茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

東京2020オリ・パラリンピックのメダル贈呈・・・お盆に注目

2021-09-02 11:24:02 | m-tamagoの物想い
 パラリンピックもあと少しで終わりますね。
 
 選手たちの活躍は勿論ですが、私が注目したもう一つのことは、オリンピック・パラリンピックの表彰式。

 メダルと花束の授与の風景はおなじみだと思いますが、その時、プレゼンターが持っているトレイ(お盆)の形、皆さん、ご覧になりましたか。

 

 扇形です。

 オリンピックで使われるグッズは事前にお披露目がありましたが、私はあまり気にしていませんでした。

 今更ですが調べてみたら、
 メダルトレイは、伝統的な扇子をモチーフに、リサイクル可能な再生ABSを使用とあり、トレイの詳細が色々出てきました。
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/games/victory-ceremony/costume-and-medalstray
トレイの産地は、福井県鯖江市。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1331176


 表彰式を見て初めてトレイが扇形だと知った私、見た瞬間
「トレイが扇形だ!日本らしくていいな~。やはり扇の広がっている方が正面、上座なんだ!」



 その昔、先生にお月謝をお渡しするときは、花月扇を広げ、その上にお月謝袋をのせてお出ししていました。ですが、その扇の向きについて疑問に思ったことがあり、オリンピックのトレイで、そのことを鮮明に思い出したのでした。
 扇の上座は、上なのか、下(要)の方なのか。

その話は以下をご参照下さい。
扇子と月謝


 久しぶりに扇形のトレイ、その上にのったメダルの向きを見て、改めて、扇は広げた上が上座と納得したわけです。
 考えてみれば、茶席で着座した時、閉じた花月扇の上側を上座に坐る人に向けますから、開いた時でも、上側が上座になるのは当たり前なのでしょうが。


 実用面で考えても、メダルを乗せるのに反対向きではバランスも悪いし、メダルを取りにくいですね。

 華やかな振袖姿の伊調馨さんがこの扇形のトレイを持って選手と対面している姿は、「ザ・日本」という感じでとっても素敵でした。

 また、本物を見たわけでありませんが、再生ABS製とはいえ、艶もあり重厚な感じに見えました。
 一方で、漆塗りで作ると経費は高くなるんだろうけど、職人さんや伝統を紹介するという意味では使ってほしかったなと思ったりもして。。。


 扇、いつもお世話になっているけれど、思いがけず、オリンピックという舞台で久しぶりにクローズアップされました。


<ご参考>

おうつり扇
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/4fc0efdb71eab46e373d39ff4cc37373

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