「思い出」をつくるための、「モノ」としての車。
私を突き動かす夢の正体は?
ニッサンの 「モノより思い出」 トヨタの “Drive Your Dreams.”
1960年代、70年代は、
「車があって道があれば、どこまでも行ける」全能感があったといいます。
高校の夏休みから教習所に通って運転免許をとる子も多かった。
最近、車を買ったり免許を取得する若者が減っていると聞きます。
1990年代終わりから2000年代にかけて、↑の2コピーは秀逸だったと思います。
ニッサンの「モノより思い出」は、「思い出をつくるための車、必要だよね……」と囁く感じ。
ファミリー向けワゴンが売れて、「うまいなぁ~」と、ホント感心しました。
いっぽう、トヨタの “Drive Your Dreams.”
車の運転/夢の実現だけでなく、意味深長な問いかけがあって、
これまた、凄いコピーだと思いました。
drive は「運転する」「ドライブをかける」などの能動態だけでなく、
〇〇-driven(〇〇に振り回されるとか、追い込まれる)といった受動態で登場することも多いです。
自分が立てた目標や規律に振り回され、
猛烈なスピードで走り続けて、止まれなくなることも。
車を運転するように、夢の実現に邁進しているけど、
「私を突き動かしている衝動は、何なのだろう?」
野望、出世、名誉、モテタイ、何かを手に入れたい、競争に勝つこと……?
「私を駆り立てている夢の正体は?」と、自問することになります。
ニッサンが【比較級】なら、トヨタは【能動⇔受動】ですね。
ものごとは翻って見なければなりません。
「ドライブしている」と思ってても、ホントは「ドライブされてる」のかも。
離婚したい、親が重い、しがらみから抜け出せない……、「縛りつけられて辛い」と思っていても、
視線を翻せば、しがみついているのはあなたの方かもしれない。
「癒されたい」「癒されるぅ~」と受身形で使わないで、誰かを「癒して」みたらどうでしょう。
意外と「癒される」かもしれませんゼ。
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