(写真)地元仏語系ラジオ局のブースに置かれたリンカーン・タウンカーの大型リムジン
週末に第86回ブリュッセル・モーターショー(ブリュッセル・欧州モーターショー、European Motor Show Brussels, 2008)に出かけてきました。
ベルギーの非営利社団(ASBL)「ベルギー自動車・自転車産業連盟」(Fédération Belge de l'Industrie de l'Automobile et du Cycle, FEBIAC)が主宰するこのモーターショーは1902年に欧州初のモーターショーとして第1回が開催されて以来続いているもので、最近では2年に1回、ブリュッセル郊外ヘイゼル地区のブリュッセル・エキスポ(不思議な展望台「アトミウム」の近く)が会場となっています。会期は1月15日から27日までで、うち一般公開日は1月17日から27日まで。期間中は70万人の来訪者が見込まれています(ちなみに東京モーターショーの入場者数は100万人以上)が、これは、ベルギーの経済規模(自国の自動車製造業者を持たない国)、ブリュッセルの都市規模からすれば、世界5大モーターショー(東京モーターショー、フランクフルトモーターショー、北米国際オートショー(デトロイト・モーターショー)、国際自動車見本市(ジュネーブ・モーターショー)、自動車世界見本市(パリ・モーターショー))ほどではないにしろ、かなり大規模なショーと言えます。そのため週末は他の5大ショーなみに混雑しており、しかもブリュッセル見本市会場の構造上の問題からどうしても隣接する展示館を繋ぐ通路に人が集まりやすく、移動には少し疲れます。他方、いわゆる「スーパーカー」は別として、ブリュッセル・モーターショーは、他のモーターショーよりも試乗(といっても停止している車に文字通り「乗る」だけだが)できる高級車が比較的多い気がします。
それでは、以下に、モーターショーで撮影した写真からいくつかをご紹介しましょう。
(写真上)「ラーダ」(LADA)のブース。ラーダはロシアのアフトヴァーズ社のブランド名で、値段の安さを売り物に欧州市場に出てきているものの、勿論それほど売れてている訳ではありません(街ではほとんど見かけない)。映っている車両は「ラーダ・カリーナ」。
(写真)韓国・起亜(KIA)の「cee'd」。日本で言えばトヨタ・カローラぐらいのサイズ。最近は現代、起亜、サンヨンなど韓国企業の進出が著しいですが、何故かブリュッセル・モーターショーの起亜のブースは、他企業よりも簡素な造りでした。
(写真)同じく起亜の「マジェンティス」(Magentis)。写真で見る印象よりも実際はやや小さい中型車。
(写真)マツダの新型「Mazda6」。日本名は「アテンザ」で、2007年9月のに第62回フランクフルトモーターショーで世界初公開されたもの。日本での発売は2008年1月29日なので、この写真を撮影した時点ではまだ売られていないことになります。
(写真)ダイハツ「マテリア」(Materia)。日本での名前は「COO」(トヨタ「bB」と同じ)。欧州で日本製のこのサイズの車はなかなか見かけないので、貴重といえば貴重な展示。若者向け装備で有名な「bB」ですが、この「マテリア」がどこまでそうした装備を引き継いでいるのかはよくわかりませんでした・・・。
(写真)ヴォルクスワーゲンの系列会社でチェコのスコダが生産する「オクタヴィア」。一モデル前のVW「パサート」を元に設計されており、ブリュッセルでもタクシーで使っているのをよく見かけます。
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