先日、小学二年生の娘の学校で行われた全校集会に夫と出かけました。
大きな体育館の前半分くらいに500人余りの子供たちが床に座り、わたしたち保護者も後方の出入り口近くに腰を下ろしていました。
校長先生からの訓示は、〝はなちゃんの味噌汁〟、という今話題のお話でした。ガンで余命が短い母親が、たった4歳の幼い娘に料理を教え始め、娘が5歳で他界。その娘〝はなちゃん〟は母親に教わった味噌汁はじめ、毎日母親代わりに料理し続け、小学4年生となった今ではたいていの料理は作れるようになり、同じ小学生に料理を教えるまでになっているという実話です。子供たちにわかりやすくお話された後、全校児童に向かい「家でお客さんになっていませんか?家で自分の仕事やお手伝いはありますか?」と問いかけられました。校長先生は手を挙げた児童に立つよう言われ、どのようなことをしているか教えて欲しいと言われました。夫によると半数くらいがその場に立ち上がったそうです。校長先生が一人ずつに声をかけられ、「洗濯物をたたむ」だとか「弟妹の面倒をみる」など、次々といろいろ上がりました。同じ内容が発表されたら座るよう言われたので、どんどん立っている児童は減る様子でしたが、元々の人数が多く時間がかかります。だんだん前方での発表になり、周囲のざわめきもあってマイク無しの子供の声ははっきり聞き取れなくなってきました。夕食時の配膳や後片付けなどよく手伝っている娘、恥ずかしがり屋ながらも立ったのかな?もし、立ったとしてもとっくに座ったなと思っていたら、隣の夫が「今の!」と、ひそひそ声ながら大いに驚いた声色で娘が何か言ったことを伝えてきました。しっかり聞き取れなかった、聞き取ろうとしていなかったことを残念に思いながら、それに返答される校長先生の言葉に耳を傾けました。すると、「ほかの人にはわからないかも知れないけれど、立派なお手伝いですね。」というようなお言葉でした。夫はまさかとは思いながらも、娘の背格好と服装に似ていると思い聴いていたら、「ママが目が悪いから見てあげます。」というようなことが聴き取れたと教えてくれました。わたし達は、恥ずかしがり屋と思っていた娘が立ったこと、そして、全校生徒がいる中で発言したこと、そして、そして、その発言内容に驚かされました。なぜなら、わたしが娘だったらわざわざ自分の母親が目が悪いことをみんなに知られたいとは思わなかったでしょうし、それ以前に全校生徒のいるところで発言するようなタイプではありませんでした。夫も同じようなことを言って、娘の行動に驚いていました。
帰宅後、娘に確認したところ、「ママが目が見えないから物を探したり、とってあげたりしますとか言ったよ。」と当然のように話しました。校長先生からの返答はよくわからなかったとも。
〝「ママ、目が悪くなかったら良かったのに~!!」と悩ましげに言うわりに・・・〟と、思ってしまいますが、そうして口に出せるほど彼女にとっては深刻なことではないのかも知れません。そして、そんな母親の役に立っている自分を得意にさえ思っているふしがあるように感じました。
夫は「なんでこんないい子に育ったんかな~!今日のこと、報告しておかないと・・」と嬉しそうにわたしの母に電話していました。
〝こんな近くにいる娘のこと、何でもわかっているつもりですが、実は全然わかっていないんだなあ。〟と思わずにはいられませんでした。
そして、今のところ、こんな親でも素直に育ってくれていることに感謝するばかりでした。
大きな体育館の前半分くらいに500人余りの子供たちが床に座り、わたしたち保護者も後方の出入り口近くに腰を下ろしていました。
校長先生からの訓示は、〝はなちゃんの味噌汁〟、という今話題のお話でした。ガンで余命が短い母親が、たった4歳の幼い娘に料理を教え始め、娘が5歳で他界。その娘〝はなちゃん〟は母親に教わった味噌汁はじめ、毎日母親代わりに料理し続け、小学4年生となった今ではたいていの料理は作れるようになり、同じ小学生に料理を教えるまでになっているという実話です。子供たちにわかりやすくお話された後、全校児童に向かい「家でお客さんになっていませんか?家で自分の仕事やお手伝いはありますか?」と問いかけられました。校長先生は手を挙げた児童に立つよう言われ、どのようなことをしているか教えて欲しいと言われました。夫によると半数くらいがその場に立ち上がったそうです。校長先生が一人ずつに声をかけられ、「洗濯物をたたむ」だとか「弟妹の面倒をみる」など、次々といろいろ上がりました。同じ内容が発表されたら座るよう言われたので、どんどん立っている児童は減る様子でしたが、元々の人数が多く時間がかかります。だんだん前方での発表になり、周囲のざわめきもあってマイク無しの子供の声ははっきり聞き取れなくなってきました。夕食時の配膳や後片付けなどよく手伝っている娘、恥ずかしがり屋ながらも立ったのかな?もし、立ったとしてもとっくに座ったなと思っていたら、隣の夫が「今の!」と、ひそひそ声ながら大いに驚いた声色で娘が何か言ったことを伝えてきました。しっかり聞き取れなかった、聞き取ろうとしていなかったことを残念に思いながら、それに返答される校長先生の言葉に耳を傾けました。すると、「ほかの人にはわからないかも知れないけれど、立派なお手伝いですね。」というようなお言葉でした。夫はまさかとは思いながらも、娘の背格好と服装に似ていると思い聴いていたら、「ママが目が悪いから見てあげます。」というようなことが聴き取れたと教えてくれました。わたし達は、恥ずかしがり屋と思っていた娘が立ったこと、そして、全校生徒がいる中で発言したこと、そして、そして、その発言内容に驚かされました。なぜなら、わたしが娘だったらわざわざ自分の母親が目が悪いことをみんなに知られたいとは思わなかったでしょうし、それ以前に全校生徒のいるところで発言するようなタイプではありませんでした。夫も同じようなことを言って、娘の行動に驚いていました。
帰宅後、娘に確認したところ、「ママが目が見えないから物を探したり、とってあげたりしますとか言ったよ。」と当然のように話しました。校長先生からの返答はよくわからなかったとも。
〝「ママ、目が悪くなかったら良かったのに~!!」と悩ましげに言うわりに・・・〟と、思ってしまいますが、そうして口に出せるほど彼女にとっては深刻なことではないのかも知れません。そして、そんな母親の役に立っている自分を得意にさえ思っているふしがあるように感じました。
夫は「なんでこんないい子に育ったんかな~!今日のこと、報告しておかないと・・」と嬉しそうにわたしの母に電話していました。
〝こんな近くにいる娘のこと、何でもわかっているつもりですが、実は全然わかっていないんだなあ。〟と思わずにはいられませんでした。
そして、今のところ、こんな親でも素直に育ってくれていることに感謝するばかりでした。