MINORU NIIHARA "ROCK ME BABY!!!"

Music/Movie/Vocalism/Book
GREETING & 四方山話etc

ちょっと一呼吸・・・して

2008年05月01日 12時09分33秒 | GREETING
毎朝天気の良い日はウォーキングしている。
自宅近所の山に素敵なハイキングコース(写真)があって僕の決めたコースだと家のドアーから往復でちょうど45分の距離。

毎年そのハイキングコースには春になると桜が咲き乱れて、凄い幻想的な世界の中をウォーキングできる。
今年は桜の木が間引かれたせいで桜の花が若干地味だったけれど充分美しかった。
すでに桜は散ったけれど圧倒的な草木の新緑が迫ってくる。
花の名前には疎いので良く分からんが、山道の両脇には色鮮やかで綺麗な花が咲き乱れ、山道はさながら色とりどりの花びらの絨毯のようだ。
静寂な朝の山道には色んな鳥さん達の鳴き声が澄んだ歌声を聞かせてくれる。
最近はヘッドホーンを外して鳥さん達の歌を聞きながら歩いている。

さて、一昨日、いつものウォーキングで山道に入ると、この平和なハイキングコースに不釣合いなパトライトが点滅しているのを発見。

嫌な胸騒ぎが起こった。

このハイキングコース、朝は僕の貸しきり状態で殆ど人に会うことが無いのでパトカーには驚いた。
パトカーの横には通報をしたと思われるおばさん数人が警察に事情を聞かれていた。
パトカーの横には救急車ではないワンボックスカーがいた。
警察と思われる人たちの手にはビニール手袋と遺体を包む為のシートがタンカーの上に置かれていた。

この異様な状況を見た一瞬で事態が飲み込めた。

いつもウォーキング中に会う山の管理人のおじさんがいたので話をした。

「若い男性だったようだ、恐らく自殺だろう・・・」

管理人さんは遺体を見ていないのでどうやって死んだのかは分からないと言っていた。

実はこの日の前日の朝のウォーキングで、僕は歩き方が不審な若い男性を目撃している。
いつもは見かけない男性だった。
ウォーキングやハイキングしている人は皆エネルギッシュなオーラを発しているけれど、この彼は明らかに挙動不審だった。
酒にでも酔っているような感じで、山道から外れた森林の中をさ迷っていると言う歩き方だった。
僕はかれが立ちションの場所でも探しているのかなと思った。

まさか、その彼でないことを祈る・・・。

さて、僕は自殺を肯定も否定もしない。

タバコを吸う人は時間をかけて自らを死に追いやっている。
これは言い方を変えると長期的な「自殺行為」だ。
大量飲酒癖、薬物摂取癖、即死はせずとも長期的な「自殺行為」である。
即死する「自殺行為」は非難され、長期的「自殺行為」は非難されないのもおかしな話である。

人はいずれ早かれ遅かれ間違いなく死ぬのだ。

死ぬと言っても肉体のみが「役目を終える」と言った方が良いかもしれない。
「役目を終える」終え方は色んな形があるかも知れない。
「大往生」が望ましいだろう。
「闘病の末、その役目を終える」人もいるだろう。

でもね、自らの意志で「役目を終わらせる」のはどうだろう?

自殺すると決めた人、あなたはそれで良いかもしれない・・。
でもねぇ~残された人は悲しみのどん底に落とされるのよ。
深~~~い真っ暗な悲しみに・・・。
少なくとも親はその瞬間地獄の悲しみを味わうのよ。
「いや、私の親は私を嫌っていた」とか言うかもしれないけど、
断言する、親は子供を愛している、嫌いになんか絶対になれない。
僕は親だから分かる、親の気持ちが分かる。
「いや、親はもう死んでいない」と言う人がいるかもしれない。
親の体は無くとも、親の「心」はいつも子供のそばにいるんだなぁ・・。
僕は時折他界した親父がそばにいるのが分かる、そして親父が見つめているんだなぁ。
そんな時は「今日も生きているで!」って心の中でつぶやくと、心の中がほっと暖かな感じになる。
親父からの返事やと本能的に分かる。

色んな苦しみがあるだろう。
色んな悲しみがあるだろう。
色んな辛さがあるだろう。
でもね、それが抱えきれなくなったら、ちょっとその荷物横に置きましょうよ。
場合によってはその荷物放り出して、そこから逃げても良いよ。
それで全然OKやと思うよ。

誰かが言ってたけれど、「家が大火事になっているのにその家から逃げない人はいないでしょう」って。
心が大火事になっているんやから「逃げ出しなさい!」って。
「逃げ出したら」多くの人に迷惑がかかるかも知れないと言うかもしれない。
でもね死んだらどうにもならんがなぁあんた・・・。

死を考えながらこのブログを読んでいる人へ。
このブログはあなたの「魂」が僕に書かせているのかもしれない。
あなたの「魂」からあなたへのメッセージかもしれない。

その辺に何か生きるヒントが転がっている。
外に出なさい。
本を読みなさい。
映画を見なさい。
音楽を聴きなさい。
散歩をしなさい。
自分にもっと向き合いなさい。
自分をもっと可愛がりなさい。
自分の心に語りなさい、尋ねなさい。
自分をもっと大事にしなさい。
自分をもっと愛しなさい。

そして悲しむ人を作ってはいけない。

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