(写真:マエスラント・バリアーの扇形の防潮ドア(片側)(上)と、ロッテルダム市街の様子(下)
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57号線を再び北上し、更にスヘルトダムのような長大ダムを2ヶ所越えると、ロッテルダムを擁するライン川河口へ。高速A15号線と交差するあたり一帯は工業・港湾地帯で、さすが世界一の商業港だけのことはあります。一旦ロッテルダム方面に高速を走り、短い海底トンネルを潜った後最初の出口(14番出口)、ローゼンベルフ(Rosenburg)を降りてUターン、再び高速道路の13番出口を出て運河沿いを北西へしばらく走ると、まもなく左右に幅の広い水路が現れます。右手のものがロッテルダム市街へと通じるライン川で、更に5分ほど車を走らせるとその川沿いに巨大な白い骨組み状の構造物が現れます(写真上)。これがマエスラント・バリアー(Maeslantkering)で、デルタ計画完成後の1997年5月10日に完成しました。これは、満ち潮時にロッテルダム市街に水が逆流しないように建設された河口堰で、増水時には扇形のドアが左右から閉まり、逆流を防止。通常時はドアを開け、船が通れるようになります。ハーグ(Den Haag)の屋外ミニチュア公園「マドローダム」にも再現されているオランダの新しい「顔」で、何故か周囲には川の様子を眺めるように地元の人たちがピクニックをしていました。
最後に、そのバリヤーによって守られているロッテルダム(Rotterdam)市街へ。第二次大戦中に戦災を受けたためか、近代的ビルが比較的多い市街地は、夕方だったこともありやや閑散としていました。
夕食に何を食べようかと思案しつつ市内を歩いていたのですが、中華料理や怪しい?日本料理店、それにベルギー、フランスでは見かけない「バーガーキング」、「ケンタッキー・フライドチキン」は見つかったものの、イマイチ食欲をそそられず。たまたま市役所前で見つけたインドネシア料理店「Sateyhouse Raya Jaya」に入り、「ナシ・ゴレン・ジャワ」を注文(写真:ここを参照)。これが予想を超えるほどの美味しい一品で、大満足で家路につきました。