初めて昼間の学校で白杖を持った親子防災学習の時、周囲の反応が気になったものの、それがちゃんと見えないのが残念なところ。娘はいつもどおり、「ママ!」と自分がいることを知らせてくれ、「これ、持ってきたんやね。」と白杖を触ったりもしつつ、明るく楽しそうにしていました。
娘は放課後学校に残る用事があったのでママ友のSさんの車でSさんのお子さんと帰ることになりました。そのSさんのお子さんは、わたしが白杖を持っているのに驚いて、「なんで杖?」とお母さんに尋ねていました。「段差とか確認できるしね。安全のためよ。」と、的確に伝えて下さり、お子さんはわたしが弱視とよく知っているのでさらっと納得した様子でした。
そのまま保育園のお迎えに行くと、下の子と同じ年長さんの女の子が走ってきて、「何それ?!」と聞いてきました。「これは目が悪いんですっていうマーク。おばちゃんすっごく目が悪いから。」と答えました。「ふ~ん。」と腑に落ちない様子でしたが、見失った娘を探して欲しいと頼むと元気に教えてくれました。娘自身は何も言っていませんでしたが、帰り道ではいつも横断が怖い道路で「あっ、車がゆっくりになったよ!」と教えてくれました。
そして、夕方遅くに帰宅した上の娘にお友達に何か言われなかったか尋ねると、「『〇〇ちゃんのお母さん、何で棒持ってるの?」って、△△くんに聞かれたから、『ママ、目が見えないから。』って言ったよ。』とのこと。〝見えないじゃなくて、見えにくいでしょ。〟と、思いながら、娘にとっては納得済みだったからかたいしたことなかったと感じました。
そんな白杖デビューして間無しの昨日、不在者投票に出掛けました。娘の懇談会で夫が休みをとってくれていたので、懇談会帰りに親子三人で市役所へ向かいました。先ず受け付けでは白杖を見てすぐに投票方法を聞かれ、墨字(点字ではなく普通文字)ですることを伝えました。不在者投票に必要な記入事項は、署名以外娘が代筆してくれて大助かり。投票用紙をもらって記入台に進もうとすると、後ろから「6番で記入して下さい!」との声。こういう場所だからでかでかと番号表示があるのかと思いきょろきょろしていると、「6番、6番!」と怪訝そうな大きな声。夫がその記入台をさっと教えてくれ、無事に記入して投票。結局その番号表示を見つけることなく投票会場を出ました。すると、娘が怒った調子で「何あのおじさん、6番、6番って。ママは見えんのに!!ママ、これ持ってたのに!!」と、白杖を握りました。それに対して夫は「世間というのはそんなもの。あのおじさんはそのへんの普通のおじさんで・・・、まあ、ママは今までわかってもらえずにイヤな思いとかいっぱいいっぱいしてきてるんよ。」と話していました。夫が、「おうちではパパにわかってもらってないとか言ってるし、地獄やなあ!」と続けたので、「おうちはパラダイスよん!!」と小言を言ってしまうことを反省。「まあ、あのおじさんはママみたいな人のことを知らないだけだと思うけど、〇〇はそういう人のこともわかるし、人の気持ちに気づける子になってるってことで良かった、良かったよ。」などと二人で娘に話しました。
こんな些細なことにも腹を立ててくれる娘、この先わたしのことでいろいろなことを味わうのでしょうがどうしようもありません。今は良き理解者、協力者でいてくれることに感謝するばかりです。
娘は放課後学校に残る用事があったのでママ友のSさんの車でSさんのお子さんと帰ることになりました。そのSさんのお子さんは、わたしが白杖を持っているのに驚いて、「なんで杖?」とお母さんに尋ねていました。「段差とか確認できるしね。安全のためよ。」と、的確に伝えて下さり、お子さんはわたしが弱視とよく知っているのでさらっと納得した様子でした。
そのまま保育園のお迎えに行くと、下の子と同じ年長さんの女の子が走ってきて、「何それ?!」と聞いてきました。「これは目が悪いんですっていうマーク。おばちゃんすっごく目が悪いから。」と答えました。「ふ~ん。」と腑に落ちない様子でしたが、見失った娘を探して欲しいと頼むと元気に教えてくれました。娘自身は何も言っていませんでしたが、帰り道ではいつも横断が怖い道路で「あっ、車がゆっくりになったよ!」と教えてくれました。
そして、夕方遅くに帰宅した上の娘にお友達に何か言われなかったか尋ねると、「『〇〇ちゃんのお母さん、何で棒持ってるの?」って、△△くんに聞かれたから、『ママ、目が見えないから。』って言ったよ。』とのこと。〝見えないじゃなくて、見えにくいでしょ。〟と、思いながら、娘にとっては納得済みだったからかたいしたことなかったと感じました。
そんな白杖デビューして間無しの昨日、不在者投票に出掛けました。娘の懇談会で夫が休みをとってくれていたので、懇談会帰りに親子三人で市役所へ向かいました。先ず受け付けでは白杖を見てすぐに投票方法を聞かれ、墨字(点字ではなく普通文字)ですることを伝えました。不在者投票に必要な記入事項は、署名以外娘が代筆してくれて大助かり。投票用紙をもらって記入台に進もうとすると、後ろから「6番で記入して下さい!」との声。こういう場所だからでかでかと番号表示があるのかと思いきょろきょろしていると、「6番、6番!」と怪訝そうな大きな声。夫がその記入台をさっと教えてくれ、無事に記入して投票。結局その番号表示を見つけることなく投票会場を出ました。すると、娘が怒った調子で「何あのおじさん、6番、6番って。ママは見えんのに!!ママ、これ持ってたのに!!」と、白杖を握りました。それに対して夫は「世間というのはそんなもの。あのおじさんはそのへんの普通のおじさんで・・・、まあ、ママは今までわかってもらえずにイヤな思いとかいっぱいいっぱいしてきてるんよ。」と話していました。夫が、「おうちではパパにわかってもらってないとか言ってるし、地獄やなあ!」と続けたので、「おうちはパラダイスよん!!」と小言を言ってしまうことを反省。「まあ、あのおじさんはママみたいな人のことを知らないだけだと思うけど、〇〇はそういう人のこともわかるし、人の気持ちに気づける子になってるってことで良かった、良かったよ。」などと二人で娘に話しました。
こんな些細なことにも腹を立ててくれる娘、この先わたしのことでいろいろなことを味わうのでしょうがどうしようもありません。今は良き理解者、協力者でいてくれることに感謝するばかりです。