デルフィニウム

実家のデルフィニウムが咲きました。








このお花、我が家では「ヒサエバナ」と呼んでいます。

ヒサエは母の名前。







数年前に母から種を分けてもらい、自分の家の庭に撒いたら

もの凄い勢いで咲いて

あちこちに大量の種を落とし、色んな所から目を出し咲きまくる。


そのしつこさ…というか、雑草的な粘り強さがまさに母に似ている気がして







母が生きている時は、

「こんなトコからもヒサエバナが生えてきた！」と

少々ウザがっていたのでした。








母が亡くなった年に、この花が咲いた時は母がいるみたいで、泣きました。



まだ花が咲く前に雑草と勘違いした父は、実家のデルフィニウムをバッサバッサと苅りまくってしまい、

その様を見て、また泣きました。

その時キツく叱ったので、その後父はデルフィニウムを雑草ではないと認識したようで

今年は綺麗に咲きました。







母が亡くなった年にこの種を袋に沢山入れ、

メグの散歩をしながら色んな所に撒いて歩きました。








自分の住む所の雑草に紛れてコレが咲いたら

どこを歩いても母に会えるような気がして…






今思うとバカな事をしたものです。






結局、撒いて歩いた場所の何処からも生えてきませんでした



昨日は月命日だったので、実家のデルフィニウムを沢山切ってお墓に供えてきました。



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