アタシは暇なのか？

昨日の夜、ダーリンが警察に捕まりました。
理由を聞くと

信号無視と携帯所持。

そんくらいでメールしてくるんじゃないよ。
アンタ、ソレ常習でしょ？
信号無視、シートベルト、そんな些細なルールも守れず免許取り消しになったことあるもんね。
それが車のプロのすることか？
「アタシ別にそーゆー話はしたいと思わないのよね」
今は不倫の事実について話し合ってるのに、どうして急にそんな話題をふってくる？
『もうなんにもはなさないよ』
見てよこのすごく冷たいメール。
１０秒後にまたメール。
『もうなんにもはなさないよ　ごめんね』
なんだこの取って付けたような『ごめんね』は。
もう最初でアンタの冷たさ分かってるんだよ。
「でも話してもらうべきことは、話してもらうから！」
『意味が分からないよ。話すことは何？』
「不倫」
『の、何？』
「アタシを騙して傷つけた責任を、少しでも取ってほしい」
ココでアタシは慰謝料の請求をしようとした。けど、なかなか言えない。
『騙してないよ。責任て何を？』
あくまで、騙したではなく「話せなかった」らしい。
「自分でもよく分からない。でもとってもとっても傷ついたのは分かってくれるかな。ダーリンにこんな仕打ちされたら、もう誰も信用できない」
やっぱり慰謝料の請求はできなかった。メールを打ってて悲しくなって、涙がボロボロとこぼれちゃった。
返ってきたメールは

『ごめんなさい』

は、マジで？
アタシがこんなに言ってるのに、それだけなの？
「それだけなの？」
『これしか言葉が出ないよ』
まぁ、他に何を言え？ってカンジなのは分かるけどさ、もっと言葉を並べてほしい。やっつけに見える。
「そろそろウザくなってきた？」
ダーリンはしつこいのは嫌いだと思う。ギャーギャー騒がれるのがめんどくさいってよく言うから。
『はい？』クソやろう。
「こんなネチネチ言われ続けて嫌になってきたでしょ？って」
ウザがられてたら、お金をもらってスッパリ終わりにしようと思ってたけど。

『なってないよ』
また一言！
「アタシ当分許せそうにないよ？」当分ってか一生。
『ごめんなさい』
「君はアタシと別れても、そのうちアタシのコト忘れて奥さんや子供と何事もなかったかのよーに過ごすと思う。でもアタシは独りで辛い思いして誰も信用できないまま生きていくんだよ？コレって大げさ？」
めっちゃ自分が卑屈に見えて、余計涙があふれてきた。
まるで「アタシを見て！」ってアピールしてるみたいで悲しかった。
『忘れないよ』
ホント一言。コレだけだよ。ホントにメール読んでるの？ってカンジ。
「アタシがいながらよく籍入れられたよね。式も挙げたんでしょ？マジでアタシには何も言わず。何も知らされずに君だけを想ってたアタシがバカだった。なんで結婚前に別れてくれなかったの？」
コレから返事がこなかった。
結婚前に別れてくれなかったの？コレはもちろんアタシとである。
でもダーリンは勘違いしたかもしんないなー。
そしてダーリンは自分に都合が悪くなるとシカトする傾向がある。
もっと問い詰めようかと思ったけど、夜も遅かったし、仕事のジャマしちゃ悪いと、この期に及んでダーリンの心配。
だから催促はしなかった。

まあコレは昨日の夜の話なんだけどね。
その晩ダーリンは自宅に戻らなかったらしい。
会社で夜を明かしたのか？
忙しいのは分かる。ってかそんなに忙しいの？

家に帰ってない、というメールをもらってからアタシは返事をしなかったんだけど、午後になってダーリンからメールが。
『メールできなくてごめんね。本当に忙しすぎるよ』
アタシからメールをしなければ返事をしない、というワケではないみたい。
話す気があるってコトなのかな。
「辛い。早く終わりにしたい」
１０秒後に返事をしたけど、返事がこない。
どうしようもなくて何時間か後にまたメールを送った。今回のアタシはしつこい。
「教えて。結婚して子供まで生まれたのに、アタシに逢ってたのはどうしてなの？やりたかったから？ドキドキや新鮮な気持ちやスリルを味わいたかったの？」
エッチがすきなのは分かる。アタシも好きだから。マンネリカップルはついつい新鮮味に欠けて、「家族」同然になってしまう。だからアタシを新しい彼女に見立てて、新しい恋を楽しんでたのかなって思ってた。
あとはいけないことをしているという不倫のスリルを味わいたい遊び人なのかとも思った。あらゆる可能性を考えてはみたんだ。
２時間近くたってからきた返事。

『遊んでると楽しかったからだよ』

話になりません。