安心だ 安全だ

このごろ老人や子供の誘拐・殺傷・強盗など痛ましい世の中。警察も不祥事。どうしたらいいんでしょう?

BSE3回目

2005-03-29 08:02:40 | Weblog
20ヶ月以下は全頭検査の対象にしない、と言うアメリカの理屈を結局認めてしまいましたね。やはりというか。プリオンが蓄積されていないとか、発症にかかるリスクが無視できるとかいっていますが、基本的に「わけのわからん」病気にかくも経済論が先行して良いのかと思います。

メチル水銀の生体濃縮、これで水俣病が発症し、「総量規制」へと発展していきましたね。若い牛ばかりを選んで食卓に出せるような家庭は少ないでしょうし、外国産に国内産のラベルを貼ることもやってきた食肉のルートで、どれだけ真っ正直な表示が出来るか疑問です。

もう一つの問題はミンチ肉といった加工品です。これはすりつぶしてありますから、悪く言えば何が入っているかわからない。昔北海道の業者から聞いたことがあります。「シロモノ(内臓のこと)」はどうしても肉と一緒にでてくるから、それを処分(利用)するのにミンチにする。シロモノが多ければ安いミンチになり、少ないと高くなる。合い挽きなんてのは何が入っているかわからないこともある。

今は改善されているかも知れませんが、腸とかそのままでは売れないモノをそうやって利用しています。このこと自身は資源の有効利用で問題はないのですが、プリオンが検出できないものを長期食べ続けてどうなるかはまだわからないし、病気自体の感染、発生経路もまだよくわからないのです。よくわからないことも科学、というのでしょうか。科学は理屈が一貫して通っていることです。わからないことはわからない、というのが科学だと思います。「これが世界標準だ」というのは経済とからめてでしょう。

かつて、日本人が「核アレルギー」と非難された時期がありました。今はヨーロッパ各国が脱原子力を唱える時代。世界一厳しいという牛肉検査がダブって見えるのは私だけでしょうか?放射線が人間に与える影響はそれまで実験できるものではなかったのです。その影響が次第に明らかになり、またエネルギー収支の面からも原子力は結局手間のかかる、汚いエネルギーということがわかってきたのです。確かに運転中は二酸化炭素を出しませんが、穴を掘るとき、セメントを作るとき、骨の鉄鋼を作るとき、それぞれ二酸化炭素を出しています。そして残ったのが放射性廃棄物という名の炉の残骸。

アメリカのエネルギー戦略、食料戦略、結局「声の大きいものが勝ち」という構図ではありませんか?

いのち

2005-03-26 16:55:59 | Weblog
安楽死という重いテーマの事件がありました。治癒の見込みのない患者のいる家族の心労ははかりがたいものがあります。病院というのは情報を知るものが非常に限られ、それがよい場合も困る場合もあるのですが、密室での医療行為ととらえられることが少なくありません。

患者の意志を尊重するとか、家族の思いが患者本人と一致するのかは本当のところわからない問題です。治癒不能とわかっていながら経済的に相当負担なことをしなければならないこともあるでしょう。それを当然の行為とみるのか、「わらにもすがる思い」なのかは外からはわかりません。

でも、自分がそんな立場にもしなってしまったら、外に向かってはこう言うと思います。

そっとしておいて、心の中に踏み込まないでください、と。どんな結果になっても、苦渋の選択の結果なのですから。そして評価は時代とともに変わっていくでしょう。

寝たきり老人などの世話は、(亡くなって)「ほっとしておられますよ」という地域の人の目が語っています。他人が家族と同じ目で物事を見るのは不可能ですね。

地震 海賊

2005-03-22 22:20:30 | Weblog
福岡県の北西部で大きな地震がありました。死者が1人ということですが、犠牲者が少なかったのがせめてもの救いでしょうか。津波の起きなかったのは本当に良かったですね。関係者の皆様にお見舞いを申し上げます。

ガラスの破片がバラバラと落ちていくのを見て、やはりすごいものだと思いました。地震は本当に前触れもなくやってきて、何をしたらいいのかもわからないほど恐ろしいです。NHKだったか、放送中に地震が来て、「スタジオが揺れています。みなさん、落ち着いてください」と言ったアナウンサーがいるそうですが、これは誰にでも出来ることではありません。

ガラスのはめ方も、今はシリコンゴムのような柔構造で割れにくくなっているとか。木造住宅も柔構造ですね。私の家も古くてもう50年たっているのですが、阪神の時は大きく揺れました、しかし、みしみしと言うだけで一応立っております。

一方、マラッカ海峡の海賊事件も乗組員が無事帰還して良かったです。でも、海賊というのがかくもビジネス化・システム化しているとは・・・驚きました。フック船長なんて言うのはある意味良き時代だったのでしょうか?


再びBSEと牛肉 アメリカの横暴

2005-03-20 09:21:31 | Weblog
ライス長官がやってきて牛肉輸入を迫っていきました。首相の「ライスでビーフではない」発言には失笑した人も少なくないのでは?と思います。ことは食の安全性なのですから。米国民に影響するのは勝手ですが、(これだって充分迷惑ですが)他国にまで干渉するな、と言いたいですね。買う、買わないは消費者が決めること。買ってもらえないなら、なぜ売れないのかを考え、買ってもらえるようにするのを商売と言うはずで、買え、買えではただの押し売りにすぎないです。

「強いアメリカ」を訴えた大統領がいましたね。「強いアメリカ、あんたの勝手。横暴アメリカ、ゴメンこうむる。」力の政治は結局こんなもんです。牛肉食べなくたって死ぬ訳じゃないし、オーストラリアのビーフよりもアメリカのビーフの方が特別おいしい、BSEの牛もいることはないと思うんだけど、それは確率の問題で、もし当たったらあきらめてね、フグでもそういうこと、あるじゃな~い?とでも言うつもりなんでしょうか?オーストラリアを見習えば?と思いますね。


パイプ椅子を投げた?教師

2005-03-20 09:03:27 | Weblog
埼玉県で小学校2年生の担任教諭がパイプ椅子を投げて子供に当たり、けがをさせたという記事を朝日新聞で見ました。椅子は天井に当たってはね返り、子供に当たったと言います。

58才ということですからもうベテランなのでしょうが、幼稚な対応ですね。「脅して黙らせる」という発想、これはライス長官と相通じるものかも知れません。「次にどうなるか」と言うことを考えないのでしょうか。

58才と言えば今の若い親を育てた世代です。私語が止まらないのは親の方も似たようなものかも知れません。昔は怒鳴ればしばらくは静かになったのでしょうが、今は授業に戻ればまた私語が再開、と言うパターンになっています。辛抱が無くなっていますね。その理由はわかりませんが、「ゆとり」教育の是非に見られるような、一貫した姿勢のなさとか、軸足のぶれが原因しているような気がします。一人の暴力的教師、と言うのでなく、原因がどこにあるのかを追求しないと、同じような事故が起こるでしょう。

それにしても、市教委から県教委に届けなかった・・・身内意識の高さでよく発覚する、これが一番の問題かも知れません。

竹島の話題

2005-03-17 23:18:23 | Weblog
「竹島の日」を島根県が制定したところ、韓国から猛反発が起きています。「慎重に対処することが必要だと思う」と、相変わらず人ごとのように言っている人もいますが、どうも若者は特にそうですが、日本人は主権とか干渉とかに燃え上がらない民族なのでしょうか?

思えば、歴史的にも韓国には日本の方が侵略戦争をたびたび仕掛けているようです。白村江の戦いとか、秀吉の朝鮮出兵、西郷隆盛の征韓論、日韓併合、ざっとこんなところでしょうか?元寇は蒙古でしたから、中には朝鮮人もいたかも知れませんが、あまり表面には出てきていません。

日本は米軍の占領国でしたが今は名目上は支配を受けていません。BSEの牛をはじめ貿易面はまだまだ属国状態の面もありますが。しっかり歴史を語らない大人たちにも責任はあるのかも知れません。それがどんどん神経を鈍化させているように思えます。

攻めていった国のものが言うのも説得力に欠けるかも知れませんが、竹島は200海里問題さえなければあまり価値のある島ではないようです。入会地みたいに考えて、もう少し仲良くなれないでしょうか。隠岐からも、朝鮮半島からも結構離れている孤島です。

踏切事故

2005-03-17 07:28:15 | Weblog
東京で起きた踏切事故。まだ有人の踏切があったのかと意外な感じもしました。

マスコミで報道されるものしか見聞きしていませんが、警手の名人芸みたいなところだったのかも知れません。「あがったらさあ、今のうち」みたいな感覚だったのでしょうか。上がりかける、自分の身長よりも少し低いくらいで「さあ、突撃!」となったのでしょうか。

石油ショックの頃に「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」などというキャッチコピーみたいなのがありましたが、いつの間にか聞かなくなってしまいました。今風なら「狭い地球、そんなに急いでなぜ燃やす?」みたいなところでしょうか?

それでも、安全装置をはずしてまでなぜ無理に渡そうとしたのでしょうね。早くしろ、急いでんだよ!というような通行客から突き上げがあったのかも知れませんし、飛び込んだ人も親の危篤を伝えられていたのかも知れません。今後の調査でしょうが、青信号でも緊急車両は(だいたいサイレンはならしますが)来ないと限りません。

「青信号でも右・左」かな?

強制わいせつの国会議員

2005-03-12 07:27:17 | Weblog
酒に酔って通りすがりの女性の胸をつかんだと言う国会議員。「不逮捕特権があるんだ」などとほざいたと報道されています。こんな人はGPS管理してほしいですね。いや、現実にはできるのです。小学生に発信器を持たせると言う発想があるのですから。

いや、むしろ国会議員や公務員にさえ必要なのでは?と思ってしまいます。そのくらい透明性を要求されているのですから。返して言えば現状がそのくらい不透明なんですけれども。

個人情報保護法も間もなく発効します。監視カメラの映像もプライバシーがうんぬんされます。なんだか順番が違うような気がしますが。「国会議員さん、あんたの生活は税金で面倒を見ます。そのかわり、ごく個人的なこと(トイレに行っただとか風呂に入っただとか)を除いて、あなたの行動は公開されます」くらいのことを要求してもいいんじゃないかと思うのですが。

プライバシーと言うのも誇大解釈されるときがあります。浮気の相手と歩いている姿がたまたま防犯カメラに犯人と同じ画面に映ったとしたら、それを「プライバシーの侵害」と言えるでしょうか。自宅を一歩でたら、もうそこからはプライバシーは無いと思うのが危機管理の第一歩かと思いますが。

牛肉輸入とBSE

2005-03-11 11:49:50 | Weblog
食の安全のお話です。人間は雑食動物ですから、肉(動物)と野菜(植物)を両方とも食べねばなりません。例えばビタミンB12は肉にしか含まれていませんし、必須アミノ酸は体内で合成することができないので食事でしか取り入れられません。また繊維類は主に植物に頼ります。筋繊維でコラーゲンもありますが、加水分解してゼラチンの状態にならないと吸収はできません。
もうひとつの問題は、われわれの食べる動物は必ず植物経由で摂取しますから、エネルギーの収支から言えば植物を直接摂取するよりも効率が悪いのです。太陽の恵みのエネルギーを一定とするなら、植物のほうが低コストですみます。

鎖国の時代にさかのぼるほどではありませんが、日本人の肉食の歴史は欧米に比べて浅いといわれています。明治以降、また第二次大戦後の急激な伸びの結果、現在があるわけで、体位の向上という副産物もできました。

さて、肉は米国の重要な輸出品のひとつです。輸入大国日本はクロイツェルヤコブ病の疑いを理由にBSE感染の可能性が否定できない牛肉を「食べない」と宣言したわけです。ところが、「科学的根拠が薄い」を理由に禁輸解除をアメリカは求めています。が、「安全だ」という根拠も科学的根拠がはっきりしません。

世の中、「ある」という証明は比較的簡単です。「可能性がある」は、状況証拠でも成立します。しかし「ない」ことの証明は大変です。世界のどこにもないことは、われわれの認識できることが有限なだけに、とても全数をあたることができないからです。

政府はアメリカの言うことが正しいと傾いています。しかし、牛肉を食べなかったので死んだ」人はかつていないでしょう。魚でも代用になるのですし、ブタを食べない回教徒は寿命が短いとも思われません。危険な可能性のある牛を食べねばならない必然性はないということです。

一方、日本人が食べているものを運送コストを絡めて考えると、世界一のコストを支払っています。しかも廃棄率も最高、何たる贅沢でしょう。裏を返せば、輸入が止まればたちまち食糧危機が起きるということなのですが。かつて石油ショックがあったように。そして今も化石燃料消費でCO2は増えているのです。

南風17号

2005-03-06 18:14:56 | Weblog
四国には特別の思い入れがあります。過疎に悩む地域での大きな事故がありましたね。
南風17号が減速せずに終着駅につっこんでいったという報道です。南風は何度か利用したことがあります。181系の特急でも結構早くなったのですが、振り子車で岡山から2時間弱で高知まで行けるのですから便利になったものです。
連絡船の時代はもう遠くになりましたが、まだ特急がなく、キハ58同士の交換があったのんびりとした時代もありました。
さて、運転中に運転士が何らかの理由で操作をできなくなった可能性が高くなったと言うことです。Last one mile ではありませんが、単独の仕事というのは考えてみれば怖いものがあります。一人でイギリスの町に行くのと日本アルプスに行くのとどっちが怖い?と家族の話題に登ったのですが、危険なのは日本アルプスじゃないだろうか、というのはいったん事故が起きたとき、そのバックアップはあるだろうか?サポートは受けられるだろうか?ということです。
外国でも人がいれば何とかなるかもしれない。町の方がその可能性は高いだろう、というのです。

蒸気機関車の時代には必ず機関助士がいて、石炭をくべていました。だから仮に機関士に事故があっても、止めることはできたのです。今は人件費が高く、特に過疎の土佐くろしお鉄道ではとても困難なことでしょう。車掌室には車掌がいました。ここで非常ブレーキを操作できなかったのか、分業とはいえ、事故を回避する目的ならばそのようにできたはずだ、と思うのです。電車であれば、方向を変えるときにはハンドルを持って運転士が逆エンドに移動すれば事足ります。気動車でも大きくは変わらないでしょう。
動かない列車はまず事故は起こりませんが、止まらない列車はまさに「走る棺桶」です。過疎地で乗客が少ないとはいえ、非常時には車掌が停止できるシステムが必要でしょう。そんなにコストが大きいとは思えませんが。