骨董品収集品の記録

自分の集めたアンティークを載せてます

古伊万里小皿

2024-03-06 22:18:00 | 日記
この小皿は2007年ヤフオクで購入したものです。
出品者は良い品を扱っていて札の入る方だったと記憶しています。
当時それほどの見識はなかったのですが集めていたそばちょこの上手品と絵付けの具合が同じように感じ中期ぐらいの上手品だろうと思い購入しました。
確か25000前後で熱くなってしまい安く買ったわけでもなくそれほど詳しくもないのに無理したかなと少し不安になったのを覚えています。
実際物が届くと表は若葉に鳥ですごく気に入ったのですが不安になったのは裏側でした



銘と裏側の唐草が印刷っぽく??あれっ?と少し混乱しました。
こういう品を見たことがなく少しひっかかりを感じましたが間違いない物だろうとは思っておりました。
頼みの綱の古道具屋も閉店しており見てもらうこともできずまあいいかと物置行きでした。

その後少しずつ勉強し柴田コレの本など買ったりしていたところ

パート2 600 と大きさ違いですが載っているのを発見して嬉しかったのを覚えています。


裏銘も同じで一安心でした。

柴田コレの後ろの方に記載があったのは当時1684年の遷界令の解除により中国が再び磁器輸出を盛んに行い東南アジア市場は奪還されてしまったとのことです。
そのため国内需要に目を向け文様を日本人好みにし、価格を下げ磁気の普及推進のため印刷手法を始めたとことでした。
こんにゃく印判や型紙摺がありこの裏銘は型紙摺とのことでした。
これはこれで珍しいのでは??と思っています。


口径13.4高さ2.6底径8.4
染付 流水梅鳥文皿 1690〜1710
※柴田コレのものは口径17.0です。

そばちょこですとこういった絵付けはそれこそ柿右衛門手なんて耳にしますがこの皿もそれに該当するのでしょうか?
明らかに盛期の柿右衛門とは違いますよね。
それでもこの元禄から享保あたりの絵付けの感じは個人的に好きなんでよね。
思い出深い皿です。




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6 コメント

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ぽぽさんへ (遅生)
2024-03-07 08:25:49
私も表の図柄を見た時、葉が印刷ではないかと思いました。しかし、水流など墨弾きも併用しているようで、手がこんでいて、上手品ではないかと思いました。
裏の唐草紋は、葉の部分が型刷り、茎は手描きだと思います。ぐるっと連続した唐草を型で作るとなると大変ですから。
手描きの所は、筆で描くわけですから、起点(時には終点も)は必ず濃くなります。また、線が重なる部分は他より濃くなります。逆に、型刷りは全体に平板な感じがします。もちろん、型の切目や継目もわかりやすい。
掛軸で、嫌というほど贋物(印刷)を掴んでいるので、詳しくなりました(^^;
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ぽぽさんへ (Dr.K)
2024-03-07 11:21:17
骨董には、買う楽しみの他に、調べる楽しみというものもありますよね(^_^)
それを実践されていますね(^-^*)

買った後、いろいろと調べて、納得がいった時も嬉しいですよね(^-^*)

私も、遅生さんの言われるとおりかなと思いました。

蕎麦猪口については、蕎麦猪口独自の世界があり、いろいろと細かな独自の用語やら分類があるようですね。
蕎麦猪口の世界では、「こういった絵付けはそれこそ柿右衛門手」と言われるのですか。
確かに、そう言われれば、そうかもしれませんね。
でも、古伊万里全般の世界からしますと、それこそ、以前書きましたように、盛期を過ぎ、作風に精彩を失った後期柿右衛門に属するものなのでしょうね。古い概念での様式区分なのだろうと思います。
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Unknown (ぽぽ)
2024-03-07 12:59:58
遅生さんへ
なるほど手書きのところは起点終点の感じをチェックですね。なんとなく雰囲気て感じで見ていましたが、言語化されるとしっくりきます(^^)
掛け軸もまた難しそうですよね。
ですがこのカテゴリーはかなり目が鍛えられそうですね。
贋作が怖くて私には近づき難い魔界ですが。。。(^^;)
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Unknown (ぽぽ)
2024-03-07 13:08:19
Kさんへ
調べることができる書籍が大分安くなったのでおっしゃるところの調べることも楽しめるようになってきました。
なんとかコレクターとしてステップアップしてるんでしょうか(^^;)
盛期の柿右衛門とは比べものになりませんがザ元禄という感じのお皿の形や藍の色絵付けのお皿も味わいがあるよなあと個人的には好きでした(^^)
藍九谷や柿右衛門より財布にも優しいですしね。
様式区分は考えると私の知識では訳がわからなくなります。笑
その辺も芯をもって勉強していかねばです。(^^)
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ぽぽさんへ (酒田の人)
2024-03-08 00:03:42
品物を手に入れて調べる、これもまた骨董の楽しみですよね!
確かに、型紙摺りと手描きを併用した元禄あたりを中心にみられるタイプの品かと思われます。
ウチにも同じタイプの品がありますが、この手は意外に人気があるようで
最近は知りませんが、昔は結構高かったように記憶しています。
ワタシの場合、買ってしまうとあまり調べることはしません
直感で買ってしまうので、あとは「買ったものはしゃーないか」という困った性格です。
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Unknown (ぽぽ)
2024-03-08 07:03:16
酒田さんへ
そうですよね。昔は結構高かったイメージありますよね!
ヤフオク見ててもそんなに出回ってるイメージもあまりないような気もします。
これまで私は訳も分からずなんとなくでコレクションしてきました。笑
本も図の写真ばかりみてましたが
やっと書籍等が揃い調べる環境が最近できてきたという状況です(^^;)
皆様のように根拠や目星をつけて購入できるようにならねばと只今勉強中です(^^)
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