先日、『茶遊庵』のはじめてのお点前体験に二組の母娘がいらっしゃいました。
ちょうど同じ時期にお問い合わせがあり、小学生二年と三年で同じ年頃のお嬢様でしたので、
一緒に体験して頂きました。
少し緊張気味のお嬢様と、体験への期待感でワクワク感伝わるお嬢様。
二人とも上生菓子とお干菓子を見ると目をキラキラさせて、
私が「飲めなかったら残してもいいのよ~」と点てた薄茶も
ちょっと苦そうな顔をしつつ、飲み干してくれました。
その後、自分で初めての薄茶を点てて、自服。
「粉っぽい、、、先生の方がおいしかった」
先生としてはホッとする一瞬です。
小学二年生のお嬢様は実は抹茶は初めてと聞いていたので、
気になって、翌日の来庵お礼のメールでお伺いしたところ、
「とても楽しかったそうです。先生のお茶はふわふわだった〜。と言っておりました。
習いたい!という意欲がありますが、習い事をいくつかやっているため、
時間が重なってしまうので、少し調整が必要です。
また機会をみて、ご相談させていただけましたら幸いです。」
とのお返事を頂きました。
小学三年生のお嬢様は家でもお茶を点てられるようになりたいとのことで
6月より入会されることになりました。
真剣にお茶碗に向かい、回数を重ねると、
みんな自然にクリーミーな薄茶が点てられるようになり、
美味しい顔でゴクゴク飲むようになっていきます。
そして、それだけでなく、美しい所作や人やモノへの丁寧な接し方も
身についていきます。
一番最初に『茶遊庵』に体験にきた小学一年生の感想は、
「お菓子がおいしかった、お茶がまずかった」
そんな彼女も3年目を迎え、
お茶を飲むとおばあちゃんのようなホッとしたくつろぎの顔をみせ、
お点前では集中して、今年からは濃茶を点てるまでに成長しました。
継続は力なり。
真摯に取り組めば自然に教養が身についていく。
月1回、2回の茶室でひとときを過ごし、一服のお茶を頂く、
それだけのことですが、茶道に秘められた力を感じます。