一言に灰といっても種類があります。私と灰の接点といば、先生のお宅で、炭点前で灰を撒く、風炉の灰形を作る位なもので、自分で灰自体の準備をしたことがないので、実際のところはその苦労や作業がよくわかっていません。先生のお話によると、夏の暑い時期に、炉の湿し灰を作るのは大変な作業のようです。
灰にはどんな種類があるのか、復習してみました。
1. 風炉灰(ふろばい)
ふくさ灰ともいい、生灰(きばい)を目の細かい篩(ふるい)に通して、水で一度攪拌してアク抜きをし、浮いたゴミを取り除き、沈殿した粒子の細かい灰を天日干しして、絹篩にかけたもの。風炉全般と瓶掛、香炉や火入に用いる。
保存年数により色が変化して、長く手入れをしたものほど色に深みが出てくる。
2. 藁灰(わらばい)
稲藁の太くて芯が硬い、丸みを帯びた真っ直ぐなものを選び、塩水に浸したあと、水気を切り焙烙に並べて蓋をし、蒸し焼きにしたもの。名残のやつれ風炉や侘びた風炉に1本1本並べて使用する。
3. 藤灰(ふじばい)
化粧灰とも言い、樹皮をはいだ藤を焼いたもの。風炉の蒔灰(まきばい)に化粧として用いる。灰形を仕上げて水の卦を切った後、最後に景色よく蒔く。夏に向かって徐々に蒔く量をふやして涼しさを表現する。風炉の初炭や後炭手前で灰器に盛って持ち出す。
4. 炉灰(ろばい)
炉の下地灰で、アク抜きをして貯えたもの。
5. 湿し灰(しめしばい)
貯えた炉灰に湿り気を与えたもの。
夏の土用にアク抜きをした灰を拡げて天日で乾かし、粗めの篩に通してゴザか上敷の上に拡げ、煮出した番茶をジョウロでまんべんなくかかけ、手で揉んで全体を湿します。この作業を数回繰り返して程よい湿り気を残して篩に通し、甕に保存。
湿し灰は火のおこりを良くし風情が加わるので、炉の灰の仕上げ・炉の蒔灰に使用する。
また廻り炭の筋半田にも用いる。
6. 縄灰(なわばい)
稲藁をなった縄を燃やしたもの。厳寒期や侘びの趣向で手焙りや火鉢に用いる。
7.籾灰(もみばい)
籾殻をくすベて作った灰。
縄灰と同じく、寒中の茶会や、手焙りや火鉢に目先を変えるために用いることもある。
本当に灰にも色々ありますね。灰は茶人が手塩をかけて作ったもので、手入れと使った年数で灰の味わいが異なり、何か災難があったら茶人は灰の甕を持ち出すといわれるほど大切にされてきました。炭手前でもご丹精の灰ですね、と炭以外に灰を褒めます。灰は呼吸する生き物で、甕や木樽に入れて冷暗所に保存すると湿気を帯びていいものになるので、密閉容器で保存する場合は1ヶ月に一度灰をかき混ぜて日や風に当てる必要があるそう。
また灰汁(あく:灰を水に溶かした上澄み)で新品の茶碗を洗って使用すると底の素焼部分に手油がつきにくく、茶碗が長持ちすると言われます。
今ではあまり使用されなくなった灰も炭で暖を取っていた昔は日本人の生活になくてはならない大切なものだったことがうかがえます。
最近は灰もお道具屋さんで購入できるそうですが、そこからどんな灰にしていくかは茶人次第ということなのでしょう。
灰にはどんな種類があるのか、復習してみました。
1. 風炉灰(ふろばい)
ふくさ灰ともいい、生灰(きばい)を目の細かい篩(ふるい)に通して、水で一度攪拌してアク抜きをし、浮いたゴミを取り除き、沈殿した粒子の細かい灰を天日干しして、絹篩にかけたもの。風炉全般と瓶掛、香炉や火入に用いる。
保存年数により色が変化して、長く手入れをしたものほど色に深みが出てくる。
2. 藁灰(わらばい)
稲藁の太くて芯が硬い、丸みを帯びた真っ直ぐなものを選び、塩水に浸したあと、水気を切り焙烙に並べて蓋をし、蒸し焼きにしたもの。名残のやつれ風炉や侘びた風炉に1本1本並べて使用する。
3. 藤灰(ふじばい)
化粧灰とも言い、樹皮をはいだ藤を焼いたもの。風炉の蒔灰(まきばい)に化粧として用いる。灰形を仕上げて水の卦を切った後、最後に景色よく蒔く。夏に向かって徐々に蒔く量をふやして涼しさを表現する。風炉の初炭や後炭手前で灰器に盛って持ち出す。
4. 炉灰(ろばい)
炉の下地灰で、アク抜きをして貯えたもの。
5. 湿し灰(しめしばい)
貯えた炉灰に湿り気を与えたもの。
夏の土用にアク抜きをした灰を拡げて天日で乾かし、粗めの篩に通してゴザか上敷の上に拡げ、煮出した番茶をジョウロでまんべんなくかかけ、手で揉んで全体を湿します。この作業を数回繰り返して程よい湿り気を残して篩に通し、甕に保存。
湿し灰は火のおこりを良くし風情が加わるので、炉の灰の仕上げ・炉の蒔灰に使用する。
また廻り炭の筋半田にも用いる。
6. 縄灰(なわばい)
稲藁をなった縄を燃やしたもの。厳寒期や侘びの趣向で手焙りや火鉢に用いる。
7.籾灰(もみばい)
籾殻をくすベて作った灰。
縄灰と同じく、寒中の茶会や、手焙りや火鉢に目先を変えるために用いることもある。
本当に灰にも色々ありますね。灰は茶人が手塩をかけて作ったもので、手入れと使った年数で灰の味わいが異なり、何か災難があったら茶人は灰の甕を持ち出すといわれるほど大切にされてきました。炭手前でもご丹精の灰ですね、と炭以外に灰を褒めます。灰は呼吸する生き物で、甕や木樽に入れて冷暗所に保存すると湿気を帯びていいものになるので、密閉容器で保存する場合は1ヶ月に一度灰をかき混ぜて日や風に当てる必要があるそう。
また灰汁(あく:灰を水に溶かした上澄み)で新品の茶碗を洗って使用すると底の素焼部分に手油がつきにくく、茶碗が長持ちすると言われます。
今ではあまり使用されなくなった灰も炭で暖を取っていた昔は日本人の生活になくてはならない大切なものだったことがうかがえます。
最近は灰もお道具屋さんで購入できるそうですが、そこからどんな灰にしていくかは茶人次第ということなのでしょう。
勉強になります。
ただいま灰形勉強中なので、灰の手入れの苦労など身にしみております。
先日茶会の前日に先生と、即席の湿し灰を番茶を使って作りました。
番茶を決して入れすぎてはいけないこと。
少しずつ入れて、蕎麦粉をねるようにじっくりこねていきました。
ほどよい暖かさが心地良かったです。
藁灰はいつか必ずやってみたいと思います。
藁の手配か付いているので、あとは欠風炉を見つけることでしょうか。
教室で使用されている灰は200年使われているそうで、代々先生から先生へ伝えれたものだそうです。
手入れをしてこそここまで長持ちするんですね。
とにかく灰は奥が深いですね。
お茶会という表舞台の準備のために、たくさんの目立たない作業が行われているのですね。そういった苦労に気がつくように心がけたいです。
灰でいつも苦労してます。。
篩ってなかなかいいものがなく、
いつも何かいい篩がないかさがしてるんですけどね。
灰形も毎回どこかおかしいし。。
今年の夏は先生と一緒に灰を作るのを勉強
する予定です。。
まだやったことがないので、今から楽しみです。
廻り炭の分まで、考えると湿灰は、たくさんいります。
昔小学生にお遊びで、湿灰を篩いにかけさせていたら、灰はそこらじゅうに散らばり、篩いは、穴があいてしまい、たいへんでした。
でも、お茶って、裏の仕事をわからないとね。
お互い頑張りましょう。
私も灰形勉強中です。
藁灰や籾灰などは写真でしか見たことがありませんが、本物は味わい深いでしょうね。
湿し灰すら作ったことがない私ですが。
>教室で使用されている灰は200年使われているそうで、
それはすばらしい!貴重なものを使わせて頂いているんですね。
灰は当たり前のようにあってあまり気にもとめませんでしたが、大切なものなんですよね。
お茶会の陰で色々な手入れがあることにやっと心が及ぶようになりました。
ご自身でやるのが一番上達への道ですよね。
私も先生のお宅で灰形作りをするようにしています。
しかも、今年の夏は先生と一緒に灰作り、羨ましい。
作ったら是非どんな風だったか教えて下さい。
私もお手伝いしたいと思っているのですが、天気がいい日で、先生のご都合がいい日となると事前に決めるわけにもいかず、実現していません。
湿し灰、うちの先生も番茶と丁子(グローブ)で作っているようです。香りがいいのよ~とおっしゃいます。
ご自身で丹精なさっているのですね。
>昔小学生にお遊びで、湿灰を篩いにかけさせていたら、灰はそこらじゅうに散らばり、篩いは、穴があいてしまい、たいへんでした。
あはは。子供には楽しいおままごとだったのかな。後片付け大変そう。。。。