安心だ 安全だ

このごろ老人や子供の誘拐・殺傷・強盗など痛ましい世の中。警察も不祥事。どうしたらいいんでしょう?

南風17号

2005-03-06 18:14:56 | Weblog
四国には特別の思い入れがあります。過疎に悩む地域での大きな事故がありましたね。
南風17号が減速せずに終着駅につっこんでいったという報道です。南風は何度か利用したことがあります。181系の特急でも結構早くなったのですが、振り子車で岡山から2時間弱で高知まで行けるのですから便利になったものです。
連絡船の時代はもう遠くになりましたが、まだ特急がなく、キハ58同士の交換があったのんびりとした時代もありました。
さて、運転中に運転士が何らかの理由で操作をできなくなった可能性が高くなったと言うことです。Last one mile ではありませんが、単独の仕事というのは考えてみれば怖いものがあります。一人でイギリスの町に行くのと日本アルプスに行くのとどっちが怖い?と家族の話題に登ったのですが、危険なのは日本アルプスじゃないだろうか、というのはいったん事故が起きたとき、そのバックアップはあるだろうか?サポートは受けられるだろうか?ということです。
外国でも人がいれば何とかなるかもしれない。町の方がその可能性は高いだろう、というのです。

蒸気機関車の時代には必ず機関助士がいて、石炭をくべていました。だから仮に機関士に事故があっても、止めることはできたのです。今は人件費が高く、特に過疎の土佐くろしお鉄道ではとても困難なことでしょう。車掌室には車掌がいました。ここで非常ブレーキを操作できなかったのか、分業とはいえ、事故を回避する目的ならばそのようにできたはずだ、と思うのです。電車であれば、方向を変えるときにはハンドルを持って運転士が逆エンドに移動すれば事足ります。気動車でも大きくは変わらないでしょう。
動かない列車はまず事故は起こりませんが、止まらない列車はまさに「走る棺桶」です。過疎地で乗客が少ないとはいえ、非常時には車掌が停止できるシステムが必要でしょう。そんなにコストが大きいとは思えませんが。