あなたと一緒なら

昼休みに返事がこなくて、かなりイジけてたアタシ。
もし仕事終わりに電話がかかってきても、シカトしてやる。寂しい思いを味わえ！
って思ってたけど。
いざ電話が鳴ったらソッコーとりました。えへ。
『疲れた』
声が本当に疲れてる。すごくけだるい感じ。
『もう俺ダメだー死のうかな』
すごく珍しい。マイナス思考のダーリン。
もう鏡を見るのすらイヤなんだって。老けたから。
あんなにナルシストだったのに。笑
長瀬智也と河村隆一と有田哲平を足して３で割ったような顔。笑
『まいー早くマッサージしてよ。この前してくれなかったからさー。全身、マジ全身マッサージと・・・・あと舐めてね』
「そんなことより温泉行きなよー」
『そうだなー、今度Ｓの湯に行くか』たまに行く温泉だね。
「あ、イイじゃん♪行って来なー」
『誘ってるんだけど・・・』
「あ、そうなの？」
『だよ。行きたくないの？』
「そんなコトないよー」
『いいんだよ行きたくないなら。行きたくないなら行きたくないってハッキリ言ってよ！』
「行きたいよー。連れてってよー」
『もうイイよ。じゃぁね』
「そう。じゃぁね」
『・・・・・・』
「・・・・・・」
『・・・・・』
「・・・・・・ばか」
『かわいいの！』
なんだか嬉しそうなダーリン。
「かわいくないよ！」
『かわいい』
「マジで言ってるのにー」
『ゴメン』
「ダーリン、いつも行こう行こうって口だけで、結局ドコも連れてってくれないんだもん！アタシいつもすごく期待してるのにさー」
ちょっとガキっぽいけど、言っちゃった。
『ごめんね。今度はマジで行こう』
こんなやりとりだった。
今日もダーリン、遠回りして帰っていったよ。
アタシに色々誘いをしてくれた。
東京に行こう、夜景を見に行こう。ドコか遠くへ行こう。
そりゃね。行きたいよ。
でもダーリン、仕事が・・・。
ダーリンもそれに悩まされてるのはすごく分かる。
行けたらとっくに行ってるよね。相手が誰であろうと。
アタシはダーリンとだったらドコへでも行ける。
あなたと一緒ならドコまでも。