Lovely London

1996年から2000年まで過ごしたロンドンでの出来事を記録したものです。
2014年のパリとロンドン旅行も記載中

ミュージカル「オペラ座の怪人」に感動(1997/5/29)

1997-05-29 | レジャー

 5月29日(木)、子供たちを兄夫婦にまかせて、本当に久しぶりの夫婦水入らずのロンドン

しかも、ロンドンに来て初めてのミュージカル鑑賞です。

「オペラ座の怪人」(英名:The Phantom of the Opera)で 場所は、ピカデリーサーカスから5分ほどの Her Majesty's theatreという古めかしい劇場です。

兄夫婦が英国に来るということで、5月2日に電話で予約しました。

座席は、劇場が下から、一回階、中二階(ここが最高)、二階、三階に分かれており、その二階席の真正面前から2列目という席です。気になるお値段は席に依って異なるようですが、一人当たり£27.5+手数料£6?でした。一階は、天井に昇った怪人が歌う姿が見えなかったという話でしたから、ちょうど良かったのかもしれません。

開幕は午後7時45分で、閉幕が9時半頃です。午後の部は3時から開幕です。

では、内容はどうだったかって?それは素晴らしいのひとこと。ミュージカルやオペラがこんなに感動する理由の一つは、観客へのメッセージ伝達する方法がであため、通常の台詞に比べ感情の強弱が伝え易いからだと考えます。残念ながら、歌詞を理解することはできないので、感動は半減するかもしれませんが、半減してもこれまで見た演劇よりも感動を受けました。

このミュージカルを感動させるもう一つの理由は、大掛かりな舞台装置ではないでしょうか?

オペラの舞台を後ろからのぞき込むような設定があったり、何百というロウソクを揺らせて地底の湖を表現したり、とりわけオープニングのシャンデリアには驚かされます。

ちょうどこの部分のスゴサを、イギリスに関するエッセイ集を何冊も出している林 望氏の「リンボウ先生、イギリスへ帰る」、'叡知それとも死?'から引用してみます。

 突如! という感じで、舞台の上に据えられていたシャンデリアが、ぐらーりくらりと動いたかと思うと、たちまち不規則に怪しく光を点滅し、左右に揺れながら天井に昇って行く。そのとき、オーケストラは不吉な不協和音をフルボリュームで奏で、おもわず客席から、オオーッというような、うめき声にも似たため息がもれる。

魂消る(たまげる)という言葉がある。肝たましいもうわの空に遊離してしまうような、感動や驚愕や悲哀をいうのである。開幕早々、私も、一緒に行った女友達のSさんも、このシャンデリアの動き出すところで、すでにすっかり心を奪われ、ウツケのようになってしまった。魂消たのである。

どうです?すばらしさが分かって戴けますか?

この短編では怪人(Phantom)はいったい誰なのかということも言及しています。ここでは種明かしはしませんが。これを観劇の前に読んでいたら、さらに感激は倍増していたかもしれません。

幕が降りた後に多くの人が涙を啜っていたようです。私ももう一度見に行ったら今度は涙を流さずにいられないかもしれません。


バース(Bath)観光とストーンヘンジ(1997/5/27)

1997-05-27 | 旅行

 27日(火)の朝。B&Bの朝食はとてもおしゃれでした。フル・ブレックファーストでは、必ず卵の料理の仕方を聞かれます。子供用にもらった茹で卵が非常に熱いのに驚かされました。イギリスでは、「まず卵のお尻に針で穴を開け、(日本では水なのに)沸騰したお湯に入れて茹で、茹で揚がったら冷たい水に入れる」と聞いていたものですから・・・・

兄夫婦は、三角に切ったパンが薄くて堅いことに驚いていましたが、「イギリス人はパンは主食ではなく、卵やソーセージを乗せて食べる台だから、これで正しい。」と蘊蓄を披露し納得してもらいました。

午前中は、まず昨日乗ったバスの道順通りに走り、ロイヤルクレセッントを見、その下の公園でしばらく遊び、教会の横のローマバース博物館を訪れました。ローマ時代の神殿の一部が今でも残っていることに感動します。

予定ではコッツウォールズの村に行くつもりでしたが、裏道をスッ飛ばしてストーンヘンジへ向かいました。

随分手前の広大な駐車場に車を置いて、入場料を払って道路を横断するトンネルを抜けると、広大な草原の中にストーンヘンジが見えて来ます。当然人も多かったけど、回りに村も山も何もなただ緑の芝の中に、なぜこのような物を作ったのかと思うと同時に、自然の中に妙に溶け込んで何千年もただ立っているだけの石の柱に偉大な存在感を感じてしまいます。

石以外は何もないのに妙に懐かしい(教科書で何度も見たから?)感じがするストーンヘンジです。是非お勧めです。


屋根なしの観光バスで


このおじさん誰?

 

ストーンヘンジも混雑


コッツウォールズの村へ(1997/5/26)

1997-05-26 | レジャー

朝9時半に今日も7人を乗せて出発。今日も快晴で暖かい。

コッツウォールズ地方を北から南に下ろうと思い、M40をOxfordまで行き、さらに西へ。

前回行って気に入ったバイブリー(Bibry)に行くつもりが、ちょっと道に迷って、Westwelという村に迷い込んでしまいました。それは静かで美しい村で、愛嬌の良い犬と古めかしい教会が印象に残りました。

そこから出ると、周りは黄一色の世界。そう一面の菜の花畑なのです。(写真がなくでゴメン)

そうこうするうちにバイブリーに到着。3連休の最後の日ということもあって車も人も混雑。

バイブリーはマスの養殖場としても有名な所で、小川にはマスがウヨウヨ泳いでおり、お昼は当然マスのムニエルで一杯。2時頃にバースに向かって発ちました。

(バースへ)

左の川にはマスがいっぱい!

 

バースへは3時半頃着きました。予約してあったちょっとおしゃれなB&Bに行き、チェックイン。

B&Bはなだらかな斜面の上にあり、あたり一面が展望できます。日中デッキチェアーに寝そべりながらボーッと景色を眺めるには絶好の場所です。

女主人は見るかに芸能人かその業界関係の容姿で、実際に昔はそうだったようです。

一服してから、車で5分のバースの街に出かけました。ここも連休中とあって多く観光客でごったがえしていました。。

まず、市内観光バスに乗ることにしました。あの2階建てバスの天井部分を取り去ったバスです。

コスチューム博物館、ロイヤルクレッセントなどをぐるりと回って、最後にバース街全体が見渡せる丘の上に昇って元に戻って来ました。夕食はあまり良いレストランがみつからず、結局変なメキシコ料理を食べる羽目になってしまいました。


リーズ城とローチェスター城にドライブ (1997/5/25)

1997-05-25 | レジャー

リーズ城(Leeds Castle)にて

朝10時頃、快晴の中(風はちょっと寒いが)、兄夫婦と黒川家の計7人を乗せたBMWは、ノースサーキュラ(北環状線)を東に向かい、M25を更に南に向かいました。

高速を降りたサービスエリアで昼食をとり、ちょっと道に迷った末に12時半頃リーズ城に到着。芝の駐車場は観光客で一杯。入場券(一人£9位だったか?)を買うのにも行列です。

それでも、世界で最も愛らしい(loveliest)と言われているリーズ城を見ないわけに行きません。

入場門からテクテクと庭の中を歩いて約15分(敦史がこれまたゴネて歩かないのだ)、池のほとりに少し小さめの城が見えてきました。

城の中は、ヘンリー8世のの応接間や寝室など、ベルサイユ宮殿をとても小さくしたような回廊型の展示場になっていました。

城の外には草花が賑やかなガーデンや、広大な芝生、鳥だけの動物園、日本でよく見かける生垣の迷路があり、十分に楽しませてくれました。


歩かない敦史!

池の前でポーズ

←みんな芝生で寝ころんで日光欲

 

 
ローチェスタ城(Rochester castle)

リーズ城からの帰り、ちょっと時間も早いし夜遅くまで明るいからということで、テムズ川の河口に近いローチェスタという町に立ち寄ることにしました。

ローチェスタなんて聞いたこともなかったし、ガイドブックに載っている訳でもなく、道路マップにお城のマークがあったからです。

着いてみると、立派なお城がありました。入場料を払って入ってみると、中は廃城というか、屋根は無いし、部屋もなく、ただ石でできた階段と廊下があるだけなのです。でも城が持つ独特の緊迫感や重厚感に感動を受けました。最上階は高所恐怖症の私は足が竦みましたが、そこで見たテムズ川はとてもきれいでした。

城の敷地では、ドールハウスの販売をやっており、ちょっと覗いてみましたが、結構小さいくせに値段が高い。

城壁の外では終業間際のショートコース一人£2の馬車に全員乗って、城の周りを一周しました。


兄夫婦イギリスに来る(1997/5/24)

1997-05-24 | 日常生活

5月24日(土)から31日までの1週間の間、日本の福井から兄夫婦が遊びに来ました。

ちょうど26日(月)がBankHolidayということもあって、一緒にロンドンの周辺をいろいろ観光ました。

1週間のスケジュール表を以下に示します。水、木、金は兄夫婦だけで行動しています。

25日(日) リーズ城とローチェスター城にドライブ
26日(月)祭日 コッツウォールズからバースに行き、バースで一泊
27日(火)年休 バース観光の後,ストーンヘンジへ
28日(水) 美術館とミュージカル「オペラ座の怪人」
29日(木) テムズ川下りとロンドン塔(夕方、女房と2人で「オペラ座の怪人」)
30日(金) ロンドン買い物ツアー
31日(土) ブレントクロス・ショッピングセンター 夕方7時の便で日本へ帰国

丸一週良い天気が続き、兄夫婦はイギリスライフを満喫して日本に帰りました。

(帰った次の日から仕事で、3、4日は時差ボケで苦しかったと言っていましたが。)

 


加奈子、誕生日に初めてワンピースを着る(1997/5/17)

1997-05-17 | 日常生活

5月17日で加奈子は、一歳になりました。当日は朝からお祝いの準備に忙しく・・・・とはいかず、午前中は風邪気味の子供たち3人を病院に連れていき、その足でケーキの材料とプレゼントを慌ただしく購入し、家に戻れたのは午後の二時でした。

なんとか準備を整え、主役の加奈子にはお祝いにいただいたパステルピンクのとてもかわいいワンピースを着せました。が、しかし、親ばかを自認しているはずの主人の第一声は「顔が黒くてなんかへんだぞ!」でした。そうなんです!うちの加奈子はいつも男の子に間違えられてばかりいて、いつのまにかとてもたくましい女の子に成長していたのであります。それでもやっぱり初めてのワンピースを着た加奈子は実にかわいくて、主人はカメラフィルムを一本撮りきってしまいました。家族で加奈子の満一才を祝い、楽しいひとときを過ごしました。

この一年加奈子は、よく食べよく眠り、たいした病気もせずにすくすくと成長しました。三番目という自分の立場をわきまえてか、手のかからないとても良い子です。最近では、にっこり笑って「ハイ!」といいながら物の受け渡しができるようになりました。あんよはまだまだのようですがこれからの成長がますます楽しみです。

加奈子の誕生以来、我が家にはいろいろなことがありました。そのつど多くの人々に助けていただきながら、なんとかここまでやってきました。失礼ながらこの場をかりて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。「いつも私たち一家を見守り励まして下さる皆様、本当にどうもありがとうございます。そして、今後とも末永くおつきあい下さいますよう宜しくお願いいたします。」 

手作りバースディケーキで(ロウソクが無い!) 皆でそろって! プレゼントは小さなピアノ
敦史が主役みたい? ケーキを手づかみ
初めてのワンピース、かわいいでしょ? 「パパァー」と早く呼んで欲しいなぁ
庭でくつろぐ(今日はとても暖かい) シャ~ボン玉飛んだァ
実は最近私、少し太り気味なの・・・・

スペインはバルセロナへの旅行(1997/5/4~6)

1997-05-04 | 旅行

  97年5月4~6日の3連休(Bank Holiday)を利用して、スペインのバルセロナに行って来ました。

  今回は日本旅行のツアーです。本当はチューリップ満開のオランダに行きたかったのですが空席無しのため、裕美憧れのガウディの建築を見るためバルセロナにしました。

日程

4日 車でヒースロー空港へ。早速免税店でウイスキーを買って、11時45分イベリアIB4185便で出発。バルセロナに14時着、42人の団体(1才ぐらいの赤ちゃんを連れた家族が我々の他にも3家族いた)がバスの市内観光。オリンピック・スタジアム、ランブラス通り、ガウディが設計したグエル公園を周り、サグラダ・ファミリアを見てGRAN HOTEL HAVANAに到着。後ろめたいとは思ったけど妻子を残して、私だけがカサ・ミラの隣のレストランでシーフード料理を食べてエル・コルドベスフラメンコを楽しむ。
5日 朝8時30分にガウディ建築に大きな影響を与えたと言われているモンセラット(のこぎり山)への観光。山腹に修道院で黒いマリア像に触れて御利益を授かる。しかし凄い車と人。奇々怪々な山の姿は十分に目を楽しませてくれた。バルセロナ市内に戻り、ちょっとの時間を惜しんで免税店でオリーブ油石鹸を購入。お昼は海に近いレストランでパエリアを賞味。その後夕方までは自由行動。白いゴリラのいる動物園という話もあったけど我々は水族館へ。八景島シーパラダイスを思い出す近代的な水族館。夕方5時30分からはモヌメンタル闘牛場で闘牛観戦。心配していた敦史も怖がらずに見学した。
6日 出発時間の2時半まで自由行動。グランビア通りからカタルーニア広場まで歩き、デパートに入り子供のおもちゃを買う。再び広場で鳩と戯れた後、ランブラス通りを海に向かって散歩の予定だったが、途中の画廊に入って絵を選ぶ。この当たりから敦史が愚図り出す。レストランでピザのお昼。重い絵を持ちながらホテルに歩いて向かう間ずっと敦史は「抱っこ抱っこ!」と泣きわめく。なんとかホテルに着きバスで空港へ。空港でスペインワイン(これも重い!)等を買い、1時間遅れた飛行機に乗ってロンドンへ。ロンドンは打って変わっての肌寒い雨雲り。家に帰った21時には土砂降りで、気候の違いにビックリ。

前回のコーンウォールと比べて、短い時間でいろいろな所に行けて密度の濃いしかもとても快適な旅行でした。

相変わらず飛行機の食事は大変 これが乗った飛行機
バスの中からのバルセロナ これがオリンピックスタジアムの聖火台
スタジアムの入り口 異様な存在感のカサ・ミラ
グエル公園(モデルは別の奥さん) 中央がガイドの熊沢さん(在spain20年)
公園の中の笛吹き 廃品のガラス瓶で作られた天井の装飾
遠くにサグラダファミリアを望む 良い天気でTシャツで十分
ガウディが手がけた古い側 サグラダファミリアを目前にして小休止
家族を置き去りにして行ったレストラン イカリングにタコの煮物、日本と同じ?
名物のウナギの稚魚(他人のオーダ) 洞窟のようなところでのフラメンコ
正面からみるとその迫力は凄い その歌声も感動
モンセラットの修道院の中で お昼のレストラン
パエリアだ。美味しいので敦史の分も 子供が喜んだ水族館
海の中にいるみたい さあ始まるぞ。残酷物語
槍で突いて牛を弱らせて最後は剣で一突き。口笛と白ハンカチでマタドールを賞賛
鞄屋で、ここまでは敦史も機嫌よかったのに
お土産に買った絵