すっかり寒くなりました。街は年末モード全開ですねヽ( ´ー`)ノおせちの予約済ませましたヽ( ´ー`)ノ
先日読了したSFはこちらー。
沈黙のフライバイ/野尻抱介(ハヤカワ文庫SF)
いやー、良いですね!端正で引き締まった無駄のなさ、それでいて躍動感溢れる、まさに正調ハードSF。
リアルに現在進行形で研究されている科学技術をベースに想像力の翼を広げた、「SF」という言葉を聞いて喚起されるイメージそのままの短編集。シンプルな文体の行間から立ち現れるビジョンの鮮烈さがハンパないです。
ビジョンの喚起力を優先させた故か、物語としては尻切れトンボな話が、正直多いです。「えっ、そこで終わり?」というところでブツッと終わる感じ、起承転結の「転」で放り出されます。が、その放り出され方が、心底ポジティブなその先の展開を暗示させる形で、とても心地良いヽ( ´ー`)ノラノベ風であまり深みのない人物描写も含めて(※鴨注:決して貶しているわけでなく、それ以外の要素で十分勝負できるのがSFという文学ジャンルの強みです)、実に王道ハードSF。余計な装飾は必要ないタイプの作品群ですね。SF者として、非常にスッキリと読了できました。
最近の日本SF、こうした「正調ハードSF」を手がける作家さんが増えてきてますよね。古いSF者として、頼もしい限りです。
先日読了したSFはこちらー。
沈黙のフライバイ/野尻抱介(ハヤカワ文庫SF)
いやー、良いですね!端正で引き締まった無駄のなさ、それでいて躍動感溢れる、まさに正調ハードSF。
リアルに現在進行形で研究されている科学技術をベースに想像力の翼を広げた、「SF」という言葉を聞いて喚起されるイメージそのままの短編集。シンプルな文体の行間から立ち現れるビジョンの鮮烈さがハンパないです。
ビジョンの喚起力を優先させた故か、物語としては尻切れトンボな話が、正直多いです。「えっ、そこで終わり?」というところでブツッと終わる感じ、起承転結の「転」で放り出されます。が、その放り出され方が、心底ポジティブなその先の展開を暗示させる形で、とても心地良いヽ( ´ー`)ノラノベ風であまり深みのない人物描写も含めて(※鴨注:決して貶しているわけでなく、それ以外の要素で十分勝負できるのがSFという文学ジャンルの強みです)、実に王道ハードSF。余計な装飾は必要ないタイプの作品群ですね。SF者として、非常にスッキリと読了できました。
最近の日本SF、こうした「正調ハードSF」を手がける作家さんが増えてきてますよね。古いSF者として、頼もしい限りです。