NEETな日常

<Not in Education,Employment or Training>

親は刃を握らせて 人を殺せと教えしや

2004-12-12 04:30:48 | イラク関連
サマワの「視察」からもどった武部自民党幹事長が9日、都内の公演で「(フリーターは)一度自衛隊に入って、サマワみたいなところに行って、緊張感をもって地元に感謝されながら活動したら3カ月で瞬く間に(人間性が)変わるという考え方もある」などと発言したそうです。
一体どういうふうに変わるのか、実例を示して欲しいものですが、なぜかサマワから帰還した自衛隊員のその後は報道されていないんですよね。
もしも彼らがサマワで本当に素晴らしい経験をしてきたのならば、その貴重な経験を共有させていただきたいものです。税金を使って派遣されているわけですから、サマワでの見聞や行動の実態を国民に知らせるのが、自衛隊の義務でもあるでしょう。そうすれば、自衛隊派遣延長の判断間際になって防衛庁長官だの政府与党の幹事長だのが駆け足でサマワ入りし、滞在時間5時間程度で「安全宣言」などだすような間抜けなことはせずにすんだことでしょう。
しかし、なぜかマスコミには取り上げられない。一体なぜでしょうか。国民には知らせられないなにかが、あるとでもいうのでしょうか。
それにしてもこの武部さん、せっかく決死の覚悟でサマワに乗り込んだのに、地元ムサンナ州警察本部のカリム・ミナヘル本部長と面談しなかったそうで。
自衛隊派遣延長の閣議決定を前に治安情勢を見極めることが視察の最大の目的だったはずなのに、現地の治安責任者と会わずに帰ってくるなんて、本当に何しに行ったのか疑わしいですね。これでは彼らの安全宣言もなんの根拠もないことになります。こんないいかげんな人間に、他人の人間性を云々する資格があるとは到底思えません。まずはご自身の人間性をを何とかしろ、と言っておきましょう。