(写真:ブリュッセル市内にあるベルギー外務・通商・開発協力省の庁舎)
報道によると、ベルギー政府は8月下旬、自国の駐仏大使を本国に召還するとともに、不正経理(文書偽造による背任罪)の疑惑で刑事告発したそうです。
告発されたのはシュミット(Pierre-Dominique Schmidt)大使で、報道によれば、同氏は個人的な祝い事の経費をベルギー外務省予算から支出すべく、「外務省発行の保証書」等を偽造。大使館の公的資金口座が赤字となり、シュミット大使に資金を貸し付けてきたフォーティス銀行がベルギー外務省に問い合わせを行ったため、事態が発覚したそうです。駐仏大使はベルギー外務省内でも有数の重要ポストですが、シュミット大使は一部政党の後援を得て40代半ばの若さで任命されたとされており、疑惑を招くほどの派手な生活ぶりだったとか。
数年前は日本の外務省でも一連の不祥事が報道され、最近では社会保険庁・地方公共団体職員による年金保険料の横領が大問題になりましたが、こうした事案は洋の東西を問わないようです・・・。