ハートフルコンサート

香澄ちゃんが９歳の時に書いた詩を補作して
ジェントルハートのテーマソングとなっている「窓の外には」を
“くぁるてーとさくら”がア・カペラで
歌ったとたんに涙がこぼれてきた。
いきなりの幕開けである。

石垣育ちの川崎在住のRYUさんの伸びやかな歌声に
雄大な南の島を思い浮かべた。

１０代で自らの生命を断ったり、リンチにあった
１２人の顔写真のパネルの
一人一人にメッセージが読まれた。
皆、心優しく、夢と希望に満ちていたこども達ばかりだった。

改めて“くぁるてーとさくら”は
出身地も仕事も違うけれど音楽で繋がっている混声のカルテット。
見事なハーモニーだった。

そして、ピアニストの中村幸代さんとチェリストの大藤桂子さんの
しっとりと優しい演奏にうっとりした。

最後は嘉悦女子中・高等学校のマーチングバンドの演奏。
香澄ちゃんが憧れの吹奏楽部でいじめにあったのを
部員全員が心を痛めていて、このバンドがいち早く
「窓の外には」を手話入りで取り入れている。
若さあふれる演奏と笑顔のカラーガードの舞だった。

全員で「翼をください」を歌って幕を閉じた。

夕方の日本テレビとNHK首都圏ニュースで見た。
２０００人のキャパのミューザ川崎シンフォニーホールに
２００人の聴衆だった。
お友達にも声をかけたけれど、皆都合がつかなかった。
心和むとてもいいコンサートだった。
何回も回を重ねて満員になればいいのにと思う。

優しい心が一番大切だよ　香澄１５才