ベルクール広場の大観覧車（M）

（写真）観覧車頂上から見た夜のベルクール広場（上）と、ホテル・ソフィテル・ロワイヤル（下）

　毎年冬になると、リヨン中心街・ベルクール広場の一角（アントワン・ポンセ広場側）に、移動式の観覧車が設置されます。

　日本で観覧車というと固定式が主で、しかもゴンドラは閉鎖型のものばかりですが、この観覧車は、移動式である上にコンドラは解放型で、外の景色を直接眺めることができます。しかも、通常、日本の観覧車は一周すればそれで終わりですが、リヨンのものはなんと５～６周し、しかもこの間は比較的速く動きます（はじめの１周では、ゴンドラが頂上付近に達したときに一旦停止する）。従って、お客さんは、ゴンドラが止まった瞬間（30秒ほど）に一斉に５ヶ所ある乗り場から乗り込み、観覧車が周回している間は乗り降りすることはできません。１回の乗車は大人５ユーロです。

　さて、その観覧車からの眺めですが、私もはじめは「たかだか移動式観覧車でしょう？」と侮っていたものの、なかなかどうして。一旦乗り込むと、ゴンドラは一挙に駆け上り、普段は見えない建物群の屋根の上にまで見えるようになります。窓ガラスもドアもない無い解放式ゴンドラのため、目の前を遮るものは観覧車の支柱だけで、実に素晴らしい眺望が。まだ試していない方には、ぜひオススメします。困ったことといえば、ゴンドラが解放式なので寒いことと（夏場あったら最高なのに、何故かリヨンでは冬のみ限定）、ゴンドラの座席の柵がとてもとても低い（かつ、ゴンドラの進行方向に固まって座るとゴンドラが傾き、あまりにも傾きが大きくなると外に落ちそうになる・・・）ので高所恐怖症の方には特にオススメできないことでしょうか・・・。