Sweet Soul

久保田利伸さんのファン歴38年
Soul R&Bが大好き by麻亜沙

FEEL LIKE GOING HOME

2005-06-03 | MUSIC 
ブルースのDVDはどうしたと言われそうなので(笑)
今日は、「FEEL LIKE GOING HOME」のDVDを見た。

監督はマーティン・スコセッシ
若手ブルースマンのコーリーハリスをガイド役に
伝説のブルースマンの足跡を辿り、
とうとう、アフリカまでブルースのルーツを求めて行く。

父ジョン・エイヴリーと息子アランは親子二代の民族音楽学者で、
全米各地を回り、フォーク、スピリチュアル、カウボーイ・ソング、ブルース、
などの音源を録音、収集して、国会図書館の資料用に膨大なコレクションを残した。
服役中のレッドペリーを見出し、世に出したと言われている。

様々な伝説、今やブルースそのものを象徴されている
ロバート・ジョンソンは29曲を残して27歳で亡くなっている。
旅から旅で演奏を続け、高音で切り裂くように歌い、都会的だったと言う。
残されたスーツ姿の写真は、惚れた女性からのプレゼント。
そばで歌ってくれるだけで満足したと言う。

ロバート・ジョンソンに影響を与えた、サン・ハウスは
叩きつけるように、泥臭く、ギターを弾きながら歌った。
何でもブルースにしてしまう、何とかブルースとか。
ブルースは本当は愛し合う男と女の歌なんだ。
例えば、スプーン一杯のコーヒーより
スプーン一杯の紅茶より
ひとすくいのお前の愛が欲しい・・

ドラムとファイフ(笛)の伝承者のオサー・ターナーは
95歳で亡くなるまで、現役で活躍し
娘のシャード・トーマスが後継者となった。
(この娘さんは、とても若い。まだ10代の前半みたいだが
とてもしっかりしていて、ソウルフルだ)
片手で一つのリズムを刻み
片手で違うリズムを刻むポリリズムで
アメリカでは南北戦争まで、奴隷のドラムは禁止されていたそうだ。
ファイフの響きは日本の横笛にも似ている。

コーリーハリスが向かった西アフリカ
サリフ・ケイタは、アフリカでは生まれた時から歌い
身体に音楽が沁みついていると言う。

そして、西アフリカのジョン・リー・フッカーと
言われるトゥーレと語り合って歌う
「アフリカには全てのルーツがある
伝統、歴史、伝説、科学、技術」と。
木陰でギターを弾きながらブルースを歌う
二人は本当の兄弟のようだった。

またひとつブルースの本質に触れたような気がした。



コメント (2)
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