まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「泣いてる子供」 (# 126)

2012-03-08 21:34:16 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。
またまた木曜がやってきました、お茶会の時間です、
ようこそおいで下さいました。


インナーチャイルド、なんて言葉が巷に出てかなりの年数が経ちました。

けど・・・。

実際、子供時代の苦しみを本当に振り返るのは難しいように感じます。

皆さまも言葉にしてみようとして、表面的な言葉にしかならなかったり、
そんな程度で?などと人から心無い反応をされたりしたことがあるのではないでしょうか。

アウシュヴィッツから生還された方も、また日本でも戦地に行かれた世代の方も、
生涯その体験を口にしなかった人が少なからずいるという話を聞きます。

親が悪い。
親がなになにした、どうこうした。

そういう記憶は思い出せるし、言葉にするのは一見簡単に思えるけど。

口にする端から偽物の記録となってしまう。
何も、自分も世界も変わらない。

もっと。
その奥に。

いろんなことが見過ごされているのだと思います。
貴方と世間が、それは当たり前だと思って、見ないできたことが。


皆さま。
泣いてる皆さま。

どうしたら貴方に手を差し伸べられるのでしょうか。

貴方の中の子供である、貴方自身が、光と愛に包まれますように。
つたないながら、そう、願っています。


2012年3月8日ブログ直接投稿 「泣いてる子供」

ずっと痛かった
苦しかった
そのことにずっと
気がつかなかった

子供の頃はよく殴られていた
いかなるミスも許されず
痛みに泣けば また殴られ
恐怖に吐けば また蹴られ
そうして私は泣かない子供になっていた

一つ間違えば 殴られる
それが当たり前だと思っていた幼い頃
それがおかしいと思い始めた若い頃
人を責めて過ごした大人の年月
そうして私は怒れる大人になっていた

いま 暗闇の中に
泣いてる小さな子供が見える
許されなかった涙が見える
傷ついた子供をなげくふりして
泣いてる子供を振り捨てていた
いつでも子供はそこにいたのに
敵を討とうと立ち上がる
私はすでに 子供ではなかった

泣いてる子供は わたしだったのに

いま 暗闇の中に
泣いてる小さな子供が見える
許されなかった姿が見える
どうしてだろう
それを見るわたしの目にも涙が浮かぶ
憐れみのものでなく
怒りのものでもなく
ただ許されなかった涙がこぼれる

泣いてる子供は わたしだったから

傷ついた子供をなげくのでなく
敵を討とうと立ち上がるのでなく
ただ泣いてる子供の元に駆け寄ろう
ずっと痛かった
苦しかった 泣きたかった
泣いてる子供は わたし
その子供を抱き締めよう
ただ黙って 抱き締めよう

気がつかなくて ごめんね
ずっと そこにいたんだね
暗闇の中で泣いてる わたし
もう 隠れないでいい
もう 安心して泣いていい
わたしはずっと ここにいる
あなたの わたしの 涙をこぼして
わたしは あなたを 抱き締める

お帰り 泣いてるわたし
お帰り 怒れるわたし
ずっと 一緒にいる
わたしの わたしの 涙をこぼして


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「ピンクの傘の神様」 (# 125)

2012-03-05 21:34:21 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。
今日は雨で寒かったですねー。
明日は最高気温17度って、ホントなんでしょうか。
週始めの今日をいかがお過ごしでしたか。


今日は何の話をしましょうか。

雨だし、寒いし。
そこで、ピンクの傘を皆さまにご用意しました。


みんなもね。

頑張ってね。

あーあ、と思うことがあったり、
自分ってなんてダメなんだろう、って自分を責めたり、
体調が悪かったり、
周りの人の責めてるような目が痛かったり、
世の中生きてると、なんかいろいろあるけど、
そんなのに負けないでね。

自分をそんなものに明け渡しちゃわないでね。

今日おいでの皆さまに、宇宙の力が湧き溢れますように。


2012年3月5日ブログ直接投稿 「ピンクの傘の神様」

雨がびちょびちょ 寒い午後
仕事も恋も雨模様
使う傘はコンビニの
どーでもいいビニール傘
そんなわたしに神様が
ピンクの傘差して 舞い降りた

柔らかピンクの花模様
灰色の雨に浮き上がる
どこかの素敵なお姉さん
ビニール傘で込み合う街の中
しゃなりしゃなりと
歩いていった

そうだ ピンクの傘 
ピンクの傘を差して歩こう
冷たい雨から守ってくれる
柔らか あったか 大きく広がる
ピンクの傘を差してみよう

雨でも晴れでも風の日だって
ピンクの傘ありゃ怖くない
雨をピンクに輝かせ
晴れた日ざしもピンク色
風が吹いたらピンクの花が
高く空まで舞い上がる

そうさ ピンクの傘
心にピンクの傘を差そう
雨でも晴れでも風の日だって
笑って世界を歩いていく
花の模様を蒔きながら

雨がびちょびちょ 寒い午後
ピンクの傘の神様が
花柄振りまき 舞い降りた
笑って世界を歩いていこう
ピンクの傘が心の中で
いつでも守ってくれるから

笑って世界を歩いていこう
ピンクの傘の神様が
いつでも守ってくれるから



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「ツキノヒカリトオヒナサマ」 (# 124)

2012-03-02 21:44:55 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。

明日はひな祭りです。
まだ寒くて花も緑もない季節ですから(新暦だと)、
桃色とお人形とお菓子が店々を飾るのを見るのは、やっぱりほんわり嬉しいですね。

男の人も女の人も、みな心のなかに男の面と女の面をもっていると聞きます。

貴方の中の女の子が、ふんわりにっこり笑って過ごす、
そんな素敵な週末が、あなたに訪れますように。


2011年3月2日ついったー投稿 <加筆> 「ツキノヒカリトオヒナサマ」

しんと静けさ広がる闇の
窓辺に浮かぶ雛人形

ツキノヒカリトオヒナサマ

今宵は華やか弥生の月に
女児もつ親が児の幸い願って
一体一体大事にしまい
毎年毎年大事に飾る
年に一度の桃の節句 祈りのとき

いずれ児らは大きくなり
喜びの元とも悔恨の種ともなるだろう
生まれたての瞳に寄せた 澄んだ想いも
世俗の泥と誤解に埋もれ
見えなくなることもあるだろう

けれど
千年前から変わらぬ親の想いを
同じく
千年前から変わらぬ月と共に
そ知らぬ顔で見下ろして
白い静かな月光に
白い優美な面を浮かべる

ツキノヒカリトオヒナサマ



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