幸せの一時 １

土曜の仕事が終わってから、ダーリンにメールをしたの。忙しそうねって。
金曜も夜メールしなかったから、忙しいんだなって思って。
やっぱり返事がこなかったの。夜になっても。

会社の同期から電話がかかってきて、２３時までしゃべってた。
関係ないけど同期にダーリンから連絡がこないって嘆いちゃったよ。
やっぱり逢えないか、こんなモンだよね。諦めた。
とってもとっても疲れてて、寝ようって決めたの。
ずっと会社から帰ってきてから制服のままだったけど、パジャマに着替えただけでメイクも落とさずに寝ちゃった。
ダーリンのばか。

すごくすごく期待してたのに。
すごくすごく楽しみにしてたのに。
ダーリンに逢いたい。
ダーリンに触りたい。
ダーリンと一つになりたい。
そう思っていたのに。
せめて『忙しいからムリ』とか言ってほしいよね。
はぁ、切ない。
疲労もピークで、すぐに眠ったよ。

猫がベッドに潜ってきたことにも気づかないほど熟睡してたアタシ。
ふとまぶたに光がさして携帯がなった。
どっかで聞いたことのある曲、普通の友達にはならないバイブ設定。
すごく寝ぼけてて、シカトしようとしたけど一応見てみる。深夜２時近くだった。
『起きてる？』
ダーリンからだった。
いま仕事終わったのかな？それとも今からくるのかな？
よくわからないけど返事をした。「なに？」

『友達の彼女が自殺未遂した』

つづく