのだけど、ワイナリーに到着したのは9:30。(OPENは9:00)
まだ誰もいなくて、静かな佇まい、小鳥がチュチュンって鳴いてて、いい雰囲気です。
朝の清清しい空気を吸いながら、ツアーの時間までしばし散策。
相変わらずスコーンと抜ける青空・・・カリフォルニアの青空って綺麗だなぁ。
そんな真っ青な空と、葡萄畑の緑と、この建物の白のコントラストが・・・スバラシイです。
入口のアーチの前の広場には、噴水があったり、花が綺麗にしつらえてあり。
その白いアーチを抜けると、また広大な芝生と、広大な葡萄畑が広がる。
芝生の広場の両サイドは、建物に囲まれていて、オフホワイトの壁の吹き抜け廊下が。
その廊下には、テイスティングルームや、レストランのような空間も。
廊下の至る所にアートもあって、ちょっとした美術館の雰囲気も味わえます。
さて、ツアーがいよいよ開始。
こんな、黄色の小さなバッジが、ツアー参加者のしるし。
このワイナリーも、初心者からワイン通まで楽しめるよう、いろんなツアーがあるのだけど、
自分が参加したのは一番初心者向けの TO KALON TOUR AND TASTING 。
一番初心者向けでも 25ドル だけど、ロバート・モンダヴィの理念は
「ワイン自体を知ってもらうには、まずワイナリーに訪れてくれる人の理解を深めるところから」
というから、初心者にもとっても分かりやすいツアーなんだとか。
今回のツアーを担当してくれたお姉さん。
最初に小さな部屋に通されて、地図を見ながら、
ココはどんな地形で、どんな土壌で、どんな葡萄が育ち、いかにワイン造りに適しているか語ってくれる。
途中、マイクロクライメット という言葉が出てきたけど、質問してもよく分からなかった。
フランス語でいうと ミクロクリマ
これがあると、なんでワイン造りに良い気候なんだろう~~????(まだまだお勉強が必要だ・・・)
その後は、葡萄畑へ、レッツゴー。
さりげなく植えられてる薔薇の花の色が、一面緑の畑に、いい色を添えてます。
この先は、ツアー客でなければ立ち入れない場所。
中庭のテラスで、お姉さんが、今度は葡萄の話をしてくれます。
葡萄は、もうすっかり良い色。
「今、ちょうどいい感じなので、つまんで食べてみてください」 とな!
ええ!? 食べていいんだ! こんなの初めてで嬉しい~!
ラインごとに、葡萄の種類が記された石が置かれているので、分かりやすい。
Chardonnay(シャルドネ)の葡萄。 思った以上に甘くて美味しい!
こうしてみると、ワイン用の葡萄って、すんごい小さいんだなぁ~。
そして、同じ「赤」でも、見た目が全然違って面白い2つを。
左の“くしゃっ”とした感じのが Pinot Noir(ピノ・ノワール) で、
右の“ころっ”としたのが Merlot(メルロー) 。
ピノ・ノワールにはびっくり!!これ・・・ レーズンみたい~~!!!
いや、レーズンも葡萄から出来てるワケですが、
こんな風になってるものを摘み取って食べたのがレーズン味になってるなんて、なんだか感動!
そして 「はい、ちょっとしたエクササイズですよー。」 とお姉さんの誘導に従い、
建物に沿ってある斜面をずんずん登っていく。
と。
素晴しい景色が。
なんて・・・なんて・・・広いんだろう・・・これ全部、モンダヴィの敷地ですよね・・。
景色もさることながら、
この膨大な葡萄を、いかに管理して、いかに質の良いワインを造っているのか?
機械で?ヒトの手で?どんなヒトが?どうやって????
お姉さんの「何か質問は?」という言葉に、思わずこんな感情をぶちまけたら、
「それは次の部屋以降でお話しましょうね。」 と、ニッコリ言われてしまった。
次の部屋は、大きな貯蔵タンクがずら~~~っと並んだ、巨大な部屋。
ここは、醸造場でもある。
この部屋に入って一番に思ったのが 日本酒の酒蔵と 香り がそっくり!!
思わず、もろみタンクの並んだ酒蔵を思い浮かべて「じ~ん」ときてしまう(涙)。
不思議・・・あの日本酒の蔵の香りって、お米ならではの香りだと思っていたのに、
葡萄を原料とするワイン醸造場でも同じ香りがするなんて。
なんで?なんで?もやしもんって、全部同じ香りなんですか?
この醸造場の下には、これまた巨大な貯蔵庫が。
ここは自動的に温度、湿度を管理しているというのだけど、とにかく半袖では寒い!
外は暑かったのに、なんでお姉さんてばGジャンなんて着てるのかな~?って思ってたら、
このためでしたか。
こんな貯蔵庫を3つほど見学した後は、とっても小さな部屋へ通される。
ココは何の部屋だろう??と思っていたら、テイスティングルームだ!
テーブルの片側には6人も座ったらいっぱいのテーブル。
こんなこぢんまりした部屋で、ゆっくり座りながら、お姉さんの解説つきのテイスティングがスタート。
最初は Unoaked Chardonnay 2006, Napa Valley という白ワインから。
朝一番のワインが、体に沁みる~~~。
前夜、「ワインも食べ物と一緒じゃないと飽きる」 とか言って、地ビール飲んでたのに、
やっぱり美味しいワインを目の前にすると、そんな感情もどこへやら(笑)。
そして、赤ワイン2種類。
こうして、光にかざしてみると、色が全然違うのが面白い。
白い紙の上から見た方が分かりやすいかな。
左は 2006 PNX Pinot Noir, Carneros, Napa Valley
右は 2005 Cabernet Saugvignon, Oakville Districk
やっぱ自分の好みは、断然「色の濃い味の濃い右のワイン」。
お姉さんは「パルメジャンチーズなんかと合いますよ~~」と言いながら、
ホントにパルメジャンチーズクッキーを配ってくれる。
この試飲にてツアー終了だけど、ホントにいろんな話が聞けて、
ナパという場所に魅力を感じてしまった!!
自分みたいな初心者向けで、でも興味深々な質問にもとことん答えてくれるこのツアー、
参加してよかったな~と思います。
さて。
ロバート・モンダヴィは知らなくても?! このワインを知っている人はたくさんいるかも。
その名も
OPUS ONE (オーパス・ワン http://www.opusonewinery.com/)
クラシックピアノをやっていた自分の中では、楽譜でよく見る Op. という意味が強く感じられる。
Op.すなわち OPUS(オーパス) というのは、作曲ナンバー のこと。
ということは、このワイナリーの名前の意味は 作曲NO.1 ってことなのかな。
誰が作曲したのかというと、
上記で訪れたワイナリーの ロバート・モンダヴィさん と
フランスのボルドーで有名な シャトームートン の バロン・フィリップさん と、共同作曲なのだとか。
なので、ワイナリーも、ロバート・モンダヴィのすぐ向かいにあります。
が、入口の門から、その先が・・・。
ながーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!
近づいて行くと、その建物の豪華さが、外からでも伝わってきます。
なんか庶民には近づき難い、ゴージャスな感じ・・・
なので、我々はココまで(笑)。
中に入るに必要な予約は取ってきませんでした。
写真からも見えるように、上のテラスで田園を眺められるとはいえ 試飲1杯で30ドル!
(また値上がりしてるし・・・)
ワインというものを、まだよく分かってない自分が飲むには、ちょっと勿体無いかな・・・と。
綺麗な田園風景も、ロバート・モンダヴィで見れたから、いいかな。
上からは眺められないけど、建物の周囲から眺めるオーパス・ワンの葡萄畑も素敵です。
こうしてみてると、OPUS・ONEっていうより、
ベートーベンの OPUS 68 なんて曲がピッタリくるなぁ。
まさに 田園 。
な~んて、のどかな風景なんだろう。
(次で最後のNAPA旅行記事にします!)
こっちはこの1,2週間変な天気だよ。
台風でもないのに各地で被害が出てるし・・
Micro climateって峡谷みたいな限られた地域特有のって意味でしょ?
その土地特有の気候がその土地の葡萄のテノワールを決めていくから、とっても大事だよね。
ピノ・ノアールにしてもカベルネ・ソービニヨンにしても長期熟成に適した品種だから、いい葡萄なら、本当に美味くなるのは後10年ぐらい先だから、その若いの飲むときはこれから先の変化を想像しながら飲むといいんじゃないかな?!
徹底した管理の下整然と並んでる様はなかなか美しい。
美術館みたいって言うのわかる気がする!
けっきょくオーパスワンの見学はしなかったんだね~。
でも、入口まででも行ったのなら、
行ったことあると言っても嘘じゃないし、まぁいいか(笑)。
なんにせよ楽しそうな旅行だ。うらやまし過ぎる!
良いにほいでございますよね、「蔵のかほり」♪
「ワイングラスの形」にこだわる理由が少し分かった気がする・・。
モンタヴィのピノは興味深いです。甘いワイン用ですね。写真では見えないけど貴腐菌がついてるのかな。良いワインになりそうです。
しかし、蔵は驚きです。これはスゴイ。チビリそうです。実際にみたら卒倒すると思います。
父親の家がある名古屋市緑区も避難勧告が出たといいますし・・・。
>Micro climateって峡谷みたいな限られた地域特有のって意味でしょ?
その地域特有の気候なのに、
世界的に共通した葡萄ができる・・・というのが、なんだか不思議で。
でも、この日食べた葡萄が、
この先、何年後かに美味しいワインとなって市場に出るのかな~と思うと、
感慨深いものんがあります。
前日行った、古い木の樽、古い洞窟のようなワイナリーも味があって良いですが、
モンダヴィやオーパスみたいに、綺麗に整然としているのもまたキモチが良いですね♪
ワイン素人にとっては、かーなーり入りづらい雰囲気をかもし出してました。。。
ミーハーなお客さんがあまりにも多くて、
試飲だけでも有料になってしまったというのもあるし・・・。
(とりあえずナパに行ってみたい、という自分もミーハー(汗))
価値が分からないから「行かなくてもいっか」で済んじゃいましたが、
やっぱり知ってる人からすると「勿体無い」のかなぁ。
でも、他のワイナリーも素晴しいし、景色が良いところもいっぱい、
たくさ~ん楽しみ方があります♪
あの独特な・・・自分にとっては「シャキーン!」と身が引き締まるようなかほりでもあります。
それが、ワイナリーにもあるなんて、本当にびっくりです。
ワインを寄り一層美味しくしてくれる気がしますね。
でもでも日本酒のお猪口だって負けてられません!
いろんな形に拘りがあるものほど、
味わいも全然違ってきますもん~。
普通のお店じゃ不可能ですが、
日本酒を飲むなら、2タイプのお猪口を用意しておきたいものです。
そして、一杯の試飲ができるそうです。
いやー・・・まだワインというものの入口に立ってる自分としては、
ちょっと引いてしまいました(涙)。
モンダヴィのピノのこういう形状のものって、
甘いワイン用なんですね~。
レーズンみたいなソレは、水分も随分抜けていた感じです。
蔵のスゴサには、私もびっくりしました。。。
規模もスゴイですが、こういうお客さん用にか、とにかく綺麗で、
とにかく全ての部屋が美術館のような感じです。