愛しのロニー/My Dearest Ronnie

LONG LIVE RONNIE JAMES DIO。永遠にあなたを愛しています。

Memory from Mickey Lee/ELF(面白い)

2011年01月19日 20時46分49秒 | Memory of Ronnie
ELFの鍵盤Mickey Leeからロニーの思い出の投稿です。



あれは60年代終わりか70年代初めのことだったと思う。バンドはELFになろうとしていたが、その頃はELVESかELECTRIC ELVESと名乗っていたと思う。俺たちは北米のどこか田舎のクラブかカレッジのキャンパスでのギグを終えて、小さなモーテルにチェックインしていた。みんなひどく腹が減っていたけど、朝の2時か3時頃だったし、そこは田舎だった。しばらくしてロニーがこう言ったんだ。「どこかに食料品店か何かがあるはずだ。俺が行って何か調達してくるよ。行こう、Mickey Lee」そんなことを言うなんて、まるでロニーらしくなかった。付いて行った俺の方がもっとらしくなかったけど、イヤだと言わない方がいいと思う時もあるわけだ。それで俺たちは食べ物を探しに出かけた。クラークは俺たちに、この暗くて寂しい2車線のハイウェイを数マイル行ったところに店があると教えてくれた。俺たちはオンボロのステーションワゴンに乗り込んで、走り出したんだ。60年代後半のことだ、長髪とかのヒッピー文化が小さな町にもようやく入り込んできたばかりだった。だけどもっと田舎へ行くと、まだまだ受け入れられていなかった。簡易食堂に近づく頃には、俺たちの髪の毛は大きく広がっていた。その場所は込み合っていた。駐車場には、2,3台の大きなトラックとたくさんのピックアップが止まっていた。俺たちが扉を抜けて入っていくと、その場は突然静まり返った。永久に続くかと思われた静寂の後、やっと通常の会話が戻ってきて、俺たちは食堂に背を向けて、白人労働者でいっぱいの長いカウンターの端っこに立って、持ち帰る食べ物を注文したんだ。俺たちが代金を払って食料をつかもうとしたとき、大きな音を立ててフォークが床の上に投げ出され、俺たちの足元に転がってきたんだ。俺は素早く扉の方を見た。(ほんの数歩だ。急けば面倒が起きる前にここを出て車に入れるぞ)

「よし!お前らの中の誰が俺たちに向けてフォーク投げたんだ?」
(待ってくれよ。聞き違いか?あと数歩で外なのに・・・いや、俺は確かに聞いたぞ)。
ロニーが食堂の常連客たちの方に向き直って、彼らを指さして立っていたんだ。
(お前はイカレてるのか?俺たちは今頃車の中にいられたんだぞ!まったく)。俺は体制を整えるためにゆっくりと食堂の方へ向きを変えた。ピンが落ちる音でさえ聞こえただろう。
でも驚いたことに、みんなただ口を開けてぽかんと俺たちを見つめているだけだった。
俺はロニーより少しデカい。ほんの少しだ。でも俺たちは二人合わせても、そこにいたトラック野郎や酔っ払いの農夫たちのうちの一人分ぐらいしかなかった。
俺たちは髪をケツまで伸ばしていただけじゃなく、ピッタリしたレザージャケットにハイヒールのブーツまで履いていた。俺たちはすごく背が低かったんだ!
俺たちはきっと火星から降り立ったばかりのように見えただろうし、奴らは俺たちが光線銃でも持ってると思ったに違いないよ。でも誰も何も言わず微動だにしなかったんで、俺たちはゆっくりと食べ物を取り上げて、扉を開けて、車へ歩いて行ったんだ。車に近づくにつれて、俺たちの歩調が速まったのは言うまでもないよ。それから俺たちはすぐにハイウェイをぶっ飛ばして走っている間、ずっと笑いが止まらなかったよ。
これが俺の好きな思い出の一つさ。ロニーは勇敢だったよ。俺はあの日、ロニーから多くのことを学んだ。威厳や自信の力についてね。他のことについても多くを学んだよ。そしてロニーと、バンドとしての俺たちは、それから遭遇した数多くの困難や世界と向き合ってきた。彼がいなくて寂しいよ。


Mickey Lee Soule

☆☆☆

わたくし、大爆笑しましたです
凄いなあ、ロニー
まるで西部劇のワンシーンのようだ・・・。
ロニーに「実は俺は火星から来たんだ」といわれたら、私だったら「そうでしょうね」と答えてしまうだろうな・・・。



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2 コメント

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ホント爆笑ですね (Dendera)
2011-01-21 06:52:03
しかし、流石ロニー!スゴイです。
またまた惚れ直しちゃいます♪
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Unknown (Riko)
2011-01-21 13:49:17
70年としても、20代後半の時のことでしょう?
やはり彼は最初から度胸が座ってるんですね。
何万の観客でも、リッチーの前でも動じない度胸^^
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