マオ猫日記
「リヨン気まま倶楽部」編集日記
 




 茨城県水戸市の中心街、JR常磐線水戸駅から北西に伸びる国道50号線沿いの「京成デパート」のすぐ東隣に、去る12月1日、フランス焼き菓子のお店「メゾン・ベニコ」(Maison Weniko)が開店しました。

 東京の「ル・スフレ」「パティシエ・シェ・シマ」、フランス・上ライン県(アルザス地方)「メゾン・フェルベール」での修行の後、2007年~2009年に東京ミッドタウン「cuisine francaise JJ」シェフパティシエールを務めた店主のWeniko(ベニコ)さんは、実はベニコさん渡仏前からの知り合いで、私自身もアルザス地方ニーデルモルシュヴィルの「メゾン・フェルベール」を6~7回訪れてアルザス料理の夕食をご一緒したり(もっとも、ベニコさんが敬愛する「メゾン・フェルベール」の店主、クリスティーヌ・フェルベールさんには、これだけ足を運んだのに何故か一度も会えず、しかも、「メゾン・フェルベール」が東京・新宿伊勢丹デパートに出店していたときでさえも会えずじまいでしたが・・・)、ベニコさんがリヨンに来たときに「ミシュラン・ガイド」2つ星の高級店「オーベルジュ・ドゥ・リル」(アルザスにある同名店とは別。同名に見えるのは日本語表記のときだけで、仏語では、リヨンの店は「島のオーベルジュ」、アルザスの店は「リル川のオーベルジュ」。)にも行きました。「メゾン・フェルベール」ではジャム作りのみならず、店主クリスティーヌ・フェルベールさんの絶大な信頼を得て様々なお菓子作りも担当していたようで(当時、日本人の修行者は常時2~3人はいたし、前述の「オーベルジュ・ドゥ・リル」にも日本人調理師がいた)、一度、村のお祭りのときには、「メゾン・フェルベール」総出でのアルザス料理の仕出しも手伝っていたようです。

 そんな訳で、もう7年近い知り合いのベニコさんですが、以前から独立開業を目指して準備をしていて、11月下旬、「開店します!」という葉書をいただいたので、開店前の11月27日に開かれたレセプションに行ってきました。水戸市までは常磐自動車道で東京から約100キロ、決して「気軽に」行ける距離ではないですが、お店を構えるにあたり、洋菓子店が密集する東京ではなく、敢えて果物生産が盛んな地方の都市を選んだ(本人談)のは、(東京における物件費の高さもさることながら)地方の農家から直接よい素材を仕入れてジャム作りをしていた「メゾン・フェルベール」の方式が念頭にあったからではないでしょうか。また、本人いわく、美術館の近くに店を構えたいとの思いがあり、そうして探す中で水戸の物件を探し当てたそうです。「地元の素材、国産小麦粉や有機栽培の砂糖などを使った焼き菓子やコンフィチュール(ジャム)を作りたい」というのがコンセプトで、商品の主力は「ケーク・オ・ショコラ」(367円)、「そば粉のガレット」(157円)、「特製コンフィテュール」(ジャム)(1050円)といった、懐かしいフランスものばかり。レセプションの際は、ベニコさんがオーブンで焼いたスプーン型のクッキーにジャムを乗せて賞味させていただきましたが、バターの濃厚な味と砂糖の甘さだけでも楽しめるビスキュイの上に、ベリーの味とツブツブ感を生かしたフレッシュなジャムが乗った絶品でした。

 ぜひまた、今年中か来年早々にももう一度行ってみたいです!

「フランス菓子 Maison Weniko」
住所:茨城県水戸市泉町1-3-14
電話:029-224-9005
営業時間: 10時~19時(水曜定休)
アクセス: 水戸駅から大工町方面行 泉町一丁目バス停下車徒歩1分
     (京成デパートとなり。付近に有料駐車場あり(京成デパートの駐車場が便利)。)
公式サイト: 
http://www.weniko.com/



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