南フランス、イタリアとの国境の街マントン(Menton)の高速道路A8号線のインターチェンジには、イタリア方面にむかう自動車のために、仏領内にもかかわらず、イタリア側の高速道路標識があります(写真)。
これは、フランスとイタリアの高速道路がシームレスにつながっており、A8号線は国境検問所もないままトンネルの中央でイタリア領に突入してしまうからですが(ちなみに、イタリア入国後、数キロで高速道路の料金所があります)、それでも通常は、自国の高速道路標識は自国領土に入ってから改めて設置するのが普通。このフランスにあるイタリアの高速道路標識は、その意味では統合が進んだ欧州でも珍しいものです。