昨夜の
Eテレ グラン・ジュテは
私のアルバイト先の上司の娘さん。
素晴らしいお仕事に
涙が止まりませんでした。
一本木えみこさんは障害のある子どもにヘアメイクをし、
記念写真を撮る事業を行っています。
内閣府のビジネスプランコンテストでグランプリを取るなど、
そのアイデアはさまざまな場所で評価されています。
子どもの頃からおしゃれに興味がありました。
思春期になると誰よりも早く髪の毛を染めるなど、
華のある女性を目指していました。
しかしある日を境にニキビがひどくなり症状が悪化。
おしゃれな女性が目標だった
一本木さんにとって外見が悪く見えることは、
当時とてもつらいことでした。
やがて不登校になり、
家の中にひきこもるようになります。
そんな時に支えてくれたのが家族でした。
姉がプレゼントでくれたのは茶色いマスカラ。
化粧しだいで外見のコンプレックスが
気にならなくなることを伝えてくれたのです。
メイクの奥深さを実感した一本木さんは、
将来の夢も見つかります。
それは美容家になることでした。
高校卒業後、美容学校に通いその後写真スタジオなどでメイクの仕事をするように・・・。
そのころ美容学校の同級生と結婚し、
間もなく妊娠します。
母親になる喜びでいっぱいでした。
しかし妊娠7か月のとき激しい腹痛に襲われました。
おなかの子どもの命が危なかったため、切迫早産。
生まれて来た子どもは1174gでした。
医師は「小学校に入るまで障害の有無はわかりません」と告げます。
「わが子は健やかに育たないのではないか・・・」
そんな不安な気持ちで育児をしていました。
自分を責め、涙にくれる日々を送りました。
さらに追い打ちをかける事が起きます。
父親が脳梗塞で倒れ、左目を失明してしまったのです。
父親の事がきっかけで、障害者への興味関心が高まった一本木さん。
やがて障害者やその家族と知り合うようになります。
そんなある日、わが子に障害のある母親から
「障害のある子どもは写真館で写真を撮る事にも苦労する」という話を聞きます。
それがきっかけで一本木さんにはあるプランが芽生えます。
自分が障害のある子どもにメイクをし、
彼らの姿をプロのカメラマンが撮影してきれいな写真を残す事。
そして2011年、事業を立ち上げます。
障害者施設をまわって、
障害のある子どものために記念写真を撮る活動をピーアールしました。
賛同してくれる人がいる一方で、
畑違いのメイクの世界から一本木さんが飛び込んだことに疑問を持つ人もいました。
自分にはこの活動をする資格はないのか・・・と自信を失いかけました。
そんなある日、撮影のために出向いたのはダウン症の子どもがいる、ある家庭でした。
撮影のあと、母親は「今までいろいろなことを諦めていたが、
今回子どもの写真を撮ってもらい諦めなくてもいいことがあるとわかった」
と涙ながらに気持ちを伝えてくれました。
そして、彼女の“グラン・ジュテ”・・・。
障害のある子どもにメイクをほどこし写真を撮る活動を続けているうちに、
多くの親から感謝の思いがメールで届くようになりました。
その事がきっかけで一本木さんは自分に自信を持てるようになります。
これからもさまざまな家庭に出向き、
障害のある子どもをメイクによって輝かせたいと考えています。
(Eテレ グラン・ジュテのサイトよりコピべ)
上司は左目が失明しているとは思えないくらい
いつも颯爽としています。
再放送は8日の午前10時30分~11時25分
お見逃しなくね(*- -)(*_ _)