マオ猫日記
「リヨン気まま倶楽部」編集日記
 




(写真)施設外観

 最近、私が時々訪れているのが、山梨県と神奈川県の県境近くにある、上野原市秋山(旧秋山村)の日帰り温泉入浴施設「秋山温泉 秋山ネスパ」です。

 東京(中央自動車道・高井戸インターチェンジ)から自家用車で約1時間、小仏峠を越えて3つ目の上野原インターチェンジを下り、中央本線の上野原駅を越えて県道35号線を南へ。途中、未改良の1車線区間を越えると立派な2車線道路が現れて真新しい「秋山トンネル」を潜ると、旧秋山村のエリアに到達。トンネルを出たところの信号を左折し、次の交差点を右折して秋山川を渡り、さらに左折すると、目的地たる「秋山温泉」が見えてきます。

(写真)紅葉が美しい秋

 「秋山温泉」といっても、伊香保温泉や草津温泉のように大規模な温泉街が広がっているわけではなく、村内の温泉施設はここだけ。秋山村が、いわゆる「ふるさと創生」の資金を使って温泉を掘り当て、1996年にオープンしたそうで、2005年からは市町村合併に伴い上野原市の施設になっているそうです。もっとも、市役所が直接運営しているという訳でもないらしく、職員の方は民営施設のような親切なサービス応対で、施設内のスペースを利用した土産物売り場も設けられています。施設の利用料は、かつては、月曜日定休で入浴料は1200円でしたが、その後、年中無休で900円に値下げされ、さらに、公式サイトに掲載された割引券を印刷すれば、温泉スパプールを500円で利用できます。上下二ヶ所に分かれた駐車場はいずれも無料であるほか、JR中央本線上野原駅までの連絡バスも1日5便運行されています。

(写真)1階のソファー休憩エリア。奥に温泉スパエリアが見える。

 建物は2階建てで、入り口ではシカとイノシシの剥製がお出迎え。靴ロッカーに靴を入れ(100円還付式)、入場料・靴箱鍵と交換で腕に巻きつける脱衣所のロッカー鍵を受け取り、中に入ります。この脱衣ロッカー鍵は温泉内での財布代わりにもなるもので、2階のレストラン「お食事処 もみじ亭」でのお会計はロッカー番号で行い、後で脱衣ロッカー鍵を受付に返却する際に清算します。但し、場内の支払いが全てこの鍵で出来るわけではなく、例えば飲み物の自動販売機は普通の現金式となっています。

 1階は、温泉スパ(温泉プール)の左右に男女の脱衣所が、さらにその左右に温泉があり、温泉プールは100%源泉を使ったものだそうなので、家族連れやカップルでも水着着用で「混浴」ができます。屋内に25メートル程度の長さの遊泳用プール(幅は2レーン)と気泡が出るプール、屋外に大ジェットバスのようなプールと円形に「流れる」プールがあり(但し、ジェットバスからの噴流が出ているときは、円形の流れるプールのジェット噴流は停止している)、いずれも温泉よりはぬるい温度設定なので、長時間の温浴には適しています(なお、遊泳には、水泳帽が必要)。一方、温泉のほうは、水温摂氏40~41度の普通の風呂のほか、36度の低温風呂、気泡が噴出するバブル風呂、さらに40~41度の露天風呂があり、特に36度の風呂は長時間の温浴むけ。物珍しいような特殊な風呂はありませんが、必要最低限のものは揃っています。温泉の水素イオン濃度はph9.8の高アルカリ性で、摂氏40度のお湯が毎分200リットル以上出るため、源泉かけ流しが可能だとか。温泉側の説明どおり、長く浸かっていると、お肌が本当にツルツルになってくるのが実感できます。

(写真)お食事処「もみじ亭」の様子とその代表的料理、「もみじ御膳」(1480円)
 
 一方、2階(エレベーターあり)は、畳敷きの無料休憩スペースとお食事処となっており(ちなみに、マッサージコーナーや岩盤浴、休憩用ソファーは1階にある)、テーブル席と座敷席、更に有料個室がある「もみじ亭」ではアルコールやなかなか美味しい食事を提供。無料休憩スペースには座布団が多数用意され、自宅のように寝そべって昼寝をすることができます。休憩スペースの広さは、施設の規模からするとそれほど広くは無いですが、無料で気軽にできるのがメリット。お食事処も、ファミリーレストランのように従業員を呼ぶ押しボタンが設置されていて、注文する際にストレスを感じません。

 何度か通った末に感じるメリットは、(1)東京からの近さ(渋滞を避ければ高速道路で新宿から1時間半以内に到達できる)、(2)適度な混雑度(施設それ自体があまり知られていないためか、連休最終日の昼間でも、普段の週末とそれほど変わらない利用者数)、(3)気軽に利用できる無料休憩スペース(大型テレビも設置されており、必ずしも仮眠をとる人だけではなく、テレビを見て過ごしたり携帯電話機をいじって過ごすこともできる)、(4)空気の良さ(東京から近い割には、山梨県の深い山の森林の中にあり、空気がとてもきれい。周囲の山々を眺めながら露天風呂に浸かりながら深呼吸するのもいいが、水温が高くない屋外温水プールに長時間浸かりながら空気を吸うのもよい。秋の夕方利用すると、鈴虫の音色が聞こえる)、(5)温泉スパ(温泉プール)を併設し施設規模の割には温泉設備が充実している、(6)利用料金の安さ(以上のメリットが揃って、利用料金は実質的にわずか500円であり、しかも最近は期間限定キャンペーンで、入湯税150円を払えば利用できる無料招待券を配布。小学生未満の子供は無料。さらに櫛も無料で使える。入場料には時間制限もなく、駐車場料金も無料。お食事処のメニューも価格設定は普通。お勧めは1500円の「秋山御膳」)、です。他方、(1)温泉部分についてはこれといった特徴がある風呂がある訳ではない(屋内および露天風呂のみで、貸切風呂等はなし。)、(2)トイレ、特に西洋式トイレの数が限られている、(3)周囲にこの温泉以外にこれといった目を引く観光施設が無い(マス釣り等はできるらしいですが)、というのがデメリットでしょうか。

秋山温泉 秋山ネスパ
住所:〒401-0201 山梨県上野原市秋山2210
電話:0554-56-2611
Fax: 0554-56-2595
公式サイト: 
http://www.akiyamaonsen.com/index.html
営業時間:10時~21時(冬季は終了が30分前倒し。12月31日は17時まで。)
定休日:年中無休。但し設備点検のために年に数回休業。
料金:
 大人(高校生以上)800円(風呂のみ)、900円(風呂+温泉スパ)、500円(17時以降。温泉スパ含む)
 子供(小中学生)600円(風呂のみ)、700円(風呂+温泉スパ)、200円(17時以降。温泉スパ含む)



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