いつもの道を歩いていると
見慣れない人だかりと
聞きなれない声たち
目をやると
いつもは車が通っている道に
今日は人の群れが走っていた
“あと少しだよ”
“がんばって”
“あと3キロだぞ”
いい大人のはずの
叫び声
知ってる人も もちろんいるだろうけど
きっとそうじゃない人たちへまで
走り抜くことを励ますための
叫び声
小さな女の子まで
声を張り上げて
“みんながんばれ”って
道を進んでいくごとに
次々とまた別の声援が連なっていく
今 男の人の声で
“無理はするなよ”と
後で振り返れば一瞬のことと思うかもしれない
でも走っている当の本人たちはそうは思わない
多分 人生も同じこと
長距離走みたいなもの
だとしたら
かみさまが 励ましの声を叫ばずにいるなんて
あるはずがなく
すべての人が走りきることを願わずにいるなんて
あるはずがないと思った
冬の終わりの日のこと
見慣れない人だかりと
聞きなれない声たち
目をやると
いつもは車が通っている道に
今日は人の群れが走っていた
“あと少しだよ”
“がんばって”
“あと3キロだぞ”
いい大人のはずの
叫び声
知ってる人も もちろんいるだろうけど
きっとそうじゃない人たちへまで
走り抜くことを励ますための
叫び声
小さな女の子まで
声を張り上げて
“みんながんばれ”って
道を進んでいくごとに
次々とまた別の声援が連なっていく
今 男の人の声で
“無理はするなよ”と
後で振り返れば一瞬のことと思うかもしれない
でも走っている当の本人たちはそうは思わない
多分 人生も同じこと
長距離走みたいなもの
だとしたら
かみさまが 励ましの声を叫ばずにいるなんて
あるはずがなく
すべての人が走りきることを願わずにいるなんて
あるはずがないと思った
冬の終わりの日のこと